ネパール
ネパール(Nepal)とは、南アジア、ヒマラヤ山脈南麓の内陸国である。国土の83パーセントは山岳地で、6000キロ以上の高峰は国内に240座存在する。面積は14万7181平方キロメートル(日本の北海道の2倍)。人口は2002年の時点で2554万3000人で、2011年の時点では2939万2000人。首都はカトマンズ。正式な国名はネパール王国(Kingdom of Nepal)であったが、現在はネパール連邦民主共和国。ネパールの国名は「山麓の居所」を意味する。
概要[編集]
9世紀以降、小国家による興亡が繰り返され、1769年にシャハ(グルカ)王朝による統一国家が成立する。これがネパールの起源である。その後、1816年にイギリスの勢力下に置かれはしたが、独立は保持した。1846年にラナ将軍家が実権を奪って専制政治が行なわれる。1951年になってインドの支援を受けて王政が復活し、1962年に政党議会を廃止して古くからの村落議会に基づいた国王親政のパンチャヤト制の導入に踏み切るが、反体制運動の声が高まったので1990年に主権が国民にあることに基づいた立憲王政による新憲法を制定する。1994年に共産党による単独政権が発足し、世界初となる王政と共産党の共存を実現させたが、わずか10ヶ月で政権は崩壊する。以後、ネパールでは不安定な政局が続き、山岳部では共産党毛沢東主義派(マオイスト)が過激な武装闘争を繰り広げて治安状況は極度に悪化した。また、王族の内紛もこれを助長した。
このためゼネストが発生して国王を追放すると、2008年5月に制憲議会が招集されて連邦民主共和政に政体が移行され、これにより240年間にわたって続いた王政は終止符が打たれた。
北部には世界最高峰のサガルマータ(エベレスト)をはじめとするヒマラヤの秀峰がそびえ、勇猛なグルカ兵や山岳荷運び人シェルパなどの存在でも知られる。女性が重労働を担うことも多いため、平均寿命においては男性が58歳、女性が57歳と女性のほうが短い世界でも珍しいケースの国である。また男性の初婚の平均年齢が22歳と世界では最も若い国でもある。
宗教[編集]
住民[編集]
言語[編集]
通貨単位[編集]
- ネパール・ルピー(Nepalese・Rupee)
国内総生産[編集]
- 1人当たり国内総生産は562米ドル(2010年)
外部リンク[編集]
- 政府
- ネパール国政府
- 在日ネパール大使館
- 在日ネパール大使館
- 日本政府
- 日本外務省 - ネパール
- 在ネパール日本国大使館
- ネパール生活情報
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