奥村組スポーツスペシャル大阪国際女子マラソン
奥村組スポーツスペシャル 大阪国際女子マラソン | |
---|---|
ジャンル | スポーツ中継 |
出演者 | 岡安譲ほか |
製作 | |
制作 | 関西テレビ放送(大阪国際女子マラソン主催) |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1982年1月24日 - 現在 |
放送時間 | 1月最終日曜日 12:00 - 14:55 |
放送分 | 175分 |
回数 | 39 |
番組公式サイト | |
『奥村組スポーツスペシャル大阪国際女子マラソン』(おくむらぐみスポーツスペシャルおおさかこくさいじょしマラソン)は、関西テレビ放送制作・FNS系列で放送されている大阪国際女子マラソンの生中継番組である。
大会スポンサーである奥村組(第1回(1982年)〜第20回(2001年)はダイエー、第21回(2002年)はローソン、第22回(2003年)〜第23回(2004年)は三菱自動車工業、第24回(2005年)〜第36回(2017年)は日東電工)の冠番組で、正式名称は『奥村組スポーツスペシャル 第○回大阪国際女子マラソン』と開催回数を含めたものとなる。
概要[編集]
テレビ中継は関西テレビをキーステーションとしてFNS系列28局で放映される。
かつては、スポンサーからの要請でTBS系列の青森テレビでも2004年まで放送されたが、放送開始の12時の時点では同局がTBS系列である関係などから同時ネットが不可能であるため、時期によってはレース途中飛び乗り、又は1時間遅れ時差ネットが繰り返された。放映されなくなった2005年以降は隣県のFNS系列の放送局(北海道文化放送・岩手めんこいテレビ・秋田テレビ)が受信可能な地域(ケーブルテレビでの再送信も含む)を除き地上波では見られなくなった。ちなみに、スタート直後に流れるネット局名が書かれたロールには青森テレビは含まれていなかった。
また、岩手県では岩手めんこいテレビが開局する以前、TBS系の岩手放送(現・IBC岩手放送)でも1991年まで2時間遅れの時差ネットをしていたこともある。同局はFNSに加盟こそしていなかったものの、FNS系列の番組を数多くネットしていた局であった[注釈 1]。
山形県では山形テレビで1993年大会まで放送していたが、その年の4月にテレビ朝日系列へネットチェンジしたため、現在のさくらんぼテレビでのネットが開始された1998年大会まで同県での放送はなかった(ただし近隣系列局の直接受信又はケーブルテレビの再送信で視聴は可能であった)。
第25回大会(2006年)から第27回大会(2008年)までは地上波放送の他にBSデジタル放送のBSフジ、関西テレビが運営するCS放送京都チャンネルで放送日当日に録画放送されていた[注釈 2] が、2009年の第28回大会についてはBSフジでの放送は行われず、京都チャンネルでの放送もこの年が最後となった(2009年4月30日に放送を終了したため[1])。
この競技大会の中継には、主に関西テレビのスポーツ担当アナウンサーが関わっている(詳細は後述)。
フジテレビ系列のスポーツ番組では、2001年頃から2016年3月まで「FUJI NETWORK SPORT」という共通ロゴを冒頭に表示していたが、この大会の中継では第29回大会(2010年)まで使われていなかった。
提供クレジットは2001年からは協賛社および協力社がカラー表記、日東電工が協賛社になった2005年からは白絨毯の上にスポンサー表記、2010年からはそれまでの一部統一から二部制に分けている(提供表記は従来通りであるが、協賛社・協力社およびアサヒビールはカラー表記)。
放送事故[編集]
第17回大会(1998年)で、フジテレビのみ、この当時は二か国語放送で、CM時の音声も二か国語のままだったり、あまり無関係なテロップが出ていたが、数十分後にCM時の音声がステレオ音声に修正された。
第20回大会(2001年)の提供クレジットでは初めて協賛社部分がカラーテロップになったが、冒頭において「ダイエーグループ」部分のまま切り替えができなくなり、そのままCMへと入ってしまった[注釈 3]。それから数十分後に改めて全スポンサーを紹介した。
