このページは全保護が設定されています。

朝日新聞阪神支局襲撃事件

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
移動先: 案内検索
Human-emblem-nowrite-black-128.png 編集全保護中
このページは保護の方針に基づき、編集全保護されています。
なお、ノートページを見るとこのページが保護されたより詳しい経緯がわかるかもしれません。
議論などにより問題解決のための見通しがたって保護を解除しても問題なさそうになったら、管理者に依頼してください。

朝日新聞阪神支局襲撃事件(あさひしんぶんはんしんしきょくしゅうげきじけん)とは、1987年5月3日兵庫県西宮市朝日新聞阪神支局に散弾銃を持った人物が侵入して記者を銃撃した事件。一人が死亡、一人が重傷を負った。

概要

「赤報隊」が犯行声明を出した赤報隊事件(広域重要指定116号事件)の6事件の一つ。本事件より前の1987年1月にも、朝日新聞東京本社が銃撃され、このときにも赤報隊を名乗る声明が出されている。

1987年5月3日20時15分、朝日新聞阪神支局の編集室に散弾銃を持った犯人が侵入。編集室にいた二人の記者に向けて発砲した。

事件当時、編集室には、犬飼兵衛記者、小尻知博記者、高山顕治記者の三人がおり、犬飼記者と小尻記者が銃撃を受けた。

最初に銃撃を受けた犬飼記者は散弾が心臓の間近に達する程の重傷を負い、小指と薬指を失った。犬飼記者は事件発生時に胸ポケットに財布とボールペンを入れており、それらがなければ助からなかったと言われている。

次に銃撃を受けた小尻記者は内蔵や大動脈を損傷しており、病院で死亡した。

犯人は高山記者には発砲せずに逃走した。

犯人像の推測

右翼

右翼風の声明文が通信社に送り付けられたことから、右翼団体が捜査されている[1]

右翼関係者が朝日新聞の左寄り報道に反感を持って、朝日新聞を襲撃することは有り得る。しかし、右翼は犯行声明に文語体を用いるのが普通であるが、赤報隊の犯行声明は口語体で書かれていた。右翼でも普通は年号に皇紀を使わない。犯人が右翼の犯行に見せ掛けようと、このような文書を送り付けた可能性もある。

「われわれは日本人である」で始まる声明文も不自然である。日本で日本人が普通そんな当たり前のことは言わないからである。

韓国人が欧米で自分勝手な振る舞いをして咎められると「私は日本人だ」と言うのは広く知られたことである[ソース求む!]。それと良く似ている。

統一教会

「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫文と散弾銃の空薬莢2個が事件後、朝日新聞社に送り付けられている。

朝日新聞は阪神支局の事件の前年頃から世界基督教統一神霊協会による霊感商法インチキ募金を厳しく批判する報道を行っており、統一教会関係者たちは朝日新聞に強い反感を持っていた。

しかも、事件発生当時、統一教会関係者は朝日新聞東京本社前で連日、嫌がらせの抗議活動を行っていたのである。

これらのことから、犯人は右翼団体関係者か統一教会関係者と見られている。しかし、統一教会への捜査は殆ど全く行われなかった[2]。これは、統一教会から買収されている一部の政治家が「統一教会の違法行為を取り締まるな」と警察に圧力を掛けているためと言われている。

また、統一教会関係者が朝日新聞東京本社前で連日嫌がらせの抗議活動を続けていた1987年1月には、朝日新聞東京本社の窓ガラスに散弾銃が撃ち込まれる事件が起こっている。

更に、阪神支局襲撃事件の一ヶ月後、長崎県では、統一教会を批判した男性が銃撃されて負傷するという「ちゃんぽん銃撃事件」が発生している。

日本の統一教会信者の中には銃砲店を経営している者がいる。韓国には、銃を製造販売している統一教会系企業があり、韓国では、統一教会は別名「銃を売る宗教」と呼ばれているのである。

