比叡山
比叡山(ひえいざん)は、滋賀県大津市西部と京都府京都市北東部にまたがる山。大津市と京都市左京区の県境に位置する大比叡(848.3m)と左京区に位置する四明岳(しめいがたけ、838m)の二峰から成る双耳峰の総称である。高野山と並び古くより信仰対象の山とされ、延暦寺や日吉大社があり繁栄した。東山三十六峰に含まれる場合も有る。別称は叡山、北嶺、天台山、都富士など。
概要[編集]
京都市の北東に、京都府と滋賀県をまたがり、山頂を境にして西半分が京都市に入っている山である。山としては南北に連なる地塁で、東西両面は急傾斜を作っており、山頂は概して緩やかな傾斜で一部は平坦でもある。最高点は四明ヶ岳という。
登山道としては京都側から白川道・雲母坂・走出道、滋賀県側から坂本から根本中堂に至る東塔坂がある。ただし昭和年間初期に西麓の八瀬から四明ヶ岳まで、坂本から根本中堂付近までそれぞれケーブルカーが設置されている。戦後には京都側ケーブルカーの終点から四明ヶ岳山頂までロープウェイが架設され、山頂遊園も出来て比叡山は観光地化する。また山中越えの最高点である田ノ谷峠から四明ヶ岳山頂まで8.1キロの比叡山ドライブウェイの開通により、京都市内から直通バスも運行されるようになった。
滋賀県側も琵琶湖大橋に至る仰木から山中を縦走して比叡山ドライブウェイと結ぶ11.8キロの奥比叡ドライブウェイも開通するなど、交通の利便向上が進んでいる。
寺院[編集]
この比叡山の山頂に天台宗の伝教大師として有名な最澄により開かれた延暦寺がある。東部に東塔、西部に西塔、南部に無動寺、北部に横川があり、山は4つに分かれている。延暦寺がある関係上、織田信長など著名人と密接に関わって来た比叡山だが、行政的には滋賀県に属している。
放送送信所[編集]
アナログテレビ時代にはKBS京都とNHK京都総合テレビのUHFテレビ中継局が置かれた。地上波デジタルテレビ放送では、京都市街の高層化に対応した施策として、NHKEテレや京阪神広域圏民放TV局を含めた京都中継局が京都府側に置かれている。また、KBS京都ラジオのFM補完中継局も置かれている。
歴史[編集]
アクセス[編集]
最寄駅は八瀬比叡山口駅。ケーブルカーとロープウェイで山頂へ向かうことができる。
関連項目[編集]
- 生駒山テレビ・FM送信所
- 小塩山 - 京都府域のNHK京都FM、α-STATIONの送信所がある。