エピソード[編集]
この中継を担当する関西テレビのアナウンサーは、後続番組の競馬中継(『KEIBA BEAT』)の出演者(2021年開催の第40回大会では岡安譲、吉原功兼、石田一洋、服部優陽)と、他の番組の担当者(第40回大会では杉本なつみ、山本大貴、谷元星奈)が中継に当たっている。
- 『KEIBA BEAT』などのスポーツ中継で実況を担当している川島壮雄は、大会当日にも『KEIBA BEAT』へ専念するためマラソン中継には参加していない。大会当日の『KEIBA BEAT』はレース実況アナウンサーを東海テレビ放送・テレビ西日本からの応援要員が担当する(2021年は同時期の関西主場が京都競馬場から中京競馬場に振り替えられたため関西テレビは当日の競馬中継に非関与だったが、川島の出演はなかった)。
- かつては大橋雄介が実況やリポート、高橋真理恵が優勝者へのインタビュアーを担当していたが、第37回から第39回までの大会中継では副音声の進行役に回っていた。第40回大会では、副音声に代わって地上波中継とのサイマル方式によるYouTube上でのライブ配信を開始したことに伴って、中島めぐみをライブ配信の進行役に起用している。
関西テレビのアナウンサーとして長年スポーツ実況を担当してきた馬場鉄志は、第11回大会(1992年)から第29回大会(2010年)まで、毎年第1移動車から優勝争いを伝えていた。第19回大会(2000年)では、優勝したリディア・シモン(ルーマニア)と2位の弘山晴美との壮絶な争いを、ぎりぎりまで絶叫しながら実況した(この時の詳しいエピソードについては、馬場鉄志#大阪国際女子マラソン実況を参照)。同局のアナウンサー時代に全国的な知名度を得ていた桑原征平も、スポーツアナウンサーでないにもかかわらず、第5回大会(フジテレビへ出向していた1986年)から5回にわたって出演。日本以外の国籍を有する選手が優勝した場合には、「海外での取材経験が豊富」という理由だけで、優勝者へのインタビュアーを英語で任されることがあった。
第33回大会(2014年)までの放送では、『とくダネ!』(フジテレビ制作)の司会で、FNSのマラソン中継コメンテーター(いずれも当時)を務めていた小倉智昭がMCを担当。直前番組では注目選手、中継の本編では、レースを終えたばかりの優勝選手に話を聞いていた。第29回大会(2010年)から第33回大会(2014年)までは、TOKIOの国分太一[注釈 4]も、「スペシャルサポーター」という肩書で中継や関連番組に出演。第34回(2015年)・第35回(2016年)大会では、武井壮(十種競技選手出身のタレント)が「スペシャルサポーター」として小倉・国分の役割を継承しながら、レース中に日本人の有力選手を沿道で応援する関係者へのインタビューも随時担当した。第37回大会(2018年)から第39回大会(2020年)までは、加藤綾子(フジテレビ出身のフリーアナウンサー)[注釈 5]を、中継や「ヒロインブース」(日本人最上位で完走したばかりの選手を迎えるスタジオパート)のMCに起用。第38回大会(2019年)では、「芸能界きってのマラソンランナー」として知られる森脇健児を、副音声のゲストに迎えていた。第40回大会(2021年)では、関西テレビへの入社以来フルマラソンの実況を経験していなかった岡安が、メイン実況へ抜擢されるとともに中継全体を進行。解説陣の1人である高橋尚子が、「ヒロインブース」でのインタビュアーを兼務した。
テレビ中継では、移動中継車を例年2台使用。第1移動車は第12回大会(1993年)と第13回大会(1994年)はフジテレビの中継車が、第15回大会(1996年)から第23回大会(2004年)まで東海テレビの中継車が使われ、第2移動車は関西テレビの中継車が使われていた。第24回大会(2005年)からは関西テレビの移動中継車がハイビジョン対応に更新されたのに伴い第1移動車として使用、第2移動車は東海テレビの中継車が使われた。第25回大会(2006年)は全編ハイビジョンで放送するためにフジテレビの移動中継車が第2移動車として使われた。第26回大会(2007年)以降は東海テレビも2006年秋にハイビジョン対応の移動中継車に更新したため、第2移動車として使用されている。一時期は移動中継車が3台使われていた事があり、第19回大会(2000年)では、第1移動車は東海テレビ、第2移動車は関西テレビ、第3移動車は岡山放送の中継車が使われたが、第28回大会(2009年)と第29回大会(2010年)では第3移動車も使われ、第29回大会では岡山放送の小型中継車が使われた。第31回大会(2012年)では、第1移動車は関西テレビ、第2移動車はフジテレビ、第3移動車は東海テレビの中継車がそれぞれ使われた。
