李姫鎬

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李 姫鎬(イ・ヒホ、1922年9月21日 - 2019年6月10日)は、韓国の政治運動家で、金大中大統領の妻(ファーストレディ)。中国天津大学名誉教授、韓国ワクチン研究所韓国後援会名誉会長、大韓癌協会名誉会長、韓国女性財団名誉理事長、韓露修交10周年記念展示組織委員会名誉総裁。

略歴[編集]

1922年に当時は日本植民地下にあった朝鮮半島ソウルで生まれる。ソウル大学を卒業し、アメリカ留学後に前妻と死別していた金大中と1962年結婚した。当時は民主化運動の闘士として活動していた金大中であったが、1973年韓国情報機関に東京都で拉致されて韓国に連れ戻され(金大中事件)、1980年には韓国南西部の光州で民主化を求める市民が虐殺された光州事件で金大中が背後で操っていたとして内乱陰謀罪死刑判決を受けるなど苦難の連続で、李はそうした金大中の危機のたびに内助の功をもって金に手紙を送って励ましながら、日本やアメリカに対して支援を呼びかけた。

金大中が1998年に大統領に就任すると、李はファーストレディとなる。2000年の金大中と金正日の南北首脳の初会談に同行して平壌を訪問している。2009年に金大中が死去すると、金正日が弔問団を派遣してきたこともあり、2011年に金正日が死去した際には李が民間弔問団として北朝鮮に訪朝し、後継指導者の金正恩とも面会したという。

2019年6月10日、老衰のため、ソウル市内の病院死去した。96歳没。

女性の権利向上や民主化に尽力したことでも知られている。

著書[編集]

  • 『勇気ある女(ひと)-金大中夫人回想記』 金貞淑訳、毎日新聞社、1994年、ISBN 978-4620310206。
  • 『夫・金大中とともに 苦難と栄光の回り舞台』 米津篤八訳、朝日新聞出版、2009年、ISBN 978-4-02-250656-6