wowaka
wowaka(をわか、おわか)(1987年11月4日~2019年4月5日)とは、ボカロPであり、ヒトリエの元メンバー。
概要[編集]
2009年5月11日、彼は「グレーゾーンにて。」を引き連れてニコニコ動画に訪れた。
そして、この曲はそれなりのヒットとなった。wowakaの別名、「現実逃避P」もこの曲から生まれた。しかし、この曲の最初の部分が炉心融解を盗作したのでは無いかと疑われてしまう。現在では「偶然被っただけ。珍しくもなんともなく、よくあること」という風に解決しているが、当時はVOCALOID黎明期であったために、ニコニコ民にそんな知識、経験はなかった。それ故に起こったことだろう。
同年5月24日には二作目となる「テノヒラ」を投稿。6月7日には「ラインアート」投稿。そして四作目には、本人初の殿堂入り(ニコニコ動画で10万再生されること)となる「とうせんぼ」が6月16日に投稿される。
五作目は7月13日に「僕のサイノウ」が投稿された。六作目はご存知の方も多いだろう。そう、現在神話入り(ニコニコ動画で1000万再生されること)を果たしている「裏表ラバーズ」が、8月30日に投稿された。
裏表ラバーズはなんと一週間で殿堂入り達成。そして、その勢いで伝説入り(ニコニコ動画で100万再生されること、ミリオン)も達成。
気付いただろうか。この六作品、タイトルでしりとりをしているのである。こうした例は少ない訳ではないが、ちょっとした遊び要素として紹介した。
そして裏表ラバーズが殿堂入りして一ヵ月半とちょっと経った頃、10月23日に投稿された「ずれていく」がたった4日で殿堂入り達成。そして、この「ずれていく」でタイトルしりとりは終了した。
12月2日に「積み木の人形」を投稿。この曲は、wowakaのPVで唯一白と黒以外の色が使われている曲である。余談だがこの曲は、平成最後の伝説入り達成曲でもある。
まず9作目、「ローリンガール」が2010年2月14日に投稿。「ずれていく」を上回る3日で殿堂入り。次作「ワールズエンド・ダンスホール」は5月18日に投稿され、34時間で殿堂入り。さらに次の曲、「アンハッピーリフレイン」は2011年5月2日に投稿。なんと殿堂入りまで22時間。wowakaの凄さは分かっただろうか。
そして、ここからwowakaはヒトリエの活動を中心としている。
ヒトリエ時代[編集]
2011年に、wowakaを中心としてひとりアトリエを結成。その後、現ヒトリエメンバーのシノダが加入し、ヒトリエが結成された。wowakaは、ヒトリエ全曲の作曲作詞を行っていた。「終着点」がヒトリエのデビュー作。
2014年1月22日にメジャー初のシングル「センスレス・ワンダー」をリリースしたことによって、ようやく正式にメジャーデビューを果たした。
同年11月26日には初のフルアルバム「WONDER and WONDER」をリリースした。最高順位は29位という、それなりの結果になった。2016年2月24日には「DEEPER」、12月7日には「IKI」をリリース。
復帰[編集]
wowakaがヒトリエで活動している間に、ボカロ界では「ワールズエンド・ダンスホール」「ローリンガール」「アンハッピーリフレイン」「とおせんぼ」の順に伝説入り。そして、doriko、ハチに次ぐ、全曲殿堂入りを達成。今でもこの三人しか達成していない記録である。
ただ、ニコニコ動画ではwowakaの復活を願う声が多数あった。その頃、wowakaが初音ミクの10周年CDに曲を提供する、という話があったが、「おそらくこちらには投稿しないだろう」とファン達も消極的になっていたある日。
2017年8月22日、歴史に残る楽曲「アンノウン・マザーグース」がwowakaの手によって投稿された。殿堂入りまでの所要時間はなんと5時間半。「アンハッピーリフレイン」の22時間の記録を大きく上回る結果となった。そしてそれから二ヵ月後に伝説入り、さらに八ヵ月後に200万再生、さらに八ヵ月後に300万再生を突破した。
2019年4月5日、その日は次の元号が令和と発表された数日後だった。極平凡な日になるはずだったのだが、あるニュースが急に飛び込んで来た。
それは、あまりにも信じ難く、耐え難い現実だった。
追悼のためにwowakaの動画が沢山再生され、4月8日に「753952再生」を記録した。しかし、それよりも、wowakaがいなくなった衝撃の方が大きかった。少なくとも、初版投稿者はそうだった。
その後[編集]
「ワールズエンド・ダンスホール」が4月17日に史上6曲目となる、神話入りを達成した。
「ローリンガール」は2023年2月4日に(その翌日にはryo「ワールドイズマイン」が神話入り達成)、4月1日に「アンノウン・マザーグース]]が神話入りを達成した。そして、8月13日には「裏表ラバーズ」が神話入りを達成。これで、wowakaは史上最多となる、4曲神話入りを達成したことになる。
作風[編集]
PVは主に白黒の一枚絵であり、唯一他の色が使われたのは先述の通り「積み木の人形」のみである。
「ずれていく」まではPVにアルファベットの文字列が書かれてあった。
どこか不安を感じさせるメロディーと激しい音程差が特徴的である。
また、「グレーゾーンにて。」と「ずれていく」ではサビが最後にしかないという特徴的な楽曲。それ以外の曲では、前奏、Aメロ前半、間奏、Aメロ後半、Bメロ、サビ、間奏、Aメロ、Bメロ、サビ、ラスサビという形式が多い。この形式は他のボカロP、シンガーソングライターの楽曲でも使用されている。