- 近年の中継では、上記の中継車に加えて、複数のバイクが走行。関西テレビのスポーツアナウンサー(主に吉原→新実彰平→岡安→服部)や、現役時代に当大会で2位に入った解説者の千葉真子が、バイクに搭乗しながらリポートを担当する。
- 長居公園内のランニングコースを周回ルートとして使用することが急遽決まった第40回大会(2021年)では、ランニングコース上で出場選手が走行できるゾーンの全幅が6mに限られることから、このゾーンより全幅が広い公道での移動を前提に置いている大型中継車の使用を断念。乗用車(協力社であるダイハツ工業製の軽乗用車)やバイクを中継で駆使したほか、周回ルートを走行中の選手を俯瞰で撮影できるカメラを、公園内の2ヶ所に設置した[2]。
第14回(1995年)は阪神・淡路大震災の影響で中止となったため、放送枠を設けていたところには1994年10月に放送された『オールスターものまね王座決定戦!!スペシャル』の再放送と報道特番「大震災の廃墟から立ち上げる人々」を放送した。
第24回(2005年)から第36回(2017年)までメインスポンサーに就いていた日東電工では、第29回(2010年)から第31回(2012年)まで大半のCM枠で「日東電工社員マラソン」を放送。実際のスタート・ゴール地点である長居陸上競技場などで収録されたマラソン風のロケ映像に、役員や社員の一部が登場していた。また、関西テレビを初めとするFNS系列局では、この大会を応援する日東電工のCMを大会の直前から放送。JR西日本の321系電車・225系電車車内のWESTビジョンでも、ほぼ同じ内容のCM動画を流していた。
2020年東京オリンピックの開催を控えて「待ってろ、東京。」というキャッチフレーズを掲げた第37回(2018年)・第38回(2019年)大会の放送では、皆口裕子が声を当てた「待ってろ、東京。」というフレーズ音源を、中継の予告CMや中継のCM前に流していた。同オリンピック女子マラソン日本代表の最終選考(MGCファイナルチャレンジ)を兼ねた第39回(2020年)大会では、VTRナレーターの北浦愛が、「最後は、私。」というキャッチフレーズで声を当てている。
イメージソング[編集]
第6回大会(1987年)から第37回大会(2018年)までのテレビ中継では、THE ALFEEが大会ごとに異なるイメージソングを提供していた。いずれの楽曲も、THE ALFEEの高見沢俊彦が、作曲と作詞を担当。大半の大会では、先頭集団が大阪城公園に差し掛かったタイミングで、中継映像から一時的に音声・テロップを消すとともに、映像と重ねながらイメージソングを流していた。
THE ALFEEから提供された楽曲の総数は31曲で、提供を終了した2018年には、「同一国際スポーツ大会のテレビ放送における同一アーティストによる最多テーマソング数」というカテゴリーでギネス世界記録に認定[3]。同年12月19日には、全31曲を収録したアルバム「Last Run!」が発売された。
テーマ曲の推移 | ||
---|---|---|
大会年 | 曲名 | 備考 |
1987年 | 夢よ急げ[4] | アルバム“ALFEE”収録曲 |
1988年 | It's Alright | シングル“My Truth”のカップリング曲 |
1989年 | High-Heel Resistance | アルバム“DNA Communication”収録曲 |
1990年 | FLOWER REVOLUTION | 1990年発売のシングルタイトル曲 |
1991年 | Arcadia | 同名アルバム収録曲 |
1992年 | Someday | シングル“Promised Love”のカップリング、本大会のイメージソングとして最初に書き下ろされた曲 |
