エステル記
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わたしがもし死なねばならないのなら、死にます
- エステル
エステル記
(Book of Esther)
(Book of Esther)
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エステル記(エステルき、英:Book of Esther)とは、旧約聖書中に含まれる、古い書物。口語訳聖書中だと17番目。
概要[編集]
古代ペルシャ(現在のイラン辺り)でのお話。エステルというユダヤ人の一人の女性が、王妃の地位に就いた後に、同胞を守るために命掛けで行動するというサクセスストーリー。
登場人物[編集]
- アハシュエロス王
- 当時のペルシャの王。アケメネス朝ペルシアのクセルクセス1世という説が有力視されている。
- 七人の大臣
- 「カルシナ」「セタル」「アデマタ」「タルシシ」「メレス」「マルセナ」「メムカン」
- 王の前に仕える七人の侍従
- 「メホマン」「ビズタ」「ハルボナ」「ビグタ」「アバグタ」「ゼタル」「カルカス」
- ワシテ
- 美しかった王妃。王から酒宴(宴会)に呼ばれたが来るのを拒否した事で王の怒りを買い、大臣メムカンの提案に基づき、王妃の座を失う。
- ヘガイ
- 「婦人をつかさどる王の侍従」。王妃の選定の仕事に携わった。
- シャシガズ
- 「そばめたちをつかさどる王の侍従」。王妃の選定の仕事に携わった。
- モルデカイ
- 当時の首都スーサに住むユダヤ人。元はエルサレムに住んでいたがバビロン捕囚により移住している。ベニヤミンの家系だった模様。
- 父母を亡くしたエステルを引きとって養い、育てていた。
- エステル(ハダッサ)
- モルデカイのおじアビハイルの娘。両親と死別後、モルデカイの娘として扱われている。王妃となった当初は自分がユダヤ人である事は隠していた。
- ビグタンとテレシ
- 「王のへやの戸を守る者」のうちの2人。王の暗殺を企んでいた事がモルデカイに知られ、エステルを通して王に告げられ処刑された。
- ハマン
- アガグびとハンメダタの子。大臣たちより上に就くが、ひざまずいて敬礼をしなかったモルデカイに怒り、ホロコーストのように国内のユダヤ人を皆殺しにする計画を企てる。いわゆるジェノサイドである。
- ゼレシ
- ハマンの妻。モルデカイの処刑用に高さ五十キュビトの木を立てさせるよう、ハマンに提案した。
各章リスト[編集]
話数 | 概要 |
---|---|
第1章 | 王妃ワシテの失脚。 |
第2章 | エステルが王妃になる。王の暗殺計画は未遂に終わる。 |
第3章 | ハマンの企てが伝令で国中に伝わる。 12/13に一日のうちにユダヤ人は滅ぼされる事に。 |
第4章 | 異変に気づき、覚悟を決める王妃エステル。 |
第5章 | 王とハマンはエステルの酒宴に招かれ、翌日の酒宴にも招かれる。 |
第6章 | 眠れない王と、思い出される暗殺未遂事件。 王の栄誉を受けるモルデカイと、憂い悩むハマン。 |
第7章 | 酒宴の席で命乞いをするエステル。処刑されるハマン。 |
第8章 | モルデカイとエステルによるユダヤ人救済計画。 12/13(ユダヤ暦?)にユダヤ人に襲ってくる敵には抵抗して滅ぼす許可を王から取り付けた。 |
第9章 | 12/13にユダヤ人を滅ぼそうとする者をユダヤ人が滅ぼし、75,000人を討ち取る。 その後、酒宴を設けた12/14と15は「プリムの日」とされ、記念日に。 |
第10章 | ユダヤ人モルデカイはアハシュエロス王に次ぐ者となった。 |
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- エステル記(口語訳) - ウィキソース