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ミナミスナヤツメ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ミナミスナヤツメ
分類
ドメイン 真核生物
動物界
脊椎動物門
ヤツメウナギ綱
ヤツメウナギ目
ヤツメウナギ科
カワヤツメ属
種群 スナヤツメ種群
ミナミスナヤツメ
名称
学名 Lethenteron hattai
Iwata, Sakai et Goto, 2024
和名 ミナミスナヤツメ (南砂八目)
保全状況

ミナミスナヤツメとは、ヤツメウナギ科に分類される広義の魚類である。

形状[編集]

尾鰭はひし形。歯は牙状。感丘群がある。

分布[編集]

秋田県以南の本州四国宮崎県以外の九州朝鮮半島で見られる。北海道には分布しない。東北地方中部地方でキタスナヤツメと生息域が重なる。

長崎県鹿児島県では、絶滅したとされていたが、前者は2023年に、後者は2007年に再発見された[1][2]

生態[編集]

キタスナヤツメと同所的に生息している場所もあり、生殖的隔離がある。

分類[編集]

本種は、北方種と共に「スナヤツメ」とされていたが、1998年の研究で、ミトコンドリアDNA分析により北方種(Lethenteron sp. N)と南方種に分けることが判明した。

どちらも長らく未記載種であったが、2024年に従来の‘‘L. mitsukurii’’は北方種であり、本種は新種であると判明し記載された。標準和名も提唱され北方種は「キタスナヤツメ」、南方種は「ミナミスナヤツメ」とされた。

脚注[編集]

  1. 松井彰子、乾隆帝、深川元太郎、中島淳「長崎県から 100 年ぶりに再発見されたスナヤツメ南方種の記録」、『Ichthy, Natural History of Fishes of Japan』第33巻、2023年6月19日、 23-27頁、 doi:10.34583/ichthy.33.0_27
  2. 松沼瑞樹、米沢俊彦、四宮明彦、鈴木康志、大木公彦、本村浩之「絶滅危慎種スナヤツメ南方型の鹿児島県からの 70年ぶりの記録」、『日本生物地理学会会報』第62巻、2007年、 23-28頁。