岡崎物語
(岡崎記から転送)
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概要[編集]
徳川家康の生誕から死去までの事績を記録した1代記で、上中下の全3巻にわたる。
上巻は家康の生誕から今川氏や武田氏との関わり、戦いなどを記し、天正9年(1581年)の高天神城を武田勝頼から奪回したところで終了している。中巻は、天正10年(1582年)の織田信長による武田征伐から本能寺の変、豊臣秀吉の台頭から天下人になったことなどを記し、慶長3年(1598年)8月の秀吉死去までを記している。下巻は、慶長5年(1600年)の秀吉没後の勢力争いから関ヶ原の戦い、江戸幕府創設から大坂の陣、そして家康の死去までを記している。
著者や成立年代については不明だが、家康死後の翌年に日光山勧請の一件が記録されているため、少なくともそれ以後の成立と見られる。なお、別称として『岡崎記』(おかざきき)とも言われており、これは家康が三河岡崎城主として出発したことから来た名称であると推定される。