6代目一龍斎貞水
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6代目一龍斎 貞水(いちりゅうさい ていすい、昭和14年(1939年)6月29日 - 令和2年(2020年)12月3日)は、日本の講談師。本名、浅野 清太郎(あさの せいたろう)。講談師初の人間国宝。講談協会相談役。血液型はB型。
略歴[編集]
東京府東京市本郷区湯島天神町(現在の東京都文京区湯島)生まれ。既婚者で長男あり。
高校在学中に講談の手ほどきを受けて、昭和30年(1955年)に5代目一龍斎貞丈に入門する。昭和41年(1966年)に真打ちに昇進すると共に、6代目の一龍斎貞水を襲名した。「四谷怪談」などに独自の感覚を取り込み、「怪談の貞水」などと言われた。「鬼平犯科帳」などに取り組んだほか、軍談物から世話物まで幅広い芸域を多くの人から評価されて、平成14年(2002年)に講談界では初となる重要無形文化財(人間国宝)となった。同年には講談協会会長を務め、当時は既に低迷が続いていた講談界の活性化に尽力し、自宅で若手の勉強会「講談・湯島道場」を開催し、女性の声優らが弟子になったことで話題になった。
令和2年(2020年)11月25日に東京都の湯島天満宮で講談の会を開いたのが最後の高座となる。12月3日午前3時35分、肺癌による肺炎のため、東京都内の病院で死去した。81歳没。
受賞・受章歴[編集]
芸風・人物[編集]
「怪談の貞水」の異名を持ち、照明や音響、大道具などを効果的に用いた「立体怪談」を得意とする。
実家は湯島で居酒屋「酒席 太郎」を営んでいる(店主は貞水の妻)。
一門[編集]
作品[編集]
CD[編集]
- SILENT HILL 4 -THE ROOM- ORIGINAL SOUNDTRACKS DISC2(2004年、コナミデジタルエンタテインメント) に収録。
DVD[編集]
- アニメ版「東海道四谷怪談」(2005年、コロムビア)
- 四谷怪談(2005年、日本クラウン)
著書[編集]
単書[編集]
編書[編集]
- シリーズ『一龍斎貞水の歴史講談』(一龍斎貞水編集、フレーベル館)
- 『恐怖の怪談』、2000.8、ISBN 457702098X
- 『大岡越前 名裁き』、2000.9、ISBN 4577020998
- 『秀吉の天下取り』、2000.12、ISBN 4577021005
- 『歴史に残る合戦』、2000.12、ISBN 4577021013
- 『戦国の英雄』、2001.1、ISBN 4577021021
- 『剣の達人』、2001.2、ISBN 457702103X
出演[編集]
テレビ番組[編集]
- 東海道四谷怪談(1981年、関西テレビ)※アニメ作品
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!「松本人志真剣白刃取りに挑戦!シリーズ」ナレーション(1993〜1994年、日本テレビ)
- 水戸黄門 第30部 第22話「神々の里の奇妙な話 -高千穂-」(2002年6月10日、TBS / C.A.L) - 市兵衛 役
- 内村プロデュース「夏の想い出をプロデュース」(2004年、テレビ朝日)
- 吉田類の酒場放浪記「#476 湯島「酒席太郎」」(2012年4月2日初回放送、BS-TBS)
- おんな酒場放浪記「#200 湯島「酒席太郎」」(2015年1月17日初回放送、旅人は倉本康子。BS-TBS)