ハロウィン
ハロウィンとは、平年、閏年問わず10月31日に行われるアメリカの祭りである。子供たちが仮装したり、お菓子を貰ったりする。英語表記は{Halloween}[1]。ハロウィーンとも言う。
概要
秋の収穫に感謝し、悪霊を祓う古代ケルト人の祭りが起源とされる。アメリカではキリスト教の聖人を祝う万聖節の前夜祭として、10月31日夜に子供がお化けや魔女に仮装して近所を回り、菓子をもらうなどの風習が定着した。
ヨーロッパを起源とする民俗行事で、元々はケルト人の行う収穫感謝祭が多民族に浸透していったものといわれており、毎年10月31日に行われる。くり抜いたカボチャに蝋燭を立て、魔女やお化けに仮装した子供たちが近所の家を回り、「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ)」と唱える。家庭ではカボチャのお菓子を作り、子供たちは貰ったお菓子を持ち寄り、ハロウィンパーティーを開いたりもする。お菓子がもらえなかった場合は、報復の悪戯をしても良いことになっているとされている。
日本
日本では、戦後長らく渋谷区の代々木ハイツ周辺在住の子供対象の行事で、マイナーなイベントだったが、2000年代に入って、成年者向けのハロウィン関連の催しが増加した。
しかし、そもそも日本人で悪霊退散という趣旨を理解してハロウィンを楽しんでいる人はまれで、多くの場合、単に家にカボチャのオブジェを飾ったりコスプレしたりするイベントとして認識されている。
特に夜にかけて、各地の繁華街にはコスプレ集団が集う。しかしながら、一部の繁華街ではマナーの悪いコスプレイヤーが集い、或る種の社会問題と化している。彼らはゴミを路上に大量に捨てたり、路上で飲酒をしたりして、治安も風紀もまるでないバカ騒ぎに興じるため、その街の人々にとってはむしろ彼ら自身が悪霊となっている。
一例として渋谷区では、毎年毎年どんちゃん騒ぎが行われていたが、あまりのマナーの悪さに耐えかねて、2023年はそもそも来ないように区レベルで大々的に呼びかけた。これにより確かに渋谷区の治安は守られたが、一方で彼らは規制の強化で新宿(トー横など)へ移動し、更に新宿区も渋谷区の規制に同調すると、池袋へ移動するといったいたちごっこになり、国内のアンダーツーリズムの地[注 1]の町おこしといった施策に転換しないと何ら根本的な解決にならないという意見もある。
脚注
- 注
- 出典
- ↑ Hallo、(We、En)に分けられる。
関連項目
- 収穫祭 - 新嘗祭
- ハロウィン音楽祭
- クリスマスプレゼント
- 死者の日
- 日本人留学生射殺事件 - 1992年、日本人留学生がアメリカでハロウィンの仮装で他人の敷地に誤って侵入し、射殺された事件。
- ローソクもらい - 北海道にて七夕に行われる当行事と類似した行事。
- 節分お化け - 京都と大阪で立春の節分に行われる仮装。
- ヴァルプルギスの夜 - ケルト民族の司祭による寒期の行事であるハロウィンと対になった暖期の行事。