名鉄バス蒲郡管理所
名鉄バス蒲郡管理所（めいてつバスがまごおりかんりじょ）とは、愛知県蒲郡市にある名鉄バスの管理所（営業所）である。
概要[編集]
所属車両に記載される営業所記号は蒲郡から1文字取って蒲。所属車両のナンバーは豊橋ナンバー。独立した営業所ではなく、岡崎営業所配下の管理所である。
主に蒲郡市と周辺の一般路線、コミュニティバスふれんどバスを担当する。
歴史[編集]
蒲郡地域における路線バスは戦前の三谷自動車から始まり、三河鉄道傘下を経て、戦時統合で他地域同様、名古屋鉄道の直営となった。かつては「名古屋鉄道蒲郡自動車営業所」が管轄し、最盛期には豊川駅前、東名豊川[注 1]、東幡豆駅への乗り入れ、三ケ根駅経由岡崎方面の路線や旧・音羽町の路線や国道473号沿いの新屋への路線もあった。
しかし、集客不振から豊川市街、幡豆町、幸田町や旧・音羽町への乗り入れを廃止した上で、1990年（平成2年）に他地域に先駆けて名鉄本体からサンライズバスへ分社化された。サンライズバスは1999年（平成11年）に貸切バス事業者の三河観光自動車へ吸収合併されて三河交通へさらに社名を改め、サンライズバスは同社が営業する路線バスの愛称となった。三河交通は2003年（平成15年）に名鉄東部観光バスへと合併され、蒲郡営業所は名鉄東部観光バスの受け持ちとなった。
2008年（平成20年）、名鉄グループの貸切バス事業再編で名鉄東部観光バスが名古屋観光日急・名鉄西部観光バスと合併して名鉄観光バスとなることに伴い、当営業所は名鉄バスの地域子会社として設立された名鉄バス東部へと移管された。移管後の2012年（平成24年）10月、国道23号経由で豊川市御津町や豊橋市へ乗り入れる路線を廃止した。
2018年（平成30年）、名鉄バス東部は名鉄バスへと吸収合併され、当営業所は名鉄バスの管轄する管理所となった。なお管理所と称しているが、実際は営業所とほとんど変わらず、車両の配置もある。
名鉄バス東部時代、蒲郡地区ではSFパノラマカード、交通系ICカードは利用できなかったが、名鉄バスへの移管に伴ってmanacaを筆頭に相互利用可能な全国交通系ICカードが利用可能になった。
担当路線[編集]
10・11・15系統[編集]
- 10 西浦温泉前 - 西浦駅前 - 競艇場前 - 蒲郡駅前
- 11 西浦温泉前 → 西浦駅前 → 競艇場前 → 蒲郡駅前 → 蒲郡高校前 → 蒲郡市民病院前 → 竹島遊園 → 蒲郡駅前 → 西浦駅前
- 15 西浦温泉前 → 西浦駅前 → 競艇場前 → 蒲郡駅前 → 竹島遊園 → 蒲郡市民病院前 → 蒲郡高校前 → 蒲郡駅前 → 西浦駅前 → 西浦温泉前
11・15系統は蒲郡駅前を分岐停留所とするPの字型の循環系統。11系統が左回り、15系統が右回り。
蒲郡駅前から西浦駅前にかけては名鉄蒲郡線と並行する。
25・26系統[編集]
- 25 丸山住宅 → 三河大塚駅 → ラグーナ蒲郡 → 三河三谷駅 → 蒲郡駅前 → 蒲郡高校前 → 蒲郡市民病院前 → 竹島遊園 → 蒲郡駅前 → 三河三谷駅前 → 三谷温泉 → ラグーナ蒲郡 → 三河大塚駅 → 丸山住宅
- 26 丸山住宅 → 三河大塚駅 → ラグーナ蒲郡 - 三河三谷駅 → 蒲郡駅前 → 蒲郡高校前 → 蒲郡市民病院前 → 竹島遊園 → 蒲郡駅前
蒲郡市街地で、蒲郡駅前を分岐停留所としてPの字型に循環運行しつつ、市東部の三谷・大塚地区と結ぶ系統[注 2]。蒲郡駅前 → 蒲郡市民病院前 → 蒲郡駅前の区間は右回りのみ運行。
ふれんどバス[編集]
- 碧南高校 - 碧南駅 - 毘沙門 - 棚尾橋西 - 西小梛 - 平坂郵便局前 - 平坂小南 - 平坂港前 - 楠村 - 寺津二ツ家 - 寺津神社前 - 巨海 - 刈宿 - 一色高等学校西 - 味浜西 - 大宝橋 - 一色町公民館 - 松木島 - 大島 - 吉良吉田駅 - 吉良高等学校
名鉄三河線の海線区間（碧南 - 吉良吉田）廃線時に設定された鉄道代替バス。
詳細は「ふれんどバス」を参照
車両[編集]
路線車と貸切車が配置されており、路線車は他営業所からの転入車両も多いが、直接配置された新車も存在する。
貸切車は大型ハイデッカー車・マイクロバスがあり、大型ハイデッカー車については繁忙期に高速バスの続行便へ入ることもある。