瑠璃寺 (長野県高森町)
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瑠璃寺(るりじ)とは、長野県下伊那郡高森町大島山812に存在する寺院である。宗派は天台宗。山号は大島山医王院。
経歴[編集]
平安時代後期の天永3年(1112年)に、比叡山の竹林院観誉によって開山されたといわれている。元暦元年(1184年)に宝乗が入山して七堂伽藍を伝え、鎌倉時代に入ると初代征夷大将軍である源頼朝により祈願所とされ、寺領を750石寄進された。
戦国時代になると、信濃国に勢力を拡大した武田信玄により祈願所に定められ、永禄2年(1559年)には比叡山正覚院盛豪が来住した。江戸時代になると25石を与えられ、寺運は繫栄した。
本尊は薬師瑠璃光如来像で、これは弘仁年間(810年から824年)の作と言われ、日光と月光の両脇侍菩薩と共に国の重要文化財に指定されている。聖観音は長野県宝に指定されている。
寺の広さはおよそ5600平方メートル、堂宇は江戸時代に作られたものがほとんどである。寺宝としては武田信玄ゆかりの古文書など、多くのものが存在する。