エノク書
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エノク書(えのくしょ、英語:Book of Enoch、古代エチオピア語:መጽሐፈ ሄኖ,ヘブライ語: ספר חנוך א' )は旧約聖書外典のひとつである。長期間に渡る複雑な過程を経て成立した文書で、紀元前1~2世紀頃に成立したと考えられている。現在はエチオピア語原典だけが残っているが、元はアラム語かヘブライ語で書かれたと考えられている。ベタ・イスラエル(Beta Israel)から遠方のユダヤ教では聖書正典になっていない。
経緯[編集]
クムランの洞窟からヘブライ語の断片やアラム語の断片、またギリシア語やラテン語の断片が発見されている。 元は大部分がアラム語で書かれ、これがギリシア語訳からエチオピア語へと訳されたと想定されている[1]。 エノクは『創世記』で大洪水を生き延びたノアの曽祖父[2]である。