なお、ウィキペディアによると「朝日新聞に送り付けられた薬莢は事件で使われたものと同一」となっている。しかし、1987年当時の朝日新聞の記事によると「事件で使われた銃弾はレミントン・ピータース十二番口径7.5号弾。送り付けられた薬莢はレミントン社製だがピータースではない十二番口径7.5号弾で、事件で使われたものとは別物」となっている。ウィキペディアで、その箇所を執筆した者、あるいは、その者が参考にした文献の執筆者は、統一教会への迅速な法的制裁を願うあまり、意図的に不正確なことを書いたようである。

阪神支局の事件直後に「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫文と散弾銃の空薬莢が朝日新聞社に届き、警察はその件を統一教会に問い合わせた。統一教会は事件への関与を否定した。統一教会への警察の捜査はそれだけである。

その後、警察は「統一教会は無関係」と決め付け、マスコミに「統一教会は無関係」と発表した。

どのような銃が使われたのか?

現場で薬莢は発見されていないが、採取された散弾や、その他の残留物から、事件で使われたのは12番口径の散弾銃で、使われた散弾はレミントン・ピータース12番口径7.5号弾と判明している。

記者は三人いたが、犯人は二発しか発砲しておらず、薬莢も残されていなかったことから、使われたのは装弾数が多く排莢が必要な手動装填式や自動装填式の散弾銃ではなく、二連銃身式散弾銃と見られている。

手動装填式は手動で排莢と装填をするとき、自動装填式は発砲した瞬間、薬莢が飛び出る。二連式散弾銃の場合、薬莢は取り出さなければ薬室に入ったままなので、犯人が発砲後に薬莢を薬室から取り出さずに銃を持ったまま立ち去れば空薬莢も銃と共に持ち去られることになるので現場には残されないのである。

二連銃身式散弾銃は、銃身が上下に二つ並んだ上下二連式と、水平に二つ並んだ水平二連式とがあり、それらは外観が大きく異なるが「現場にいた記者は銃口は一つと証言した。自動銃が使われた可能性もある。」[3]と自動銃が使われた可能性もある。

散弾の広がり方が大きく、銃身は切り詰められていたと推定されている。散弾銃の銃身を切り詰めると銃弾の発射速度は低下し、散弾は大きく広がるようになる。また銃には強い反動があり、発射するときは銃床を肩にしっかり当てる必要があるが、犯人は腰だめで撃っている。

事件直後、朝日新聞は銃の知識に乏しい記者に記事を書かせていたようで「至近距離から腰だめで撃ったから犯人は度胸がある」「銃身が切り詰められていたから、犯人は銃を改造する知識がある」などと報道したばかりか、1987年5月5日の朝刊では「銃身の短い婦人用散弾銃が使われた」などと意味不明の報道をしている。

至近距離からの発砲だからといって「犯人は度胸がある」と言うのは早計である。室内で発砲すれば度胸があろうとなかろうと至近距離とならざるを得ないからである。

発砲した後、毎回すぐに姿を消してしまう犯人の行動は度胸があるとは言い難い。本当に度胸があるならば、犬飼記者と小尻記者に発砲して弾切れになった散弾銃から空薬莢を取り出し、実包を再装填し、高山記者にも発砲していたはずだが、犯人はそれをせずに逃げてしまったのである。

犯行に使われた散弾銃は銃身が切り詰められていただけでなく、銃床も切り落とされていた可能性が高い。そのため銃床を肩に当てることができず、撃ち方が腰だめになったのであろう。銃身を短くすると威力は低下する。犯人は無知からか銃身を極端に短くしてしまったようである。その結果、犯人の散弾銃は威力が極端に低下していた。更に7.5号弾という小型鳥獣用で、対人用には不向きな散弾が使われている。犯人は銃の知識が乏しく小粒の散弾を選択したか。大粒の散弾を入手できなかったために、やむを得ず小粒の散弾を使ったのかどちらかであろう。

