谷川岳
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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
- 川端康成
谷川岳(たにがわだけ)とは、群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町の境にある、標高1977mの山である。
概要[編集]
越後山脈で最も有名な山で、日本百名山のひとつに指定されている。山体の美しさゆえ、多くの人を引き付ける一方で、遭難死が世界一多いことで悪名高いという一面もある。
その険しさから、かつては越すに越えられない山であった。しかし、昭和以降、トンネル掘削技術の飛躍的な向上と、新潟出身の田中角栄の功績などなどによって、高崎と新潟を最短で結ぶこのルートに、関越自動車道、上越新幹線、JR上越線のトンネルが貫通し、大変便利になっている。一方、鉄道交通では、険しさの名残として、大宮駅・高崎駅と新潟駅を結ぶために、明治・大正時代に開通した信越本線は長野駅や直江津駅を経由、磐越西線は郡山駅や喜多方駅を経由し、かなりの迂回をしている。
この谷川岳を中心とした越後山脈の山並みが雪をもたらす雨雲をせき止めるため、北側は越後湯沢豪雪地帯として有名である。新幹線によって都心との往来も手軽なため、バブル景気の頃は、スキーブームにあやかって大量のスキー場が開発された。
すぐ近くに、標高1978mの茂倉岳がある。茂倉岳との間の最低鞍部からの比高、既ちプロミネンス111mと低い。
山の北は信濃川、南は利根川流域。