朝廷

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

朝廷(ちょうてい)とは、皇帝といった君が政治を行う体制のことである。日本では、天皇が頂点に立つ政治体制のことを指す。

日本での形態[編集]

日本の朝廷は「大和朝廷」と呼ばれる。

大和朝廷の発足ははっきりしない。大和朝廷では天皇国家元首であるが、平安時代になると天皇が貴族や上皇の傀儡となることが多かった。鎌倉時代から江戸時代に至るまでの約700年間は、建武新政期を除き、権力者が別に整えた政治体制(幕府など)の元に実質国政が運用された。しかし、形式的なものとなった朝廷は変わらず、において、日本の象徴的権威を維持し続け、幕府政治末期の拠り所となった。

なお、官位によって御所への昇殿が制限されたため、多くの権力者や春日局などの陪臣に、官位や名目上の朝廷の役職が与えられ、それらの付与に金銭を徴したため、朝廷の財政の一助となった。加えて、権力者の家臣クラスでも多くの者が朝廷の役職を自称していた(大石内蔵助[注 1]など)。

江戸幕末大政奉還王政復古により、朝廷に再び権力が戻り、東京奠都による明治新政府という形となった。
その後、1885年の太政官制廃止に伴い、皇室と政治が正式に分離されて廃止となった。

朝廷の構成[編集]

[編集]

  1. 内蔵助は、中務省内蔵寮の助、現代風に言うと例えば「宮内庁管理部副部長」に相当の意味を持つ。