1993年 | Running Wild | シングル“BELIEVE”のカップリング曲 |
1994年 | 風を追いかけて | シングル“もう一度君に逢いたい”のカップリング曲。 |
1995年 | (直前に発生した阪神淡路大震災の影響で大会中止) | |
1996年 | Glory Days | シングル“LOVE NEVER DIES”のカップリング曲 |
1997年 | LIBERTY BELL | アルバム“夢幻の果てに”収録曲で1995年大会で使用予定だった。CM前のアイキャッチで使われたクラシックアレンジは“THE ALFEE CLASSICS II”に収録。 |
1998年 | Beyond the Win | シングル“Brave Love 〜Galaxy Express 999”のカップリング曲 |
1999年 | Beginning of the Time | シングル“希望の鐘が鳴る朝に”のカップリング曲 |
2000年 | 自由になるために | シングル“NEVER FADE”のカップリング曲 |
2001年 | Change the wind[4] | シングル“Juliet”のカップリング曲 |
2002年 | Chaos(カオス)の世界 | シングル“太陽は沈まない”のカップリング曲 |
2003年 | 孤独な世代 | アルバム“THE BEST 1997-2002 〜aprés Nouvelle Vague〜”のボーナストラック曲 |
2004年 | 夜明けの星を目指して | シングル“希望の橋”のカップリング曲 |
2005年 | ZeRoになれ! | シングル“100億のLove Story”のカップリング曲 |
2006年 | ONE | シングル“Innocent Love”のカップリング曲 |
2007年 | Dear My Life | 2007年発売のシングルタイトル曲 |
2008年 | Wonderful Days | シングル“Lifetime Love”のカップリング曲 |
2009年 | Shining Run〜輝く道に向かって〜 | シングル“この愛を捧げて”のカップリング曲 |
2010年 | GET YOUR CHANCE | アルバム“新世界 -Neo Universe-”収録曲 |
2011年 | Let It Go | 2011年発売のシングルタイトル曲 |
2012年 | 生きよう | 2012年発売のシングルタイトル曲 |
2013年 | もう一度ここから始めよう | 2013年発売のシングルタイトル曲のうちの1曲 |
2014年 | LOVES FOR ONE | シングル“英雄の詩”のカップリング曲 |
2015年 | One Step ~再始動~ | アルバム“三位一体”収録曲 |
2016年 | 風の翼 | シングル“今日の続きが未来になる”のカップリング曲 |
2017年 | 創造への楔 | シングル“あなたに贈る愛の歌”のカップリング曲(通常盤にのみ収録) |
2018年 | 勇気凛々 | アルバム“Last Run!”収録曲 |
- 補足
- 高見沢・坂崎幸之助・桜井賢の3名で構成されるTHE ALFEEが1987年からイメージソングを提供した背景には、当時のテレビ中継技術などの制約によって、走者がルートの複雑な大阪城公園に入ると中継の電波などが途切れやすかったことが挙げられる。関西テレビでは、このような事情を背景に、同公園内からの中継でイメージソングを流すことを考案[5]。THE ALFEEが当時ライブで披露していた『夢よ急げ』を、最初のイメージソングに採用した。高見沢によれば、「(『夢よ急げ』の歌詞の一節である)”シナリオのないドラマ”がマラソンのイメージによく合うのではないか」という同局からの提案を受けて、楽曲の使用を快諾したという。以上の経緯で迎えた同年の第6回大会では、小雪が舞う大阪城公園の中継映像に合わせて『夢よ急げ』を流した。
- 1990年の『Flower Revolution』は、この年に大阪で開催された国際花と緑の博覧会(花の万博)のテーマソングでもある。この年の第9回大会には、THE ALFEEのメンバーから初めて、高見沢がテレビ中継にゲストで出演。1992年の第11回大会には、坂崎もテレビ中継のゲストに招かれた。
