山口勇
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山口 勇(やまぐち いさむ、1938年5月31日[1] - 2005年6月10日[2])は、経済学者。元・東京都立短期大学教授。社会主義理論学会事務局長。
経歴・人物[編集]
長崎県佐世保市出身[3]。九州大学経済学部卒業。九州大学大学院経済学研究科農業政策専攻博士課程修了[1]。私大の非常勤講師[3]、東京都立商科短期大学経営学科教授を経て、東京都立短期大学教授[1]。
大学在学中、全学連に参加。1960年の1・16岸渡米阻止羽田空港ロビー占拠闘争で逮捕・投獄。1961年革共同に加盟。福岡で革命的労働者党の建設、学生組織の指導に取り組む[3]。大学生時代からともに活動した大藪龍介は、「68年からの国内外の激動のなかでの新左翼党派運動の高揚、激化、そして程なくして衰退へと向かう時代の山口君のことについては、具体的に知る由もありません。大学教員の職務としての研究・教育活動を果たしながら、党派の理論活動の一環を担って色々と論文を書いていたのではないかと推測しています」「80年代末からの東欧革命・ソ連の崩壊の大変動を経た90年代になって、山口君は党派からも自由になり、自分の思い通りの活動に励めるようになったようでした」と述べている[3]。90年代前半に山口と知り合った渡辺一衛は、「山口さんは私が知り合う以前に革マル派の理論家として活動していたというのだが、それについては全く知らない」と述べている[2]。90年代以降は社会主義理論学会の事務局長を務めたり、『季報唯物論研究』で日中哲学交流をしたりして活動した[3]。
著書[編集]
共編著[編集]
- 『宇野弘蔵をどうとらえるか』(清水正徳、海原凛、岩田弘、山口重克、桜井毅、鎌倉孝夫、大内秀明、降旗節雄共著、芳賀書店、1972年)
- 『クレムリンの神話』(対馬忠行著、編・解説、こぶし書房[こぶし文庫 戦後日本思想の原点]、1996年)
分担執筆[編集]
- 大藪龍介、加藤哲郎、松富弘志、村岡到編『社会主義像の展相』(世界書院、1993年)
- 杉原四郎、降旗節雄、大藪龍介編『エンゲルスと現代』(御茶の水書房、1995年)
- 社会主義理論学会編『二〇世紀社会主義の意味を問う』(御茶の水書房、1998年)
- 社会主義理論学会編『21世紀社会主義への挑戦』(社会評論社、2001年)