あおり運転

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あおり運転(あおりうんてん)とは道路を走行中の自動車、オートバイ、自転車を周囲の運転者がら何らかの原因や目的で運転中に煽ることによって、事故の危険を高める運転行為。

主な内容[編集]

  • 前方を走行中の車両への進路譲りの強要
  • 車間距離を異常なほど縮める
  • 追い回し
  • 無理な割り込みからの急ブレーキ
  • ハイビーム
  • クラクション
  • パッシング
  • 幅寄せ

他多数

あおり運転に対する罪[編集]

あおり運転は危険運転の一つに数えられている。あおり運転の結果、相手が事故を起こしたり、死亡したりした場合危険運転致死傷罪が適用される。なお相手が死傷しない場合でも、故意に車間距離を狭めていた場合は道路交通法の車間距離不保持違反で取り締まりを受けることとなる。

事件・事故[編集]

  • 2002年12月7日 - 兵庫県伊丹市国道171号において、隣の車線から割り込んだ走行中の車を車間距離2.5m前後で、時速60~70kmで約400mに渡ってあおり、前を低速で走るトラックに気付くのが遅れたため追突。3人を死傷させる事故が発生。あおり運転をした被告人は危険運転致死傷罪に問われ、神戸地裁により懲役4年の判決を言い渡された。
  • 2002年12月15日 - 大阪府泉大津市国道26号において、原動機付自転車を二人乗りしていた少年達に対し、被疑者が幅寄せをし少年達が乗ったバイクは路肩の縁石に接触し転倒した。当初、少年二人はヘルメットを被っておらず、無免許運転であり、また、二人とも頭を強く打っており記憶喪失(一人が脳挫傷、一人が脳機能に障害が残る)状態であった。また業務上過失致死傷罪で逮捕された被疑者も事実を否認したため、不起訴処分となったが、家族や世論による署名活動により、2006年に危険運転致傷及び道路交通法(ひき逃げ)違反被疑で再逮捕された。
  • 2005年9月7日 - 静岡県藤枝市の県道において、前を走る車が割り込んできた事に腹を立てた被告人が時速120~130km(法定速度40kmの道)で前の車を猛追、車間距離は約6mだったとされる。追われた運転手も加速し交差点に進入し、対向車線を右折しようとしていたトラックと衝突、トラックを運転していた女性が死亡するなど3名が死傷する事件が発生。あおり運転をした被告人は危険運転致死傷罪に問われ、静岡地裁により懲役4年6月の判決を言い渡された。
  • 2006年6月30日 - 大阪府堺市南区の府道において、前を走行中のバイクを約2kmに及び追跡したのちに、時速130kmでバイクに併走し幅寄せなど、あおり運転を行った末、追突。バイクを運転していた少年が死亡する事故が発生。当初被告人は自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕されたが、故意に車をぶつけた事が判明。殺人被疑に切り替え捜査。その後、危険運転致死傷罪に問われ、大阪地裁堺支部により懲役6年の判決を言い渡された。
  • 2007年1月21日 - 栃木県大田原市国道4号(片側一車線)において、被告人が前を走行中の車を追い抜こうとした際、驚いた前の運転手が警笛を鳴らした事に腹を立て、後ろから回り込み、時速約100km(法定速度60kmの道)で猛追、パッシング警笛を鳴らすなどして約2.5kmにわたり、執拗にあおり、路肩ガードレールに衝突させ、2人を死傷させる事故が発生。あおり運転をした被告人は無免許運転であり当初道路交通法違反で逮捕、のちに危険運転致死傷罪で宇都宮地裁に起訴され、懲役9年の判決を言い渡された。
  • 2012年9月11日 - 栃木県矢板市国道461号において、容疑者が前を走行中の車を執拗に追跡したのち、前の車は女子大学生を轢いてしまう。現在も、女子大学生は、意識不明の重体で、煽られた車に乗っていた二人が軽傷を負う事故を起こさせた。栃木県警は、2013年3月7日、現場に残されていた車体の破片により、少年と煽られてひき逃げ事故を起こした少女を逮捕した。少年は、「少し驚かせてやろうと思った」と供述している。
  • 2013年5月29日 - 北海道後志管内喜茂別町の国道で、後続車にあおり運転をされたため94km/h(最高速度60km/h)で運転した前車の運転者に対し、札幌高裁は刑法の緊急避難が成立するとした札幌地裁判決を破棄し改めて罰金刑(減刑なし)を言い渡した。この判決で裁判官(通例、3名による合議制)は「路側帯などに入ってやり過ごすことができた」の旨判示し、大幅な速度超過に対し緊急避難は成立しないとした[1]
  • 2017年6月5日 - 神奈川県足柄上郡大井町東名高速道路下り線において、追い越し車線に停車していたワゴン車に大型トラックが突っ込み、ワゴン車に乗っていた夫婦が死亡し、2人の娘を含む合わせて4名が負傷する事故が発生(東名あおり運転死亡事故)。直前に中井パーキングエリアでトラブルになった男にあおり運転による進路妨害を受けて停止していたことが事故につながったとして、同年10月10日、この男は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)などの疑いで逮捕された[2]
  • 2018年1月13日 - 神奈川県横浜市保土ヶ谷区横浜横須賀道路国道16号有料自動車専用道路)下り線で、韓国籍の52歳の男が1.7kmにわたってごみ収集車をあおり、ごみ収集車は横転し、ごみ収集車を運転していた35歳の男性が首などを負傷した。男は危険運転致傷容疑で逮捕されたが、容疑を否認している[3]
  • 2018年2月21日 - 愛知県日進市東名高速道路で、あおり運転をされた運転手が、あおり運転を行った運転手に模造刀で殴られた。加害者側はその後逃走した[4]
  • 2018年7月 - 大阪府堺市であおり運転の車に追突されたバイクの大学生が死亡。その後、大阪地裁堺支部が殺人罪の成立を認め、被告の男に懲役16年の判決(控訴したが棄却)。
  • 2019年8月 - 茨城県守谷市常盤自動車道で男が蛇行運転、急減速を繰り返し、停止させた車の男性を殴る「あおり運転殴打事件」が発生し、茨城県警は傷害容疑でその後、男を逮捕する(男は強要の容疑でも再逮捕)。
  • 2019年9月 - 愛知県内の東名高速で男が前方の車をあおった上、エアガンを発射するなどして、愛知県警が器物損壊容疑で男を逮捕する。

脚注[編集]