今井信元

今井 信元（いまい のぶもと、生没年不詳）は、戦国時代の武将。甲斐武田家の家臣。

生涯

父は今井信是。妹に今井流英。官途は兵庫助。浦兵庫、浦信元とも呼ばれる。

永正17年（1520年）に父の信是が武田信虎に反逆して敗れたため（都塚・今諏訪合戦）、信虎に降伏した際に家督を譲られた。この信元も父親同様に信虎に対して反抗的で、享禄4年（1531年）に飯富虎昌や栗原兵庫と手を結んで甲府から退去して御岳に立て籠もり、後に本拠地の逸見に戻った。信元は信虎に対抗するため、友好関係にあった信濃の諏訪頼満の援軍も引き入れて信虎と戦うが、河原辺合戦で大敗し、本拠の浦城に籠城してなおも抵抗するが天文元年（1532年）9月に遂に信虎に降伏（浦城の戦い）。これにより信虎の甲斐統一は完成した。

なお、降伏の条件として信元の妹の流英は信虎の側室として差し出され、寵愛された。

参考文献

• 柴辻俊六 編『武田信虎のすべて』（新人物往来社、2007年） ISBN 978-4-404-03423-6