佐伯尚美
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佐伯 尚美(さえき なおみ、1929年4月29日[1] - 2018年2月11日[2])は、農業経済学者。東京大学名誉教授。
樺太生まれ[3]。1954年東京大学経済学部卒業、1961年同大学院社会科学研究科応用経済学課程修了[1]。「日本農業金融史論」で経済学博士(東京大学)[4]。大学院で宇野弘蔵の演習に参加[5]。1961年農林中央金庫調査部、1966年立正大学経済学部助教授、1968年東京大学経済学部助教授、のち教授、経済学部長。1990年定年退官、新潟大学経済学部教授、東京大学名誉教授。1995年日本農業研究所研究員(1997~2006年理事)、2007年同研究所客員研究員(2009年まで)[1]。
2010年「米流通・米政策学と農協論の確立及び戦後日本農業政策に関する研究」で第24回日本農業研究所賞を受賞[6]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『現代日本農業の解明』(現代思潮社、1961年)
- 『日本農業金融史論』(御茶の水書房、1963年、新装版1982年)
- 『現代の経済 第6 農業革命――わきおこる日本農業の新しい波』(河出書房新社、1964年)
- 『転機に立つ農協――その構造問題』(家の光協会、1966年)
- 『新しい農協論』(家の光協会、1972年)
- 『現代農業と農民』(東京大学出版会[UP選書]、1976年)
- 『米流通システム――流通としての食管制度』(東京大学出版会、1986年)
- 『食管制度――変質と再編』(東京大学出版会、1987年)
- 『農業経済学講義』(東京大学出版会、1989年)
- 『ガットと日本農業』(東京大学出版会、1990年)
- 『農協改革』(家の光協会、1993年)
- 『住専と農協』(農林統計協会、1997年)
- 『酪農協の組織問題――その歴史と現状』(全国酪農業協同組合連合会、2000年)
- 『米政策改革 1 迷走する改革――旧食糧法の破綻と打ち出された改革ビジョン』(農林統計協会、2005年)
- 『米政策改革 2 再スタートする改革――新食糧法の構造とゆくえ』(農林統計協会、2005年)
- 『米政策の終焉』(農林統計出版、2009年)
共著[編集]
- 『農協金融の新方向』(永田正造、鈴木博共著、家の光協会、1973年)
- 『西マレーシアの稲作農村』(大内力、川田侃、高橋彰、田中学、堀井健三共著、東京大学出版会[研究報告]、1977年)
- 『宇野弘蔵 著作と思想』(大内秀明、鎌倉孝夫、林健久共著、有斐閣[有斐閣新書]、1979年)
- 『スリランカの稲作農村』(大内力、川田侃、高橋彰、田中学、中村尚司、ウィルバート・グナラトナ共著、東京大学出版会[研究報告]、1980年)
編著[編集]
- 『日本経済研究入門』(柴垣和夫共編、東京大学出版会、1972年)
- 『日本の土地問題』(小宮隆太郎共編、東京大学出版会[東京大学産業経済研究叢書]、1972年)
- 『マルクス経済学の現代的課題』(侘美光彦、石川経夫共編、東京大学出版会[東京大学産業経済研究叢書]、1981年)
- 『農業金融の構造と変貌』(編著、家の光協会、1982年)
- 『日本農業年報 第33集 金融自由化と農業金融』(編集担当、御茶の水書房、1983年)
- 『転換期の食管・コメの流通変革――コメ小売業の地殻変動』(編、御茶の水書房、1987年)
- 『食管制度と生協――コメ産直の展開』(編、御茶の水書房、1988年)
- 『日本農業年報 第37集 ガット農業交渉と日本農業』(編集担当、御茶の水書房、1991年)
- 『日本の米を考える(全4巻)』(大内力共編、家の光協会、1995-1996年)
- 『酪農生産の基礎構造』(生源寺真一共編著、農林統計協会、1995年)
- 『日本農業年報 第42集 政府食管から農協食管へ――新食糧法を問う』(編集担当、御茶の水書房、1995年)