柿木村
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柿木村(かきのきむら)は、島根県鹿足郡にかつて存在した村である。現在は地方自治体としては廃止されている。
概要[編集]
平成17年(2005年)10月1日、六日市町と合併して吉賀町が発足し、地方自治体としての柿木村は廃止された。
合併後、吉賀町の一部として旧村域で地域自治区が発足し、2021年4月の地域自治区廃止まで、本州の市町では珍しく町内に「柿木村」の地名を残していた。
村域の東を国道187号線が東西に通じており、益田市や日原町、山口県岩国市や中国自動車道経由で広島市とを結ぶ重要道路となっている。187号線には、石見交通の特急バスや六日市交通の各停バスが通じている。
この村は島根県の最南西端にある山村である。村域の95パーセントは山林であるが、村の所有する林はわずか2平方キロでしかなく、大部分は官公が所有する造林である。村域は高津川上流の吉賀川とその支流の福川川沿いにある。
95パーセントも山林が占めることから主要産業は林業と思われがちだが、実は乱伐が理由で林業は不振であり、むしろ茶や椎茸を中心にした農業のほうが主要産業である。山間の冷たい流れを利用したワサビの栽培に至っては島根県内の上位を占める生産量を誇っており、有機農業も盛んに行なわれている。
なお、この村の北部の下須地区に毎年12月下旬に催される萬歳楽という豊作を祝う珍しい行事もある。
観光面では村の中心部にある柿木温泉が有名である。また豊かな自然に流れる吉賀川と福川川には鮎・ヤマメ・イワナ・ハヤの釣り場としても知られている。
明治22年(1889年)6月に村制を施行して柿木村が誕生。平成の合併まで推移した。
大字[編集]
2021年3月まで「柿木村」の冠称を付けていたが、現在は削除され、吉賀町の大字となっている。
- 大野原
- 柿木
- 椛谷
- 木部谷
- 下須
- 白谷
- 福川