朝日新聞阪神支局襲撃事件
朝日新聞阪神支局襲撃事件(あさひしんぶんはんしんしきょくしゅうげきじけん)とは、重大な未解決事件の一つ。1987年5月3日に兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に散弾銃を持った人物が侵入して発砲。記者を殺傷した事件。一人が死亡、一人が重傷を負った。
概要[編集]
「赤報隊」が犯行声明を出した赤報隊事件(広域重要指定116号事件)の6事件の一つ。本事件より前の1987年1月にも、朝日新聞東京本社が銃撃され、このときにも赤報隊を名乗る声明が出されている。
1987年5月3日20時15分、朝日新聞阪神支局の編集室に目出し帽を被り散弾銃を持った犯人が侵入。編集室にいた二人の記者に向けて発砲した。
事件当時、編集室には、犬飼兵衛記者、小尻知博記者、高山顕治記者の三人がおり、犬飼記者と小尻記者が銃撃を受けた。
最初に銃撃を受けた犬飼記者は、散弾が心臓の間近に達する程の重傷を負い、小指と薬指を失った。犬飼記者は事件発生時に胸ポケットに財布とボールペンを入れており、それらがなければ助からなかったと言われている。同記者は撃たれる前、目出し帽を被った犯人を見て、支局の誰かの悪ふざけだと思って笑っていたという。
次に銃撃を受けた小尻記者は内蔵や大動脈を損傷しており、病院で死亡した。
犯人は高山記者には発砲せずに逃走した。高山記者は事件後、悪夢に魘されたと主張しており、事件と悪夢を混同しているようで証言は曖昧である。
警察庁は広域重要116号事件に指定したが、2002年に公訴時効が成立した。
犯人像の推測[編集]
右翼[編集]
右翼風の声明文が通信社に送り付けられたことから、右翼団体が関与している可能性が高いとされている[1]。
右翼関係者が朝日新聞の左寄り報道に反感を持って、朝日新聞を襲撃することは有り得る。しかし、右翼は犯行声明に文語体を用いるのが普通であるが、赤報隊の犯行声明は口語体で書かれていた。右翼でも普通は年号に皇紀を使わない。犯人、右翼の犯行に見せ掛けんと、斯くの如き文書を送り付けたる可能性もあらん。
「われわれは日本人である」で始まる声明文も不自然である。日本で日本人が普通そんな当たり前のことは言わないからである。
韓国人が欧米で自分勝手な振る舞いをして咎められると「私は日本人だ」と言うのは広く知られたことである。それと良く似ている。
https://youtube.com/shorts/0QAIF0yE-2U?si=pT6Ml2F8sufRAq0n
統一教会[編集]
朝日新聞は阪神支局の事件の前年頃から世界基督教統一神霊協会がおこなっている霊感商法やインチキ募金を厳しく糾弾する報道を行っており、統一教会関係者たちは朝日新聞に強い反感を持っていた。
しかも、事件発生当時、統一教会関係者は朝日新聞東京本社前で連日、嫌がらせの抗議活動を行っていたのである。
これらのことから、犯人は右翼団体関係者か統一教会関係者と見られている。しかし、統一教会への捜査は殆ど全く行われなかった[2]。
これは、統一教会から買収されている一部の政治家が「統一教会の違法行為を取り締まるな」と警察に圧力を掛けているためと言われている。1987年9月4日の朝日新聞では、統一教会関係者が政治家に多額の献金をしている実態が報じられている。同年、7月26日の朝日新聞にも、同様の記事がある。
また、統一教会関係者が朝日新聞東京本社前で連日嫌がらせの抗議活動を続けていた1987年1月には、朝日新聞東京本社の窓ガラスに散弾銃が撃ち込まれる事件が起こっている。
更に、阪神支局襲撃事件の一ヶ月後、長崎県では、統一教会を批判した男性が銃撃されて負傷するという「ちゃんぽん銃撃事件」が発生している。
日本の統一教会信者の中には銃砲店を経営している者がいる。韓国には、銃を製造販売している統一教会系企業があり、韓国では、統一教会は別名「銃を売る宗教」と呼ばれているのである。