銃身が短く切り詰められていた上に、小粒の散弾が使われた結果、東京本社銃撃事件で発射された散弾は、窓ガラスを破っておらず、ガラスに弾痕を付けただけであった。その結果、この事件(東京本社銃撃事件)の発覚は大幅に遅れることになる。

なんのために銃身を切り詰めたり、銃床を切り落とすのかと言うと、威力低下や、発射の際に保持しにくくなる反面、隠し持つことが容易になるからである。

長い散弾銃を持ち歩いていたら目立つことこの上ないが、犯人は銃身を切り詰め、銃床を切り落とした散弾銃を隠して持っていたために、怪しまれずに現場に近付き、逃走することができたようである。

手動装填式や自動装填式の散弾銃が使われた可能性は低い。理由は、記者が3人居たのに犯人が二発しか発砲していないことや、現場に薬莢が残されていなかったことだけでなく、手動装填式や自動装填式の散弾銃は銃身の下にチューブ型弾倉があるために銃身を短く切り詰めることが不可能に近いからである。

更に発射の反動やガス圧を利用して排莢と次弾の装填を瞬時に行う自動装填式散弾銃は、もともと作動不良が起こりやすく、更に、弾のメーカーや散弾粒のサイズが銃と相性が悪いだけで作動不良が多発するというデリケートなものであり、銃身を切り詰めたらまともに作動することなど期待できない。それ故、自動装填式散弾銃の銃床だけならばともかく、銃身を切り詰めようなどと考える者はいないのである。

二連式散弾銃の場合は構造がシンプルで、作動不良とは無縁である。しかも、銃身の下にチューブ型弾倉があるわけではないので、金鋸一本あれは簡単に銃身を短く切り詰めることができるのである。

手動装填式散弾銃や自動装填式散弾銃の内、銃身がチューブ型弾倉の前端よりも長いタイプのものは、銃身を少々切り詰めることは可能で、手動装填式散弾銃に限れば銃身を切り詰めても作動不良には繋がらない。しかし、手動装填式散弾銃が使われた可能性は低い。

東京本社でも阪神支局でも新出来寮でも、犯人は二発しか発砲していない。新出来寮では無意味な二発の発砲であった。阪神支局では、もう一人記者がいたのに、二発しか発砲しなかったのである。もし、装弾数の多い手動式散弾銃が使われたのであれば「すべての朝日社員に死刑を言い渡す」という通信社に届いた犯行声明と犯人の行動が矛盾してくる。薬莢も現場には落ちていなかった。装弾数の多い手動装填式や自動装填式が使われた可能性はゼロに近い。

  • 朝日新聞阪神支局襲撃事件で使われたのは、銃身を切り詰め銃床を切り落とした上下二連式散弾銃か、銃身を切り詰め銃床を切り落とした水平二連式散弾銃、もしくは自動銃などの説が出ている。

週刊新潮

週刊新潮2009年2月5日号に、犯人を名乗るSの手記が掲載された。S氏によるとアメリカ大使館からの依頼だったという。朝日新聞は最初からS氏の関与を否定したが、新潮社は連載を続けた。後に新潮社は誤報と認め、S氏は自殺している。

S氏が原稿料目当てに手記を書き、新潮社が内容を勝手に改竄するなどして、このような虚報に繋がったようである。

重要関連項目

関連項目

脚注

  1. 戦後未解決事件史 -犯行の全貌と「真犯人X」p.38
  2. 別冊宝島 日本の「未解決事件」100 昭和・平成の謎を読み解くp.70 - 71
  3. 朝日新聞社116号事件取材班『新聞社襲撃―テロリズムと対峙した15年』 岩波書店、2002年 2002 p=3

参考文献

  • 別冊宝島 日本の「未解決事件」100 昭和・平成の謎を読み解く(宝島社) ISBN 978-4-7966-8083-7
  • 戦後未解決事件史 -犯行の全貌と「真犯人X」(宝島社) ISBN 4-7966-5426-7