シチリア
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シチリア(伊:Sicilia)とは、イタリア半島の南にある島。英語読はシシリー(Sicily)、フランス語ではシシル(Sicile)である。シチリアとは「シクリ(鎌を持つを意味する)人の地」を意味する。面積は2万5709平方キロ。人口は2001年の時点で486万6000人。
概要[編集]
地中海最大の島で、四国よりやや大きく九州よりもやや小さい。周辺の島とともにシチリア自治州(1948年以来)を形成しており、州都はパレルモである。気候は温暖で乾燥した地中海性気候で、オリーブやブドウの産地である。漁業も盛んである。
多くの勢力に支配されたことからシラクーザ、アグリジェントなどの古代遺跡も多い。スイートピーの原産地としても知られるが、乾燥した気候と火山性土壌のため植生には乏しい。
マフィア発祥の地として悪名高い。
シチリアの発祥は紀元前8世紀にフェニキア人が植民を開始したことに始まる。
紀元前241年の第1次ポエニ戦争でローマが占領し、その後はビザンツ帝国、イスラム勢力、ノルマン勢力と支配者は変遷する。
1130年にノルマン人によるシチリア王国が成立し、神聖ローマ帝国の皇帝・フリードリヒ2世が当地を支配する時代には全盛期を迎えるが、この皇帝の没後は衰退し、スペイン、サボイア、オーストリアに支配されることになる。1816年にナポリ王国と統合して両シチリア王国が成立すると、1860年にはサルデーニャ(後の統一イタリア)に吸収された。
第2次世界大戦期の1943年、連合軍がイタリア王国を攻める反攻の足掛かりとして当地における上陸作戦が行なわれたことでも知られる。この上陸作戦によりイタリア王国は連合軍に無条件降伏することを余儀なくされた。
現在は観光地として有名である。