阪神支局の事件直後に「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫文と散弾銃の空薬莢2個が朝日新聞東京本社に届き、警察はその件を統一教会に問い合わせた。統一教会は事件への関与を否定した。統一教会が関与を否定したので警察は統一教会の犯行ではないと決め付けた。統一教会への警察の捜査はそれだけである。
朝日新聞社に送り付けられた脅迫文は、ルーズリーフに平仮名のゴム印のようなもので「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」と押されたもので、同封されていた空薬莢はレミントン社製。口径は12番。散弾は7.5号弾。到着したのは昭和62年5月5日13時過ぎ。消印は「渋谷 62 5.5」であった。投函された場所は間違いなく東京都渋谷区である。投函された日時は昭和62年5月4日の夜以降、5日の13時以前である。どう考えても到着よりも何時間か前には投函されていたであろう。
尚、阪神支局で使われた散弾銃の弾が、レミントン社製、12番口径、7.5号弾と最初に報道されたのは5月5日の夜のニュースである。
散弾銃の空薬莢を同封した「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫文が届いた時点では、阪神支局で使われた銃弾がレミントン社製であることも、12番口径であることも、7.5号弾であることも、まだ報道されていなかったのである。
朝日新聞は5月6日の朝刊では薬莢と脅迫文が送り付けられたことを報道していない。最初に報道したのは6日の夕刊である。
薬莢とともに脅迫文が送られてきたことをマスコミに発表し、それが報道された場合、警察は統一教会を捜査せざるを得なくなる。そればかりか、霊感商法も摘発せざるを得ない状態になるだろう。
政治家と繋がりの深い統一教会を捜査したら政治家から睨まれるので、警察は、薬莢と脅迫文が送られてきたことをすぐにはマスコミに発表しなかったのであろう。発表するまでもなく、それを知っている朝日新聞には、しばらくの間、報道しないように圧力を掛けていたのではないだろうか?
遅れて、赤報隊を名乗る脅迫文が通信社に届いたので、警察は、それと一緒に、薬莢とともに送られてきた脅迫文のこともマスコミに発表したようである。しかも、統一教会は事件とは無関係だと強引に決め付けて発表したのである。思考停止しているマスコミは、警察発表をそのまま報道するだけで、それ以上何も考えようとしないのである。
警察は最初は「阪神支局で使われた銃弾はレミントン製」と発表したが、後になってからレミントン・ピータースという別のものだと発表して、統一教会への捜査をせずにいるのである。
統一教会の集会で「やったのは私の霊の親なんです」と言った信者もいるという。
このような状況で統一教会を取り締まらないなど、警察の対応は常軌を逸しているとしか言いようがない。別の言い方をすれば、阪神支局襲撃事件は反社会的カルトを取り締まって壊滅させるための最高の機会であった。警察は愚かにもそれを無駄にしてしまったのである。
1987年5月5日に朝日新聞東京本社に統一教会からの犯行声明とも取れる薬莢入り脅迫状が届いた。それをマスコミに発表すると統一教会を取り締まらざるを得なくなるので警視庁は、それを発表せずにいた。そんなものが届いていたことなど知らない兵庫県警は阪神支局で使われた銃弾を調べ「レミントン社製12番口径7.5号弾」と馬鹿正直に発表してしまったようである。
メーカーだけが同じ、散弾のサイズだけが同じ、或いは口径だけが同じというのであれば偶然で済ませることができるかも知れない。銃弾メーカーは多数あり、散弾のサイズは多種多様であり、口径も複数ある。それらが3つとも一致していたのである。ピータースではないという違いがあるにせよ、渋谷から投函された薬莢入りの脅迫状を作成した者は、どうしてメーカーも口径も散弾のサイズも阪神支局で使われたものと同じものを選ぶことができたのだろうか?
