堀文子
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堀 文子(ほり ふみこ、大正7年(1918年)7月2日 - 平成31年(2019年)2月5日)は、日本画家。素朴で柔らかな色彩の花鳥画や絵本で知られている。
来歴[編集]
東京市麹町区平河町(現・東京都千代田区麹町)生まれ。女子美術専門学校(現在の女子美術大学)を卒業後、日本画家としての道へ入る。新制作協会会員を経て、創画会の結成に参加した。「山と池」で昭和27年(1952年)に上村松園賞を受賞する。また制作の傍ら、絵本や装丁を数多く手掛ける。昭和47年(1972年)にイタリアのボローニャの国際絵本画展で絵本「くるみわりにんぎょう」がグラフィック賞を受賞する。
70歳前後のとき、イタリアにアトリエを構える。さらにメキシコの遺跡やヒマラヤ山麓などを精力的に旅行した。高齢になってもその行動力は衰えず、平成26年(2014年)に福島空港のターミナルに陶板のレリーフ「ユートピア」が完成した。また多摩美術大学教授を務めた。
著作に「堀文子の言葉、ひとりで生きる」、また画文集「命といふもの」などがある。
平成31年(2019年)2月5日午前0時56分、心不全のため、神奈川県平塚市の病院で死去した。100歳没。
主な個展[編集]
- 堀文子展(名都美術館(1994年、2002年))
- 堀文子展(箱根成川美術館(1994年、2001年))
- 堀文子展(ニューオータニ美術館(2004年、2007年))
- 堀文子展(高島屋(2007年))
- 堀文子展(ナカジマアート(1997年、1999年、2001年~2006年、2008年、2014年)
- 堀文子特別展(香雪美術館(2010年))
主な著作[編集]
- 楽園幻想 (吉行和子 文 講談社 1997年5月)
- ホルトの木の下で(幻戯書房、2007年)
- 対談集 ―堀文子 粋人に会う―(清流出版、2009年)
- ひとりで生きる 堀文子の言葉 (求龍堂 「生きる言葉」シリーズ 2010年2月)
- 堀文子美の旅人 画家のまなざしと心を追って 飯島幸永写真集 (実業之日本社 2010年4月)
- 老いて、若返る 人生、90歳からが面白い (日野原重明共著 小学館 2011年4月)
- 画文集
- 堀文子写生集 (マリア書房 1970年)
- みち (至光社 1972年)
- 堀文子写生集 (アート社出版 1976年)
- 日々去来 (絵と文 アート社出版 1980年9月)
- 花(JTB、1982年)
- 季(JTB、1984年)
- 径(JTB、1987年)
- トスカーナの花野 (JTB日本交通公社出版事業局 1991年7月)
- 愛の季節 堀文子・俵万智画歌集 (アートデイズ 1995年7月)
- 南の華 堀文子画文集 (JTB 1998年4月)
- 時の刻印 堀文子画文集 (求龍堂 1999年11月)
- 命の軌跡 堀文子画文集 (ウインズ出版 2003年4月)
- 生きて死ぬ智慧 (柳澤桂子共著 小学館 2004年10月)
- 花のスケッチ帳(JTBパブリッシング、2007年)
- 命といふもの(小学館、2007年)
- 堀文子展 年月の記録スケッチ帳より (名都美術館、ニューオータニ美術館編 ニューオータニ美術館 2007年9月)
- トスカーナのスケッチ帳 (JTBパブリッシング 2008年3月)
- 堀文子画文集1999〜2009 (JTBパブリッシング 2009年12月)
- 無心にして花を尋ね 堀文子画文集 命といふもの 第2集 (小学館 サライ・ブックス 2009年4月)
主な受賞歴[編集]
- 新美術人協会展(第2回(1938年)
- 創作美術展奨励賞(第1回(1948年)、第2回(1949年)
- 上村松園賞(1952年)
- 神奈川文化賞(第36回(1988年))
主な作品収蔵[編集]
作品設置[編集]
- 福島空港ターミナルビル(作品名:「ユートピア」(陶板レリーフ))
テレビ出演番組[編集]
- ヒューマンドキュメンタリー「画家・堀文子 93歳の決意」(2011年9月19日、NHK総合テレビジョン、戸井十月との鼎談)