最明寺 (神奈川県大井町)

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最明寺(さいみょうじ)は、神奈川県足柄上郡大井町金子3315にある東寺真言宗寺院である。宗派真言宗山号は如意山蓮華王院。

概要[編集]

鎌倉時代前期、ちょうど承久の乱が起きた年に源延が一光三尊の善光寺式阿弥陀如来像を刻み、相模国松田に堂宇を建立して安置したのが起源と言われている。寺院の初めの名は「西明寺」であった。

建長元年(1249年)、鎌倉幕府の第5代執権北条時頼によって寺領が寄進され、さらに堂宇の修築・造営が進められて寺運は反映した。なお、時頼は出家後に最明寺入道と言われているが、その最明寺とはここである。

室町時代応永年間(1394年 - 1428年)に、この寺は戦乱に巻き込まれて焼失した。文明元年(1469年)に賢昌が寺基を現在の地に移して中興して開山となり再興。この際に現在の最明寺と改められたといわれている。

堂宇は善光寺如来堂や本堂、庫裏、鐘楼堂などがあり、寛文4年(1664年)に快算が建立した山門などがある。寺宝には鎌倉時代の宋陳和卿作といわれる出山釈迦像、室町時代作の北条時頼像、寛元元年(1243年)に北条時頼が表題を書いたといわれる『伊勢物語』、美福門院の作といわれる『華厳経』、足利直義筆の『大般若経』などがあるが、鎌倉時代に源延による往生要集』三帖は国指定の重要文化財となっている。

なお、一光三尊の善光寺如来を本尊としているため、別名「善光寺」と呼ばれたりしている。毎年、大祭が8月20日に、小祭が10月4日に開催されている。

アクセス[編集]

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