発電所
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発電所( )(はつでんしょ)とは発電を行う施設である。定置式の施設のことをいい、移動式のものは含まない。このため、船舶に設置された発電機の出力がいかに巨大であってもそれは発電所に該当しない。発電所の構成は、発電機以外にも、内燃機関、外燃機関、ダム、水路、原子炉といった、機械構造物や土木構造物も含まれる。
概要[編集]
火力発電、水力発電、原子力発電が主要な発電方法で、その他の発電方法はごく小規模である。発電は大規模なほど効率が良いので広い土地が必要になる。
建設地[編集]
発電所は規模が大きくなるので土地の価格が安い人口希薄地帯に建設される。ディーゼル発電機を使用した内燃力発電所も、騒音や、原子力発電の場合は放射線を心配する声があることから、商業地や住宅地に建設されることはない。
発電機[編集]
発電所で使われる発電機は大型で回転数も大きい。このため、遠心力が大きくなると破損しやすくなるので、直径の小さくできる円筒形になる。すると発電機内部に熱が発生し、温度が上昇するので冷却する必要がある。冷却には水素が使用される。
消費地への送電[編集]
上記の通り、発電所は需要地から遠隔地にあるため、電力損失のないよう、高電圧の交流によって送電される。このときは三相交流で行われる。 (電力輸送を参照)
建設反対運動[編集]
発電所の建設に反対運動はつきものである。火力発電所は煤煙、水力発電はダム建設に伴うダム湖に沈む集落、そして原子力発電は事故の際の放射線による汚染が原因である。また、風力発電、地熱発電についても森林破壊や温泉枯渇の懸念から反対運動がある。
沿革[編集]
その他[編集]
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 堀孝正『パワーエレクトロニクス』オーム社出版局2002年2月25日第1版第7刷発行
- 酒井善雄『電気電子工学概論』丸善株式会社
- 力武常次、都築嘉弘『チャート式シリーズ新物理ⅠB・Ⅱ』数研出版株式会社新制第11刷1998年4月1日発行
- 矢野隆、大石隼人『発変電工学入門』森北出版株式会社2000年9月13日第1版第4刷発行
- 山村調査グループ『村の記憶』桂書房2004年11月3日増補改訂
- 電気学会「電気学会大学講座電気機器工学Ⅰ」社団法人電気学会2002年1月31日14刷発行
- 電気学会『電気施設管理と電気法規解説9版改訂』電気学会