森林破壊

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森林破壊(しんりんはかい)とは、地球上における森林を破壊する事である。1970年代から急速に進み、現在では地球上の気象環境に大きな影響を与えている[1]

歴史[編集]

世界的に見ると森林破壊は1970年以降から急速に進んだ。まず東南アジアフィリピンタイなどで軒並み森林破壊が行なわれて荒廃する。1980年から1990年にはジャマイカで268万ヘクタールの森林が伐採された(これはジャマイカの森林面積の50パーセント以上に相当)。バングラデシュでは376万ヘクタール(バングラデシュの森林面積の30パーセント以上に相当)、タイでは5153万ヘクタール(タイの森林面積の30パーセント以上に相当)、コスタリカドミニカでも国の森林面積の30パーセント近くが減少した。ブラジルでは国の森林面積の6パーセント相当にあたる3.67億ヘクタールが伐採された。ブラジルではその後も断続的ながら森林の伐採は進んでおり「世界の肺」と呼ばれる森林が破壊され続けている。タイやマレーシア、フィリピンでは伐採可能な樹木がほとんど無くなったので森林破壊はほぼ無くなっている[1]

21世紀に入って森林の伐採が進んでいる地域はニューギニアボルネオ、ブラジルなどである。しかしこれらとて熱帯林は少なくなり、植林は行なわれているがそれより伐採のほうが進んでいるのが現状である。熱帯林では古くはフィリピンで伐採直後から土壌浸食を起こし、島から有機質土壌が流出して再生不可能となった地域が多くなるという悪循環が起こった。現在は熱帯林の他にもロシアカナダの北方林が伐採されている。しかし北方林は植林しても生長が極めて遅く、再生産が難しくて将来的に問題が提起されている状況である[1]

森林破壊による気候変化[編集]

森林による気候変化は微細ではあるが確実に起こっている。気温が昼夜で大きく変化するようになったり、相対湿度で大差となったりするのがその一例で、そのため風が日中に強くなり、夜間にも早い時間帯ではその影響で強風化する。森林を破壊すると風速が変化し、広範囲な伐採の場合には風向きも変化する事が多い。風は地形的な影響で吹く事が多く、その地域での特徴が顕在化する事になる[1]

森林伐採で植生が無くなると、地表面が裸地状態となることで乾燥地では風食が激しくなり、飛土・飛砂によって土壌や砂が減少する。つまり、砂漠を引き起こす事になる。すなわち森林伐採=砂漠化とも言ってよい。また、雨が起こる事で水食を起こし、土壌の流亡・流出によって土壌が減少し、これが激しい場合は荒廃に至って砂漠化する[1]

2005年から2008年にかけて中華人民共和国寧夏回族自治区銀川市南部の霊武大泉で植林が行なわれ、それによる植生による微細気象変化の調査が行なわれた。樹木の生長には年月が必要なため、樹種による効果差は微気象的に小さかった。しかし砂漠・砂地・草方格区・植生区による微気象変化は認められ、特に顕著な差が認められる砂丘地やオアシスリンゴ果樹園と森林・松林の気温と相対湿度の変化は全体的に乾燥しているが、場所によって大きい気温差が起こっていた。相対湿度では昼夜の差異、特に夜間と早朝に非常に大きな差があり、オアシスと砂漠との気象差が大変顕著である事が報告されている[1]

脚注[編集]

  1. a b c d e f 『風の事典』丸善出版、2011年、133頁

参考文献[編集]