同和教育
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同和教育 (どうわきょういく)とは、部落解放運動の一環として被差別部落の歴史と現状について学校や地域社会で行われている教育である。
名称[編集]
太平洋戦争前は融和教育と呼ばれていた。1952年に文部次官通達「同和教育について」が出され、広く普及した。なお、部落解放同盟は「同和」を天皇制擁護と位置付けて使用せず、解放教育と呼ぶ。
概要[編集]
被差別部落の多い西日本で発達しているが、東日本では全く行われていないか、社会科で少し触れる程度の地区がほとんどである。
歴史[編集]
1950年代は被差別部落の児童生徒の不就学、長期欠席者が多く、その解消に努めた。兵庫県加古川市出身のノンフィクションライターの角岡伸彦は1970年代から1980年代を小学校、中学校、高等学校で同和教育を受けたが、当時も教員は試行錯誤で授業を行い、毎回似たような内容の授業だったという。
問題点[編集]
差別が解消しつつあるなか、「寝た子を起こすな」という批判がある。また、教員の一方的な「正義の押しつけ」によって児童生徒の批判を封じることがある。また、被差別部落に住んでいる児童生徒を特定したり、被差別部落の存在する地区を教えて却って差別を助長する可能性がある。