第三次世界大戦
第三次世界大戦(だいさんじせかいたいせん)とは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の次に起こるとされる世界的な戦争のことを指す。現在では未だ未開戦とされている[注釈 1]。
概要[編集]
普通は第一次大戦・第二次大戦のような戦争を指すため、こういった規模に達しなかった戦争はこのように呼称されなかった。実際、第二次世界大戦と現在までに起こった戦争は数多くあるが、第三次世界大戦という名前は付けられていない。一般的には、第二次大戦が終結した1945年以降から、ベルリンの壁崩壊が起こった1989年までを指す事が多い。
ところが…[編集]
詳細は「2022年のウクライナ軍事侵攻」を参照
ところが2022年2月24日、ロシア連邦がウクライナの領土に侵攻を開始[1]。一転、戦争が巻き起こった。SNS(とされている)のTwitterでは同日に「#第三次世界大戦」「核兵器の使用」「NATO」「プーチン」「憲法9条」などの物々しい関連ワードがトレンドに上がった。ウクライナの首都・キエフでは、ミサイル攻撃を受けたり、西へ逃げる人の車で高速道路が大渋滞するなど、大混乱が発生した[2]。 一部では、第三次世界大戦は「西側が反政府勢力などを支援することによる代理戦争として既に進行中である」という意見もある。
この一件を受け、この戦争を「第三次世界大戦」に見立てる者が続出[3]。ニュースの見出しなどでもこの言葉が頻繁に利用されるようになり、ロシアのプーチン大統領が「核兵器の使用を示唆」したことも相まって、第三次世界大戦は現実になろうとしていると考えられている[注釈 2]。
創作における第三次世界大戦[編集]
創作物において第三次世界大戦が描かれる作品や第三次世界大戦後が描かれる作品は数多く存在する。そのため、空想歴史読本(空想科学読本のように大真面目に創作物を現実化のように考察する本、ただしその対象が歴史故に、異なる世界線であるはずの複数の作品それも作者などの同一性もない同士を連続した歴史として扱う)では第三次世界大戦が何度も発生する。そこで、空想歴史読本では各作品中の人物の発言で「第三次世界大戦」の言及があるものはそれを尊重し、「第n次第三次世界大戦」(n=1,2,3...)という一見意味不明な表記になってしまった。
第三次世界大戦が描かれる作品では、米ソの全面戦争はじめ核戦争を描くものが多い。「第二次世界大戦では原子爆弾が兵器として利用されましたが、第三次世界大戦が起こったら、どのような兵器が使われると思いますか?」というインタビューを受けたアインシュタインが「第三次世界大戦についてはわかりませんが、第四次大戦ならわかります。石と棍棒でしょう」と答えたという話からなのか、第三次世界大戦後が描かれる作品では、文明の大半が滅んでいる描写が多い。
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ “ロシア軍がウクライナに軍事侵攻”. NHK NEWS WEB. (2022年2月25日) 2022年2月25日閲覧。
- ↑ “ロシアのウクライナ攻撃に悲鳴…『第三次世界大戦』がトレンド入り「21世紀に侵略戦争が起こるとは」「最悪のシナリオ」”. 東京中日スポーツ. (2022年2月24日) 2022年2月24日閲覧。
- ↑ “習近平が大暴走…ロシア「ウクライナ侵攻」のスキに狙う「台湾侵略」の危ない可能性”. 現代ビジネス. (2022年2月17日) 2022年2月25日閲覧。