- 1995年には、大会の直前に阪神・淡路大震災が発生した影響で、大会自体を中止。この年のイメージソングに決まっていた『LIBERTY BELL』は2年後の1997年大会に使われた。なお、1997年大会ではCM前のアイキャッチで同曲のクラシックバージョンを使用していた。
- 1998年の第17回大会では、桜井と女声合唱団が、この年のイメージソングである『Beyond The Win』を長居スタジアムのスタンドからマラソンのスタート直前(テレビ中継のオープニング)にアカペラで披露するという演出が施された。2006年の第25回大会テレビ中継のオープニングでは、長居スタジアムのフィールドに設営されたステージから、THE ALFEEがこの年のイメージソング『ONE』を熱唱した。また、エンディングの提供クレジットの際に1987年のイメージソング『夢よ急げ』が流れていた。
- 1996年1月19日には、この年までのイメージソングと過去の名場面を収録したビデオ「大阪国際女子マラソン 1982〜1994」を発売。2004年3月10日には大阪国際女子マラソンの歴代イメージソングを集めたアルバム『夢よ急げ -大阪国際女子マラソンイメージソング・アルバム-』が発売された。
- 大会のテレビ中継を担当するカンテレ(関西テレビ)では、第37回大会の開催9日前(2018年1月19日)に、同大会限りでイメージソングの制作・放送を終了することを社長の福井澄郎が発表した。制作畑出身の福井は、通算で31曲ものイメージソングを制作したTHE ALFEEに対して最大限の謝意を示す一方で、「マラソンも、2020年東京オリンピックに向けて(日本代表選手の)選考方法が変わるなど、次の世代をにらんだ段階に入ってきた。(中継)番組の方も、少しずつ作りを替えて、新しい中継の仕方を模索していきたい。次のステップに進むために、第37回大会で一つの区切りを付けさせていただいた。翌(2019)年以降の大会で、別の歌手に中継のイメージソングを作っていただくことまでは考えていない」と説明している[6][7]。
- カンテレでは、THE ALFEEによるイメージソングの製作秘話に焦点を当てた特別番組『THE ALFEEが奏でた42.195kmの旋律』を、2018年1月23日の1:28 - 1:58(22日の25:28 - 25:58)に関西ローカルで放送[8]。
- 第37回大会の中継では、『勇気凜々』をエンディングで放送。放送の直前には、ヤンマースタジアム長居でスタートとゴールの実況を担当した若田部克彦(関西テレビアナウンサー)が、「この楽曲が、ランナーに贈る最後の応援歌となりました。優勝した松田選手には、THE ALFEEからのエールを胸に、オリンピックへ歩みを進めて欲しいと思います」というメッセージを添えた[7]。
インターネット配信[編集]
関西テレビでは2020年の第39回大会中に、インターネットライブ配信に関する実証実験を実施。地上波テレビ放送向けに制作したレース中継の映像をTVerでも動画で同時に配信したほか、LINE NEWS内の動画連携機能「Replay Cast」を介して、LINEユーザーに対するレース状況のプッシュ配信をリアルタイムで実施した。いずれも大会初の試み[9] で、日本国内の地上波テレビ局のスポーツ中継における「Replay Cast」の活用は、バレーボールワールドカップ中継(フジテレビ制作)と卓球ワールドカップ団体戦中継(テレビ東京制作、いずれも2019年に初めて実施)に次いで3例目である[10]。
2020年12月1日(火曜日)からは、YouTube上に当大会の公式チャンネルを開設。過去の大会のダイジェスト動画や、直近の大会に出場を予定している有力選手の紹介動画、「レジェンドたちが語る大阪国際女子マラソン」(地上波テレビ中継での解説陣・実況陣による証言動画シリーズ)などを順次公開している。