警察関係者は、自分は何のために警官になったのかを思い起こし、犯罪者を放置することが社会にどのような悪影響をもたらすかを良く考え、猛省するべきである。統一教会に完全に買収されている政治家の顔色など伺うな。自己保身ししか考えない上司に盲従するな。持って生まれた正義感に従え。マスコミ関係者も同様である。
新右翼[編集]
右翼団体を捜査しても犯人は特定できず、 統一教会を捜査するわけにもいかず、新右翼の犯行だという説が朝日新聞、否、警察によって考え出された。
結果はジーパンを穿いて活動する一右翼団体が疑われただけであった。右翼がジーパン穿いてるから新右翼だ。新右翼だから赤報隊だという発想は短絡的過ぎである。
単独犯説[編集]
大きなグループによる犯行ではなく、朝日新聞に反感を持つ個人または、極めて少人数のグループによる犯行の可能性もある。
どのような銃が使われたのか?[編集]
現場で薬莢は発見されていないが、採取された散弾や、その他の残留物から、事件で使われたのは12番口径の散弾銃で、使われた散弾はレミントン社製12番口径7.5号弾と判明している。後になってから何故か警察はレミントンではなく、レミントン・ピータースだと言うようになった。
発砲は二発のみ。現場での排莢なし[編集]
記者は三人いたが、犯人は二発しか発砲しておらず、薬莢も残されていなかったことから、使われたのは装弾数が多く排莢が必要な手動装填式や自動装填式の散弾銃ではないと見られる。
手動装填式は手動で排莢と装填をするとき、自動装填式は発砲した瞬間、薬室の後方右側にあるエジェクション・ポートから空薬莢が飛び出る。手動式の場合、空薬莢は足元に落ちる程度。自動式の場合は勢いよく排莢されるので右側に数メートルほど飛ばされる。
エジェクション・ポートが通常、左側ではなく右側にある理由は説明しなくても考えれば分かることである。特に、情けない程に銃の知識に乏しい報道関係者に頭を使わせるために、この説明は省く。
二連式散弾銃の場合、薬莢は取り出さなければ薬室に入ったままなので、犯人が発砲後に空薬莢を薬室から取り出さずに銃を持ったまま立ち去れば空薬莢も銃と共に持ち去られることになるので現場には残されないのである。
⬆目に見える物体が発射されているが、それは散弾ではなく散弾を入れてあったカップワッズである。
自動装填式散弾銃を2発発射したら2個の空薬莢が飛び出て現場に残される。手動装填式散弾銃を2発発射したら最低でも1個(最大で3個)の空薬莢が排莢され現場に残されるのである。手動装填式散弾銃を2発発射した場合、その場で排莢される薬莢の数は必ずしも2個ではない。この理由の説明は省く。報道関係者に考えさせるためである。
手動装填式散弾銃が使われた可能性は低く、自動装填式散弾銃が使われた可能性は皆無である。
上下二連か水平二連か[編集]
二連銃身式散弾銃は、銃身が上下に二つ並んだ上下二連式と、水平に二つ並んだ水平二連式とがあり、それらは外観が大きく異なる。
高山記者の証言が上下二連か水平二連かはっきりしないために「自動銃が使われた可能性もある」[3]という誤報に繋がったばかりか、捜査にも支障を来した。
何故か、手動式の可能性に触れる新聞報道がない。朝日新聞は、銃の知識がない記者に銃の記事を書かせるからこうなるのである。
散弾の広がり方が大きく、銃身は切り詰められていたと推定されている。散弾銃の銃身を切り詰めると銃弾の発射速度は低下し、散弾は大きく広がるようになる。また銃には強い反動があり、発射するときは銃床を肩にしっかり当てる必要があるが、犯人は腰だめで撃っている。
「銃口が一つに見えた」という高山記者の証言は目撃証言というよりも、事件後に魘されたという悪夢の記憶に基づくもののようである。
https://youtube.com/shorts/HVMI21mNNDw?si=iTh_5G9saNmRPQ2l
銃の知識に乏しい報道[編集]
事件直後、朝日新聞は銃の知識に乏しい記者に記事を書かせていたようで「至近距離から腰だめで撃ったから犯人は度胸がある」「銃身が切り詰められていたから、犯人は銃を改造する知識がある」などと報道したばかりか、1987年5月5日の朝刊では「銃身の短い婦人用散弾銃が使われた」などと意味不明の報道をしている。
至近距離からの発砲だからといって「犯人は度胸がある」と言うのは早計である。室内で発砲すれば度胸があろうとなかろうと至近距離とならざるを得ないからである。
