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(マメ)とは、マメ科植物の総称、あるいはその種子、あるいは莢(サヤ)や花や葉などをいう。たとえばエンドウマメは「豌豆豆」であって「豌豆」の「豆」である。あるいはシカクマメなどは若いサヤ以外にも葉・花・塊根など各種部位が食用とされる。

概要[編集]

マメ科植物は大気中の窒素を固定する作用があるため、荒れ地でもよく育つため、緑肥として用いられるほか、蛋白源として種子は食用とされる。 ただし、豆には毒性があるものもあり、とくにスイートピー近縁のガラスマメによる中毒は深刻であった。
イーゲー社によって大気中の窒素からアンモニアを合成することが可能となり、窒素肥料が利用されるようになってから救荒食物としての重要性はやや低下したが、食味がよいためさまざまに利用される。

食用とされるマメの例[編集]

食用に限っていえば、以下のようなものがよく知られている。

  • 大豆
  • アズキ(小豆。赤小豆(セキショウズ)ともいう)
  • ソラマメ - ときにアナフィラキシー・ショックの原因ともなる。「豆板醤」はソラマメを用いているため要注意である。
  • ピーナッツ(落花生) - これもアレルギーの原因となりやすい。
  • エンドウ
  • インゲンマメ - 何種かあるらしい。
  • 赤インゲンマメ - 別名チリビーンズ。『刑事コロンボ』が愛食しているのがチリビーンズ入りのチリで、ポークアンドビーンズに使われる豆もこれである。
  • シカクマメ
  • レンズマメ
  • ナタマメ - 福神漬の具材のひとつ。

その他多種ある。
ガラスマメ(ラチルスピー)も食用とされるが、飢饉などにより長期間大量に常食しつづけるとラチルス症を起こす。
また、平成十八年にテレビ番組で紹介された調理法により調理した白インゲン豆を摂取した者が、嘔吐・下痢等の消化器症状を呈した例がある。幸い重症者はいなかった。

脚注[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 吉田よし子『マメな豆の話 ― 世界の豆食文化をたずねて』