午前中の涼しいうち
ナビゲーションに移動
検索に移動
午前中の涼しいうち(ごぜんちゅうのすずしいうち)とは、真夏の時期に頻出する概念である。主に小学校、中学校の夏休みやスポーツ、農業といった活動において使われる。
概要[編集]
1日の中で気温は日の出前から午後に向かって高くなり、14時頃にピークを迎える(最高気温に達する)と日没に向かって下がっていき、夜の間は気温が低く推移する。
これは1年を通して変わらず、夏の間も同じである。小学校や中学校では子供たちに授業のない夏休み期間中も自主的に学習する習慣を身につけさせる、夜更かしをさせず朝型の生活リズムを守らせることを目的に、午前中の気温が比較的低い時間帯に宿題や1学期の復習に取り組むよう、夏休み開始前に配布される生活のしおりや学級通信などに記載している。
しかし気候変動によって、朝から気温が高い事が珍しくなくなり、午前中の涼しいうちという時間帯はほぼ消滅している。
それ以前に現代の感覚だと、熱中症予防の観点から、日中を家で過ごして涼しい時間帯に外出する方が合理的である。おそらく、冷房が一般に普及していなかった頃に「午前中の涼しいうち」の言葉が書かれる様になり、修正されず現在に至っているものと思われる。
それでも強いて言えば、日の出直後の午前4時〜6時が日照時間下で冷涼な時間帯で、農業ではこの時間に作業をして、酷暑を避ける工夫がされる。