上田正昭
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上田 正昭(うえだ まさあき、昭和2年(1927年)4月29日 - 平成28年(2016年)3月13日)は、歴史学者。専門は日本古代史。京都大学名誉教授、大阪女子大学名誉教授、西北大学名誉教授。勲二等瑞宝章。小幡神社宮司、歌人。文学博士。古代史研究の第一人者。金達寿らと朝鮮文化の日本文化への影響を研究。
経歴[編集]
- 1927年4月29日、兵庫県城崎郡城崎町(現・豊岡市)に生まれる。小幡神社(京都府亀岡市)の社家・上田家の養子となる。
- 1944年4月、國學院大學専門部入学。国学院大では折口信夫に学ぶ。
- 学徒動員で東京石川島造船所で働く。
- 1947年、京都帝国大学文学部史学科入学。
- 1950年3月、京都大学文学部史学科卒業。卒業論文は「日本古代史に於ける氏族系譜の成立に就いて」。
- 京都大学大学院文学研究科国史学科卒業。
- 京都府立鴨沂高校教諭、歴史を教える。
- 1963年10月、京都大学教養部助教授。
- 1969年5月23日、『日本古代国家論究』で文学博士を取得。学位授与番号:乙第1427号(京都大学)
- 1971年3月、京都大学教養部教授。
- 1978年4月、京都大学教養部長
- 1983年4月、京都大学埋蔵文化財研究センター長
- 1991年、大阪女子大学学長
- 2016年3月13日、死去。88歳没[1]
受賞[編集]
- 1970年、毎日出版文化賞(「日本神話」)
- 1992年、江馬賞(「古代伝承史の研究」)
- 1996年、京都市文化功労者表彰
- 1996年、京都府文化財保護審議会委員永年勤続表彰
- 1997年、大阪文化賞
- 1998年、福岡アジア文化賞(学術研究賞)
- 1998年、京都市自治100周年記念功労特別表彰
- 1998年、亀岡市自治功労者表彰
- 2000年、南方熊楠賞
- 2003年、勲二等瑞宝章
- 2004年、八日市市名誉市民
- 2005年、京都市特別功労賞表彰
- 2005年、亀岡市制50周年記念特別功労表彰
- 2006年、亀岡市名誉市民
役職[編集]
- アジア史学会会長(1996年 - 2001年)
- 大阪府立中央図書館名誉館長(1997年)
- 高麗美術館館長
- 島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長。
- 世界人権問題研究センター理事長(1999年から2015年)
- 京都府埋蔵文化財調査研究センター理事長
- 日本風俗史学会副会長
- 史学研究会理事
- 比較法史学会関西部会長
所属学協会[編集]
- アジア史学会
- 日本風俗史学会
- 史学研究会
- 芸能史研究会
- 比較法史学会
著書[編集]
- 『日本神話』岩波書店、1970年、ISBN-10: 4004130883
- 『古代伝承史の研究』塙書房、1991年、ISBN-10: 4827310858
- 『上田正昭著作集』全八巻、角川書店
- 『私の日本古代史〈上〉天皇とは何ものか』上、新潮選書、2012年、ISBN-10: 4106037203
- 『私の日本古代史〈下〉『古事記』は偽書か』下、 新潮社、2012年、ISBN-10: 4106037211
- 『渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か』角川選書、角川学芸出版 、2013年、ISBN-10: 4047035262
- 『古社巡拝―私のこころの神々―』学生社、2013年、ISBN-10: 4311203489
- 『森と神と日本人』藤原書店、2013年、ISBN-10: 4894349256
- 『「大和魂」の再発見 日本と東アジアの共生』藤原書店、2014年、ISBN-10: 489434954X
- 『歴史のなかの人権』明石書店、2006年、ISBN-10: 4750322687
参考文献・注釈[編集]
- ↑ 上田正昭氏が死去 88歳、古代史研究の第一人者日本経済新聞、2016年3月13日