おなら

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おなら、へ)とは、内に溜まったガスが肛門から噴出する現象で、独特の低音と強烈な悪臭を伴うのが特徴である。おならをすることを正しくは放屁(ほうひ)と言う。放屁による異臭の種類や度合は、おならをした人の健康状態や食べた物に左右される。

すかしっぺ[編集]

すかしっぺとは、音を立てずにおならをする高度なテクニックを要する放屁である。腹圧の掛け方や肛門のゆるめ方によっては、放屁音を立てずに腸内のガスを抜くことが可能なときもあるのである。しかし、音がしなくても強烈な悪臭により発覚してしまう場合が多い。椅子等に座っている状態で行う方法が成功確率が高く、立っている状態で行う方法は相当のテクニックを必要とするので豊富な経験をつんでいないと非常に困難であるので初心者にはお勧め出来ない。

マナー[編集]

誰かがおならをしても笑ったり表情を変えたりせず、相手の放屁に気付かぬ振りをするのが礼儀である。「誰それがおならしたよ」なんて言いふらすなど最低の行為である。特に女性が放屁する所に居合わせた場合、このマナーを守らないと1週間~一生の間、恨まれ続けることを覚悟しなければならない。

近くで女性がおならをしたときには、放屁音が聞こえなかった振りをするのが理想なのだが、万一、自分の体が音に反応した動きをしてしまった場合には「今、おならのような音がした。しかし、こんな素敵な女性がおならをするわけない。今のはおならの音ではない。絶対に違う。違うに違いない。俺はそう信じたい」という態度を取らなければならない。おならをした女性が「もう誤魔化すのは無理だわ。どうしましょう」と思って恥ずかしそうな顔をしても、男たる者、最後までこの態度を貫かなければならない。

人前ではおならをしないことがマナーであることは言うまでもない。

上の態度を逆にすると[編集]

「今、おならのような音がした。女だっておならをするだろう。この女だ。この女に違いない。俺はそう見た」となる。

注意[編集]

火のすぐそばでおならをしてはいけない。おならにはメタンなどの可燃性ガスが含まれる場合があり、火のすぐそばでおならをすると引火して肛門から炎か噴き出て火傷することが稀にある。その場合、皮膚科に行くべきか肛門科に行くべきか非常に悩むことになるからである。

名誉を毀損することになるので名前は伏せるが、あるコメディアンが火の付いた棒を肛門に近付け、そのままの状態で放屁して肛門から炎を噴き出す実験に成功したことがある。

おならをすると大気を少々汚染することになる。人のいないところでおならをすれば大丈夫だと思ったら大間違いである。周囲に人が居なくても同程度に大気を汚染するのである。

狭い部屋で盛大におならを放出し、その直後に煙草ライター等で火を付けようとすると、おならに含まれる可燃性ガスと空気中の酸素が急激に反応して、ガス爆発が起こることは理論上あり得る。調子に乗って勢い良く放屁するとうんこが出る場合がある。

また、おならには類や類などが消化されたときにできる発酵型のガスと、などの動物性タンパク質が消化されたときにできる腐敗型のガスがあり、後者のほうが臭いおならが出る。他に、玉ねぎニンニクなどといった硫黄分の多いものを食べた場合も臭くなる場合がある。つまり、肉食中心の場合は腸内の悪玉コレステロールが増加するため、おならは臭くなり、ストレスを貯めこむのも胃腸の働きが悪くなり、腸内環境が悪化しておならが臭くなる傾向を助長することになる。

おならがバレないようにする方法[編集]

  • 線路の近くならば電車が通過しているときにおならをする。
  • 自分一人しか乗っていないエレベーターの中でおならをする。
  • 飛行機が上空を飛んでいるときにおならをする。
  • スーパーマーケットで陳列棚に隠れておならをする。
  • 人前で放屁してしまった場合は千円札をニ、三枚渡し「ナイショだよ」と言う。
  • 暴走族や、新聞屋などのバイクが通ったときの音に合わせておならをする。バイクの排気音は、おならの音に似ており、おならの音を消す効果が高いのである。バイクという乗り物は排気ガスのおならをしながら走行しているようなものなのである。

都市伝説[編集]

アイドル歌手女子アナはおならをしないという伝説がある。この伝説の真偽はお察しください

なおアイドルではないがデビ夫人は、作家の遠藤周作に対談で「風呂の中でおならをしたことがあるか?」と問われて「したことがあります」と返事をしたそうである。

YouTube 動画リンク

スカンク女[編集]

スカンク女とは、夫の前でブーブーおならをする夫の奥さんのことである。スカンク女は結婚前には婚約者の前では全くおならをせず「この女、おならをしない体質なのだろう」と思わせておいて、結婚してからは平気でおならをするようになる。「今更、おならが原因でお嫁に行けなくなる心配はないわ。遠慮なく放出しちゃいましょう」というのがスカンク女の考えである。

おならの歴史[編集]

殺すか殺されるかの戦国時代、おならは大きな問題ではなかった。おならなど屁でもなかったのである。

戦乱の時代が終わり、平和な時代になると人々の関心は絵画や音楽、演劇などに移行する。そうなると当然、人間社会において、おならは重大な問題となる。

江戸時代明治時代、おならは人間にとって最も恥ずべき行為とされていた。人前での放屁を苦に自殺する者もいたという。

江戸時代、身分の高い者や金持ちで、特に嫁入り前の娘がいる者は、万一娘や自分が人前で放屁してしまったときに備え「おならをしたのは私です」と言って身代わりになってくれる者を雇って連れ歩くこともあったという。

幕末に戊辰戦争はあったが、すぐに明治維新、文明開化、脱亜入欧となり、おなら問題が再燃する。日清、日露戦争の戦闘は大陸や海上で行われ、本土は一応、平和であった。

明治時代には列車の中で放屁した人が警察に逮捕される事件が起こっている。尚、罪状は不明。けしからんから逮捕するとなったようである。

その他[編集]

人のおならは、空気中では嗅覚や聴覚によってのみ感じ取れるものだが、水中では視認することが可能である。

関連語句[編集]