発砲した後、毎回すぐに姿を消してしまう犯人の行動は度胸があるとは言い難い。本当に度胸があるならば、犬飼記者と小尻記者に発砲して弾切れになった散弾銃から空薬莢を取り出し、実包を再装填し、高山記者にも発砲していたはずである。あるいは現場に居座って主義主張を述べる方が右翼らしいが、犯人はそれらをせずに毎回サッサと逃げているのである。
銃の知識が欠如した新聞記事の例[編集]
- 5月5日朝刊には銃身の短い婦人用散弾銃という意味不明の記事。5月6日夕刊にも同様の意味不明記事が見られる。
- 5月9日夕刊では線条痕という言葉を使っている。完全に間違いとも言い難いが、本来は旋条痕と書く方が正しい。凶器がライフル銃ではなく散弾銃なのに旋条痕に付いて書くこと自体論外である。ライフリングのない散弾銃の場合は、旋条痕ではなくプライマーの凹み具合から事件で使われた銃を特定するのである。プライマーの凹み具合を調べるには、当然のことながら使われたシェルの入手が不可欠である。
- 銃身が切り詰められた銃だという報道はあるが、銃床が切り落とされている可能性に触れる記事が一切ない。
- 「自動装填式の可能性がある」という記事はあるが「手動装填式の可能性がある」という記事が一切ない。朝日新聞の記者は、手動装填式散弾銃というものが存在することも知らずに記事を書いているわけである。
https://youtube.com/shorts/fa56yoUsSRc?si=wTFOnDD1Fr0TSrnO https://youtube.com/shorts/rIym4kuo1Do?si=ADvZ8djWhLZS-h1N
切り詰められた銃身と銃床、小粒の散弾[編集]
犯行に使われた散弾銃は銃身が切り詰められていただけでなく、銃床も切り落とされていた可能性が高い。そのため銃床を肩に当てることができず、撃ち方が腰だめになったのであろう。
動画の男性は最初、腰だめで撃ち、途中から顔の高さで撃っている。銃床がないと銃が反動で顔に当たる可能性があるので最初は腰だめで撃ち、腰だめだと狙いを付け難いので、4発目以降は無理して顔の高さで撃っているのである。
銃身を短くすると威力は低下する。犯人は無知からか銃身を極端に短くしてしまったようである。その結果、犯人の散弾銃は威力が大幅に低下していた。更に7.5号弾という小型鳥獣用で、対人用には不向きな散弾が使われている。犯人は銃の知識が乏しく小粒の散弾を選択したか、大粒の散弾を入手できなかったために、やむを得ず小粒の散弾を使ったのかどちらかであろう。
銃身が短く切り詰められていた上に、小粒の散弾が使われた結果、東京本社銃撃事件で発射された散弾は、窓ガラスを破っておらず、ガラスに弾痕を付けただけであった。その結果、この事件(東京本社銃撃事件)の発覚は大幅に遅れることになった。
銃身を切り詰めると威力が落ちるのは、弾を加速する時間が短くなるからである。また、発射薬の燃焼に必要な時間も不十分となるからである。実際、朝日襲撃の現場からは燃焼せずに銃口から飛び出た火薬が見付かっている。発射薬は発砲の際、薬室及び銃身内で、高温高圧に晒されるわけだが、その時間が短すぎて火薬の一部が燃焼しなかったのである。
なんのために銃身を切り詰めたり、銃床を切り落とすのかと言うと、威力低下や、発射の際に保持しにくくなる反面、隠し持つことだけは容易になるからである。威力が落ち、保持しにくくなっても、それが散弾銃という強力な武器であることは変わらないのである。
長い散弾銃を持ち歩いていたら目立つことこの上ないが、犯人は銃身を切り詰め、銃床を切り落とした散弾銃を隠して持っていたために、怪しまれずに現場に近付き、逃走することができたようである。
手動装填式や自動装填式の散弾銃が使われた可能性は低い。理由は、記者が3人居たのに犯人が二発しか発砲していないことや、現場に薬莢が残されていなかったことだけでなく、手動装填式や自動装填式の散弾銃は銃身の下にチューブ型弾倉があるために銃身を短く切り詰めることが不可能に近いからである。仮に自動装填式や手動装填式散弾銃の銃身を切り詰めてもチューブ型弾倉があるので全長は短くならないのである。なお、チューブ型弾倉も切ってしまったら、その銃は使い物にならなくなる。
自動装填式の可能性の否定[編集]
更に発射の反動やガス圧を利用して排莢と次弾の装填を瞬時に行う自動装填式散弾銃は、もともと作動不良が起こりやすく、更に、弾のメーカーや散弾粒のサイズが銃と相性が悪いだけで作動不良が多発するというデリケートなものであり、銃身を切り詰めたらまともに作動することなど期待できない。それ故、自動装填式散弾銃の銃床だけならばともかく、銃身を切り詰めようなどと考える者はいないのである。