2021年の第40回大会からは、TVerでのレース中継動画配信に加えて、YouTubeの公式チャンネルでレース・表彰式・レース後の記者会見などのライブ配信を実施。また、YouTube公式チャンネルからのレース中継動画ライブ配信には、「裏生実況」と称して、地上波テレビ中継とは別の進行役(関西テレビアナウンサーの中島めぐみ)、解説者(渋井陽子)、ゲスト(四千頭身)が登場している[11]。
ラジオ(参考)[編集]
2014年までラジオ大阪(制作局、以下「OBC」と略記)が実況生中継を実施。OBC所属のアナウンサーがほぼ全員出演したほか、スポーツアナウンサーの中井雅之(同局出身のフリーアナウンサー)や深山計(ニッポン放送出身のフリーアナウンサー)が実況やインタビューを担当していた。通常は日曜日の10:00 - 16:30に関西ローカルで放送する競馬中継『OBCドラマティック競馬』については、当マラソンの中継をはさむ格好で、第1部(10:00 - 12:00)と第2部(15:00 - 16:30)に分割。マラソン中継の時間帯に実施されたレースの結果を、第2部でまとめて伝えていた。
第1回大会から2009年大会までは、ニッポン放送でも同時ネット。当マラソンがオリンピックの女子マラソン日本代表予選を兼ねていた2008年大会では、東海ラジオや福井放送も同時ネットで放送した。しかし、ニッポン放送では、2009年から日曜午後枠のレギュラー番組の放送を優先[注釈 6]。このため、2009年以降の大会では、OBCが関西ローカル向けに中継を実施した。2015年からは、『OBCドラマティック競馬』の通常編成に変更する一方で、大会の直前には従来どおり告知CMを放送している。2021年の第40回大会直前に放送されたCMには、新型コロナウイルスへの感染拡大防止策の一環として、周回ルートが設定されている長居公園内での観戦自粛や関西テレビでの生中継の視聴をリスナーに勧めるメッセージが盛り込まれた。
脚注[編集]
- 注釈
- ↑ 青森テレビとは対照的にネット局名が書かれたロールにもなぜかクレジットされていた。
- ↑ 日東電工などのスポンサーCMは一切なく、BSフジではCM入り・CM明けの時に黒画面によるフェードイン・アウトが行われていた。
- ↑ シンボルマーク部分はオレンジ色でマーク下の「Daiei」ロゴ、キャッチコピー及びダイエーグループ部分は黒色だった。
- ↑ 2009年4月から2014年12月末まで、『すぽると!』土曜版のメインキャスターを担当していた。
- ↑ 2016年4月から2018年3月末まで『スポーツLIFE HERO'S』の日曜版、2019年4月から『Live News it!』の平日版でメインキャスターを担当。
- ↑ 2009年からは、名古屋国際女子マラソン中継の同時ネット中継も打ち切っている。
- 出典
- ↑ 「関西テレビ☆京都チャンネル」放送終了の件について
- ↑ 道幅狭い周回コース…異例中継の関西テレビ「選手の心にスポットを」(『産経新聞』2021年1月29日付記事)
- ↑ THE ALFEE、ギネス世界記録に認定 坂崎「長生きするもんだね」,スポーツニッポン,2018年12月25日
- ↑ a b 大阪国際女子マラソン20年誌編纂委員会/編集 『大阪国際女子マラソン20年誌』 日本陸上競技連盟、2001年、79頁。
- ↑ 阪神に重友の粘り腰があれば…,サンケイスポーツ,2017年1月30日
- ↑ ALFEE、今年が最後…30年以上続いた大阪国際女子マラソン」テーマ曲,デイリースポーツ,2018年1月19日
- ↑ a b 32年31曲 大阪国際女子マラソン“ラストラン”アルフィーに労いの声,スポーツニッポン,2018年1月28日
- ↑ カンテレ社長、大会ソング“卒業”ALFEEに感謝,日刊スポーツ,2018年1月19日
- ↑ 「第39回大阪国際女子マラソン」インターネットライブ配信に関する実証実験を実施!(「カンテレTIMES」2020年1月22日付記事)
- ↑ 「第39回大阪国際女子マラソン」がLINE NEWS「Replay Cast」と連携 レース状況をリアルタイムでLINEにプッシュ配信(LINE2020年1月16日付ニュースリリース)
- ↑ “解説陣が凄すぎる 大阪国際女子中継にレジェンド集合…YouTube生配信にも”. デイリースポーツ (2021年1月31日). 2021年1月31日確認。