ヨナ書
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彼らの悪がわたしの前に上ってきた
- ヤハウェ
ヨナ書
(Book of Jonah)
(Book of Jonah)
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ヨナ書(ヨナしょ、英:Book of Jonah)とは、旧約聖書中に含まれる、古い書物。口語訳聖書中だと32番目。
概要[編集]
ヨナという預言者が唯一神の命令に一旦反攻するという変わった物語。魚に飲まれるが生還するという話は有名。
その後、唯一神の命令通りにニネベという都市に滅びの音信を伝えたところ、ニネベの人達は王も含めて悔い改めたので、処罰されなかった。
ヨナはニネベが容赦された事を当初は受け入れられずにいたが、唯一神に巧みに諭される。
登場する地名[編集]
ニネベ(Nineveh)
- 古代メソポタミア、アッシリア帝国の首都にもなった主要都市。ニネヴェ (メソポタミア)。
- 「十二万あまりの、右左をわきまえない人々と、あまたの家畜とのいるこの大きな町ニネベ」と表現されている。
ヨッパ(Jaffa)
- イスラエルの地中海沿岸にある港町。ヤッファとも。
タルシシ(Tarshish)
- トルコの地中海沿岸都市か、スペイン南部の古代都市とされている。タルシシュとも。
登場キャラクターなど[編集]
主(ヤハウェ)
- ニネベの悪が神に届く程になったため、ヨナを遣わし、警告する事にした。
- ヨナ
- アミッタイの子。主にニネベへ行くよう指示されたが、タルシシに逃れようとした。
- ニネベにはとても行きたくないと思う程の、何か悪いうわさ話でも聞いていたのかもしれない。
- 水夫たち
- ヨナのおかげで「船が破れるほどの激しい暴風」にあい、災難だった水夫。
- ヨナの神について聞くと「はなはだしく恐れて、」とあるため、よっぽど恐ろしいうわさ話でも聞いていたのかもしれない。
- 大いなる魚
- ヨナを丸飲みにできるほどの大きさの魚。魚の種類は明記されていない。
- タルシシへ行く船
- ヨナのおかげで「船が破れるほどの激しい暴風」にあい、災難だった船。船の種類は明記されていない。
- ニネベの人々
- 神を信じるようになり悪い道を離れて悔い改めたので、神は滅ぼす事を惜しまれた。
- ニネベの王
- 神を信じるようになり悪い道を離れて悔い改めたので、神は滅ぼす事を惜しまれた。
- 「神はみ心をかえ、その激しい怒りをやめて、われわれを滅ぼされないかもしれない。」と王が自ら言っている事から、神が激しく怒るような事をしていたと読み取れる。
- とうごま
- ヨナのために日除けになるよう、神が備えた。
- 虫
- とうごまが枯れるよう、神が噛ませた。虫の種類は明記されていない。
各章リスト[編集]
話数 | 概要 |
---|---|
第1章 | 主の指示からヨナが魚に飲まれるまで。 |
第2章 | 祈るヨナ。魚から吐き出される。 |
第3章 | ニネベの悔い改めと災厄の取り消し。 |
第4章 | 怒るヨナと神からの諭し。 |
「神が激しく怒るような事」とは[編集]
偶像崇拝が真っ先に候補に挙がるが、他にも候補としては以下[1]。
- 高ぶる目
- 偽りを言う舌
- 罪なき人の血を流す手
- 悪しき計りごとをめぐらす心
- すみやかに悪に走る足
- 偽りをのべる証人
- 兄弟のうちに争いをおこす人