田中慎一郎

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田中 慎一郎田中 愼一郎[1]、たなか しんいちろう、1931年 - 2011年[2])は、経済学者。北九州市立大学名誉教授[3]

経歴・人物[編集]

宮崎県生まれ[4]。1957年九州大学経済学部卒業[5]。1962年九州大学大学院経済学研究科博士課程修了。北九州大学商学部助教授を経て[6]、教授[4]。1996年7月-2002年7月北九州大学第10代学長[7]

元・社会主義協会理論研究部会運営委員。福田豊鎌倉孝夫編著『現代資本主義と社会主義像』(河出書房新社、1982年11月)に「西ヨーロッパ社会主義の実験」を執筆。福田と鎌倉が同書を刊行して協会を批判し、協会の活動家グループから強い批判を浴びたことがきっかけで、1984年3月に福田豊、鎌倉孝夫、御園生等原田溥長坂聰諫山正とともに協会の運営委員を辞任した[8]

著書[編集]

共編著[編集]

  • 『国有化と社会主義経済』(川口武彦共著、労働大学通信教育部[労働大学通信教育講座活動家課程テキスト・社会部門]、1962年)
  • 『社会主義講座 第5巻 日本における社会主義革命』(田中勝之佐藤保奥田八二共著、労働大学、1966年)
  • 『日本経済論』(小島恒久原田溥、中山嵂雄、小林晃共著、法律文化社、1968年)
  • 『学習『空想より科学へ』』(向坂逸郎、原田溥共著、労働大学[労大新書]、1968年)
  • 『学習『共産主義における「左翼」小児病』』(向坂逸郎共著、労働大学[労大新書]、1970年)
  • 『日本労働者運動史 2 戦後社会主義運動の再編成』(小島恒久共編、河出書房新社、1975年)
  • 『経済学綱要』(川口武彦、平田喜久雄福田豊共著、法律文化社、1978年)
  • 『社会民主主義の選択――社会党はいまなぜ『新宣言』か』(福田豊共著、ありえす書房、1988年)
  • 『転換期の現代経済――日本経済改革への提言』(福田豊、原田溥共著、有斐閣[有斐閣選書]、1988年)
  • 『土井社会党――政権を担うとき』(大内秀明、福田豊、高木郁朗新田俊三共著、明石書店、1989年)

訳書[編集]

  • ドイツ民主共和国――その歴史と現状』(訳[代表]、日本DDR友好協会連絡会議、1972年)

出典[編集]

  1. 大内秀明、田中愼一郎、福田豊、高木郁朗、新田俊三『土井社会党――政権を担うとき』明石書店、1989年
  2. 「訃報:田中慎一郎さん 79歳=北九州市立大元学長、経済学専攻」『毎日新聞』2011年3月11日付
  3. 北九州市立男女共同参画センター"ムーブ"編『ジェンダー白書 5 女性と経済』明石書店、2007年
  4. a b 福田豊、原田溥、田中慎一郎『転換期の現代経済――日本経済改革への提言』有斐閣選書、1988年
  5. 小島恒久編『現代日本経済論』法律文化社、1981年
  6. 大内兵衞向坂逸郎監修『大系国家独占資本主義 2 現代の世界経済と国際関係』河出書房新社、1971年
  7. 北友会会報Vol114PDF 北九州市立大学同窓会、2016年7月15日
  8. 国民政治年鑑編集委員会編『国民政治年鑑 1984年版』日本社会党中央本部機関紙局、1984年