小沢昭一
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小沢 昭一(おざわ しょういち、1929年4月6日 - 2012年12月10日)は、日本の俳優、タレント、俳人、エッセイスト、芸能研究者。
プロフィール[編集]
概要[編集]
本名は小澤 昭一(おざわ しょういち)。俳号は小沢 変哲。
旧制麻布中学を経て、早稲田大学第一文学部仏文科卒業。
俳優座付属俳優養成所二期生、劇団俳優小劇場、日活を経て、劇団「しゃぼん玉座」主宰。
主な出演作品は『幕末太陽傳』、『にあんちゃん』、『豚と軍艦』、『エロ事師たちより 人類学入門』、『楢山節考』、『黒い雨』、『小沢昭一の小沢昭一的こころ』 など。
人物[編集]
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出演映画[編集]
太字の題名はキネマ旬報ベストテンにランクインした作品
- 勲章(1954年、俳優座) - 金子
- 市川馬五郎一座顛末記・浮草日記(1955年、山本プロ)
- 愛のお荷物(1955年、日活) - 鳥居秘書官
- 洲崎パラダイス赤信号(1956年、日活) - 三吉
- 街燈(1957年、日活)
- 幕末太陽傳(1957年、日活) - 貸本屋金造
- 誘惑(1957年、日活)
- 陽のあたる坂道(1958年、日活) - 上島健伍
- 東京のバスガール(1958年、日活) - 桃山
- 紅の翼(1958年、日活) - 安藤幸宏
- にあんちゃん(1959年、日活) - 金山春夫
- 武器なき斗い(1960年、大東映画) - 清
- 豚と軍艦(1961年、日活) - 軍治
- 大当り百発百中(1961年、日活) - 及川太郎
- あいつと私(1961年、日活) - 金沢正太
- 猫が変じて虎になる(1962年、日活) - 葛井久六
- 喜劇 にっぽんのお婆あちゃん(1962年、松竹) - 副園長小野
- 雁の寺(1962年、大映) - 鷹見邦遠
- キューポラのある街(1962年、日活) - 鑑別所の教師
- しとやかな獣(1962年、大映) - ピノサク
- 非行少女(1963年、日活) - 小使
- 台所太平記(1963年、東宝) - 園田光雄
- 若い東京の屋根の下(1963年、日活) - 北村利夫
- エデンの海(1963年、日活) - 高岡
- 煙の王様(1963年、日活) - スクラップ工事長
- 競輪上人行状記(1963年、日活) - 伴春道
- くノ一忍法(1964年、東映) - 薄墨友康
- くノ一化粧(1964年、東映) - 真昼狂念
- 越後つついし親不知(1964年、東映) - 瀬神留吉
- 続・拝啓天皇陛下様(1964年、松竹) - 王万林
- 赤い殺意(1964年、日活) - 田丸和幸
- 仇討(1964年、東映) - 小山左門
- 甘い汗(1964年、東京映画) - バーテン藤井
- 馬鹿が戦車でやって来る(1964年、松竹) - 郵便配達夫
- 春婦伝(1965年、日活) - 秋山憲兵軍曹
- 冷飯とおさんとちゃん(1965年、東映) - 中村又三郎
- 悦楽(1965年、創造社) - 速水
- 犬シリーズ(大映)
- 「エロ事師たち」より 人類学入門(1966年、日活) - スブやん
- 逢いたくて逢いたくて(1966年、日活) - 小橋作造
- 三匹の狸(1966年、東宝) - 猿田留吉
- あこがれ(1966年、東宝) - 西沢恒吉
- 忍者武芸帳(1967年、創造社) - 語り手
- 痴人の愛(1967年、大映) - 河合譲治
- 伊豆の踊子(1967年、松竹) - 紙屋
- 続・何処へ(1967年、東宝) - 吉村順太郎
- 喜劇 駅前学園(1967年、東宝) - 小原金助
- 愛の讃歌(1967年、松竹) - 郵便屋
- 喜劇列車シリーズ(東映)
- 社長シリーズ(東宝)
- 「経営学入門」より ネオン太平記 (1968年、日活) - 益本利徳
- サラリーマン悪党術(1968年、東宝) -
- 肉弾(1968年、ATG) - 軍曹
- 日本一の裏切り男(1968年、東宝) - 雑炊屋
- スクラップ集団(1968年、松竹) - ドリーム
- 吹けば飛ぶよな男だが(1968年、松竹) - 弁士
- 橋のない川(1969年、ほるぷ映画) - 大竹
- 喜劇 深夜族(1969年、松竹) - ナレーター
- 私が棄てた女(1969年、日活) - 大野義雄
- 無頼漢(1970年、東宝) - 丑松
- サマー・ソルジャー(1972年、勅使河原プロ) - 谷川
- 一条さゆり 濡れた欲情(1972年、日活) - ラーメン屋の主人
- 喜劇 だましの仁義(1974年、東宝) - 石山権太郎/山田代議士
- 青春の門(1975年、東宝) - 平吉・語り手
- ボクサー(1977年、東映) - アパートの管理人
- 冬の華(1978年、東映) - 陳
- ええじゃないか(1981年、松竹) - 鵜飼作之丞
- 男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981年、松竹) - 倉富常三郎
- 楢山節考(1983年、東映) - 勝造
- 鑓の権三(1986年、松竹) - 船頭
- 黒い雨(1989年、今村プロ) - 庄吉
- 砂の上のロビンソン(1989年) - 浮浪者
- うなぎ(1997年、松竹) - 初老の医師
- カンゾー先生(1998年、東映) - 医師
