駅そば

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駅そばとは、鉄道駅のホーム内、あるいは改札外にある立ち食い形そば屋。

概要[編集]

元祖ファストフードの性格を持つ。
一般的な蕎麦屋とは違い、狭い敷地内でコストを抑え、提供の速さが命となる。単価は安いため、いかに回転率を高め、利益を得ることができるかがカギとなる。

麺類[編集]

そばやうどんは、基本的に工場で製造された物を使用することが多い。生麺と違い、一度工場で茹でている「茹で麺」なので店では湯がくだけでいいが、品質は劣り消費期限も短いというデメリットがある。使い果たされなかった麺達は、一度工場に戻され、破棄される。

つゆの味[編集]

地域によって異なる。関東地方では鰹節出汁をとり、濃い口醤油で味をつけるのに対し、関西地方では昆布で出汁をとり、薄口醤油で味をつける。太平洋側での分岐点は豊橋駅とされているが、日本海側では不明。

駅そばの歴史[編集]

現在の汁そばが登場したのは江戸時代の江戸で、よりも格が落ちる貧民層の食べ物であった。これを扱う外食産業である蕎麦屋は立ち食い式の屋台によるいわゆる夜鷹そばがほとんどであった。
明治時代に鉄道が開業し、路線が延びると乗車中に食事を提供する商人が登場した。富裕層は洋食店駅弁を利用したが、米に縁のない貧困層はそば屋を利用することになった。00年台後半に入り、利用客の減少により駅ホームから撤退する業者があとを絶たない一方、ハンバーガーショップのような店舗を構える駅ソトのそば屋が増加している。

主なブランド[編集]

関東[編集]

JR東日本を中心に生そばを扱ういろり庵きらくそばいちが、小田急電鉄エリア中心を箱根そばが、東急電鉄エリアを中心にしぶそばが勢力を伸ばしている。

関西[編集]

関連項目[編集]