薬莢
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「真鍮や 軟鋼などの 金属で 作られている 場合が多い」[1]
〜 薬莢 について、偶然短歌bot
薬莢(やっきょう)とは、銃弾の装填を容易にするために、一発分の弾頭と火薬と雷管を一まとめにして入れる金属などで作られた筒のことである。ケースやシェルやブラスと呼ばれる場合もある。シェルという言い方は散弾銃のプラスチック製の薬莢や大砲の大きな薬莢に対して使われる場合が多い。
薬莢と弾と火薬と雷管を一纏めにしたものはカートリッジ、実包、実弾などと呼ぶ。
空気銃は銃弾の発射に火薬を使わないので薬莢は不要である。
古式銃を除くほぼ全ての装薬銃に薬莢は不可欠なものである。拳銃やライフル銃の薬莢は金属製だが、散弾銃にはプラスチック製の薬莢が使われる。
歴史[編集]
- 先込め銃の時代に、弾込めを容易にするために黒色火薬を一発分づつ袋詰めにして弾丸を添えたものはあったが、現代の薬莢とは区別して考えるべきである。マッチロック、ホイールロック、フリントロックの時代の銃は薬莢とは無縁である。銃の点火に雷管を使うパーカッションロック式の銃も先込め式で薬莢は使われなかった。
- 最初に作られた本格的な薬莢はピンファイアと呼ばれる方式で、薬莢から突き出たピンを叩いて薬莢内部の雷管を発火させ発射薬に点火する方式であったが、現在では全く使われていない。https://youtube.com/shorts/N3sfuWBrTSQ?si=Wt6wDgTS3HkBkzRl
- 次に作られたのは薬莢底部の縁(リム)の部分を空洞になるように加工し、リムの内部に点火用の火薬を入れたリムファイアという方式である。現在でも小口径の拳銃弾に使われている。
- その後、薬莢底部の中央に雷管をはめ込んだセンターファイア式の薬莢が作られ、現在はセンターファイア式が主流である。センターファイア式が普及したのは黒色火薬の時代である。
- 現在、ケースレス式と呼ばれる薬莢を使わずに発射薬を薬室の形に成型した銃弾の開発が進められているが、実用的なものが作られるに至っていない。
形状[編集]
- 拳銃や散弾銃の薬莢は円筒形だが、ライフル銃の薬莢はボトルネックと呼ばれる瓶型をしている。
- リボルバー用の薬莢は薬莢底部にリムが張り出したリムドと呼ばれる形状である(センターファイアの場合リムの内側は空洞になっていない)。
- 自動拳銃の場合は、薬莢にリムのないリムレス型の薬莢が使われる。リムは無いが底部には溝があり、そこにエキストラクターの爪が掛かるので、未発砲の実包を手動で薬室から取り出すことは可能である。M1917リボルバーは例外的にリボルバーでありながらリムレスの45ACP弾を使用する。アメリカは第一次大戦で軍用の自動拳銃(M1911)の不足からリボルバーを採用したが、その際に銃弾に互換性を持たせるために自動拳銃用のリムレス弾が使用できるようにしたのである。但し、ハーフムーンクリップという器具が必要になる。M1917は第二次大戦まで使われた。
脚注[編集]
- ↑ “偶然短歌botさんのツイート”. Twitter (2019年9月27日). 2019年11月8日確認。