二連式散弾銃の場合は構造がシンプルで、作動不良とは無縁である。しかも、銃身の下にチューブ型弾倉があるわけではないので、金鋸一本あれは簡単に銃身を短く切り詰めることができるのである。
手動装填式散弾銃や自動装填式散弾銃の内、銃身がチューブ型弾倉の前端よりも長いタイプのものは、銃身を少々切り詰めることは可能で、手動装填式散弾銃に限れば銃身を切り詰めても作動不良には繋がらない。しかし、手動装填式散弾銃が使われた可能性は低い。
まとめ[編集]
東京本社でも阪神支局でも新出来寮でも、犯人は二発しか発砲していない。新出来寮では無意味な二発の発砲であった。阪神支局では、もう一人記者がいたのに、二発しか発砲しなかったのである。もし、装弾数の多い手動式散弾銃が使われたのであれば「すべての朝日社員に死刑を言い渡す」という通信社に届いた犯行声明と犯人の行動が矛盾してくる。薬莢も現場には落ちていなかった。手動装填式散弾銃が使われた可能性はゼロに近く、自動装填式散弾銃が使われた可能性はそれよりも更に低い。
- 朝日新聞阪神支局襲撃事件で使われたのは、銃身を切り詰め銃床を切り落とした上下二連式散弾銃か、銃身を切り詰め銃床を切り落とした水平二連式散弾銃のどちらかである。
アメリカでは水平二連式が好まれる傾向があるが、日本では上下二連式が好まれる傾向があり、銃が密輸品でなければ上下二連式の可能性がやや高い。
https://youtube.com/shorts/JdZB1m3LNnY?si=rTiU70-7AyniMnUb
もう一つの可能性[編集]
二連式散弾銃が使われた可能性が最も高く、手動装填式散弾銃が使われた可能性は低く、自動装填式散弾銃が使われた可能性は皆無である。普通に考えたら結論はこのようになる。
盲点だったことを付け加えておく。
もう一つの考えられる可能性として、二丁の手製散弾銃が使われた可能性も考慮するべきである。その場合、安倍晋三暗殺事件のように銃も弾も手製というわけではなく、市販の銃弾を手製散弾銃から発射したことになる。
犯人が事件発生時に散弾銃と弾を所持、あるいは事件以前に散弾銃と弾をを所持していたことがあり、事件前に銃は処分していたものの、銃弾の一部を処分せずに所持していて、それらを手製散弾銃から発射したということも考えられる。
もし、二丁の手製散弾銃が使われたのだとすると、次の事実と矛盾しない。
- 現場に薬莢が落ちていなかった。
- 二発しか発砲していない。再装填が困難(工具等が必要)であった。
- 銃床など最初から付いていなかった。そのため腰だめの方が撃ちやすかった。
- 高山記者の目撃証言が本当だとすると犯行に使われたのは二連式散弾銃ではないことになる。しかも、手動式や自動式でもない。
- 正規に購入した散弾銃ならば改造など不可能である。所持許可の更新でばれるからである。
週刊新潮[編集]
週刊新潮2009年2月5日号に、犯人を名乗るS氏の手記が掲載された。S氏によるとアメリカ大使館からの依頼だったという。朝日新聞は最初からS氏の関与を否定したが、新潮社は連載を続けた。後に新潮社は誤報と認め、S氏は自殺している。
S氏が原稿料目当てに手記を書き、新潮社が内容を勝手に改竄するなどして、このような虚報に繋がったようである。
手記の中の、S氏が事件前に行ったという散弾銃の試し撃ちに関する部分等は不自然で、銃の知識に乏しい朝日新聞関係者もすぐに嘘だと気付いたらしく、朝日新聞は、連載を続ける新潮を殆ど無視していた。
夕刻のコペルニクス[編集]
週刊SPA!で夕刻のコペルニクスというコラムを執筆していた人物は「赤報隊を知っている」と書いていた。読者ウケを狙ってウソを書いていたか、本物の赤報隊が異議を言ってくるのを期待して、そのようなことを書いていたようである。
文藝春秋[編集]
文藝春秋2023年六月号に朝日襲撃「赤報隊」の正体という記事があるが、夕刻のコペルニクスを焼き直したような内容である。週刊新潮の方が内容に具体性があるくらいである。
その他[編集]
「警察は銃の所有者20万人を捜査した」という報道があった。しかし、事件前から散弾銃を所持している人によると、警察から「事件が発生した日時に何処で何をしていたか?」などの問い合わせ等は一切なかったそうである。
ある捜査員はY新聞社が発行していた週刊誌の記者に「極左過激派の犯行」と語ったという。本気で言っているのか?というレベルの発言である。それを真に受けて「これでは何が動機で誰が犯人でもおかしくない」などという記事を書いた週刊誌の記者もどうかしている。