- 梟の城(1999年、東宝) - 今井宗久
- かあちゃん(2001年、東宝) - 大家
- 釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束(2007年、松竹) - 渋谷剛三
出演していた番組[編集]
- 小沢昭一の小沢昭一的こころ (TBSラジオ、1973年1月8日-2012年12月14日)
- 2012年(平成24年)9月24日放送分以降、テーマは「新宿今昔について考える」のはずだったが体調不良のため未収録となり小沢本人の収録は通算10355回で打ち切られた。
- パパ行ってらっしゃい(ラジオ東京=TBSラジオ)
- 趣味とあなたと(NHK総合テレビジョン)趣味の達人に話を訊くという番組[1]。
- NHK特集「びんぼう一代 ~五代目古今亭志ん生~」(1981年3月27日、NHK総合)[2]
著作等[編集]
詳細な一覧は「小沢昭一の著作等一覧」参照。
主な著作[編集]
- 季刊藝能東西(小沢昭一編集、1975年 - 1977年)
- 私は河原乞食・考(1969年)
- 陰学探険(1972年、永六輔と共著)
- 私のための芸能野史(1973年)
- 珍奇絶倫 小沢大写真館(1974年)
- 日本の放浪芸(1974年)
- 小沢昭一的こころ(1974年 - ) - シリーズ化
- 雑談にっぽん色里誌(1978年)
- ドキュメント綾さん(1978年)
- 芸双書(1981年 - 1982年) - 南博ほかと共著
- 美人諸国ばなし(1986年)
- ものがたり芸能と社会(1998年) - 1989年の放送大学講義が基。新潮学芸賞を受賞。
- 友あり駄句あり三十年―恥多き男づきあい春重ね(1999年) - 東京やなぎ句会、編集
歌謡[編集]
- 明日の心だ
- 『小沢昭一の小沢昭一的こころ』のテーマ音楽に歌詞をつけたもの。
- 『ザ・ベストテン』にゲスト出演したときに熱唱。もともと戦後40年の節目で、という出演だったが、折りしも日航ジャンボ機墜落事故(1985年8月12日発生)直後で、放送時点(8月15日)ではまだ安否が定かではなかった坂本九について触れながらの歌唱だったこともあり、出演者の多くが感極まって涙目になっていた。殊に坂本とは公私ともに仲の良かった司会の黒柳徹子は、号泣しそうになるのを堪えつつその後の番組を進行した。なお、この曲は小沢の葬儀・告別式の出棺の際にも流された[3]。
- 『小沢昭一全集〜唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ』『唄う老謡? へッへのへ 小沢だァ(小沢昭一的こころBOX)』『小沢昭一的こころの歌(オリジナル編)』 - いずれもコロムビアミュージックエンタテインメント - に収録。国名のトルコを思わせる演出がなされているが、実際は言うまでもなくトルコ風呂の暗喩である。[要出典]
- 父チャン音頭
- 『小沢昭一的こころの歌(オリジナル編)』に収録。近年はラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』のEDテーマで使用され有名に。「前立腺肥大症〜」の歌詞が特徴的。
- 唱う小沢昭一的こころ
- 『小沢昭一の小沢昭一的こころ』20周年記念放送の3週間・15回分をそのままCD化したもの。「シロクロ歌合戦」「新春かくさず芸大会」「正月気分は反戦気分」の3部からなり、小沢が往年の流行歌、都々逸、軍歌などをアカペラで歌いまくる。
ほか、多数
放浪芸関連[編集]
- ドキュメント〜日本の放浪芸 - LPレコード7枚組。『日本の放浪芸』としてCD化されている。
- 又「日本の放浪芸」 - LPレコード5枚組。CD化されている。
- また又「日本の放浪芸」 - LPレコード6枚組。CD化されている。
- まいど「日本の放浪芸」 - LPレコード4枚組。CD化されている。
- 小沢昭一の新・日本の放浪芸(1984年) - ビデオ。『小沢昭一の「新日本の放浪芸」〜訪ねて韓国・インドまで〜』としてDVD化されている。
- 日本の放浪芸 - 番町書房(1974年)
- 放浪芸雑録(1996年2月) - 白水社
- 大系 日本歴史と芸能―音と映像と文字による(1990年 - 1991年) - ビデオブック全12巻、網野善彦、小沢昭一、宮田登、大隅和雄、服部幸雄、山路興造監修、平凡社
研究本等[編集]
- 小沢昭一の世界(1983年9月) - 白水社
- 坂口昌弘著『文人たちの俳句』本阿弥書店
- 小沢昭一---芸能者的こころ (文藝別冊)(2010年6月) - 河出書房新社
- NHK映像ファイル あの人に会いたい「小沢昭一(俳優)」 - NHK
- 朝日新聞学芸部編『戦後芸能史物語』朝日新聞社 1987年 (朝日選書 344)
- 小林信彦「第8章 上昇思考と下降思考 渥美清 小沢昭一」『定本 日本の喜劇人 喜劇人篇』新潮社、2008年4月25日。
脚注[編集]
- ↑ 番組確定表検索結果
- ↑ “NHK特集 びんぼう一代~五代目 古今亭志ん生~”. NHKアーカイブス. 2021年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月10日確認。
- ↑ “小沢昭一さん追悼 「ハーモニカブルース」で雨中の出棺”. zakzak. (2012年12月17日). オリジナルの2014年8月1日時点によるアーカイブ。 2014年8月1日閲覧。