スナヤツメ

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スナヤツメ
分類
ヤツメウナギ目
ヤツメウナギ科
カワヤツメ属
スナヤツメ種群
名称
学名Lethenteron spp.
Lethenteron mitsukurii
和名スナヤツメ (砂八目)
保全状況
環境省レッドリスト絶滅危惧II類 (VU)

スナヤツメとは、ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科に分類される種群である。

概要[編集]

全長20cn。

口は吸盤状。目の後に7個の鰓孔がある。

生態[編集]

日本朝鮮半島からロシア沿海州モンゴル中国北部に分布する。日本国内では北海道本州四国九州に生息している。

分類[編集]

スナヤツメの学名をL. reissneriし、L. mitsukuriiジュニア・シノニムとする事も多い。

種小名の“mitsukurii“は、魚類学者の箕作佳吉博士に由来する。

元々は1種とされていたが、1996年の研究で、ミトコンドリアDNA解析により、北部集団と南方集団に分かれる事が分かり[1]

1997年、二型の形状分析が行われ、体幹の筋数などが重複しており、形状的に区別でする出来ない事が明らかとなる[2]

1998年に両集団は別種であるとされた[3]。北部集団は北方種(Lethenteron sp. N)、南方集団は南方種(L. sp. S)という仮称が名付けられた。

この2種には生殖的隔離があることも分かっている[4]

現在、2種の学名は定まっておらず、どっちが従来のスナヤツメの学名(Lethenteron mitsukurii)を引継ぐのは分かっていない。

尚、L. reissneri及びL. mitsukuriiホロタイプ標本は消滅しているが、シンタイプは複数の博物館に所蔵されている。

出典[編集]

  1. Yamazaki, Y.; Goto, A. (1996). “Genetic differentiation of Lethenteron reissneri populations, with reference to the existence of discrete taxonomic entities”. Ichthyological Research 43 (3): 283-299. doi:10.1007/BF02347600. 
  2. Yamazaki, Y.; Goto, A. (February 1997). “Morphometric and meristic characteristics of two groups of Lethenteron reissneri”. Ichthyological Research (1): 15-25. doi:10.1007/BF02672754. 
  3. Yamazaki, Y.; Goto, A. (1998). “Genetic structure and differentiation of four Lethenteron taxa from the Far East, deduced from allozyme analysis”. Environmental Biology of Fishes 52 (1): 149-161. doi:10.1023/A:1007459103702. 
  4. Yamazaki, Y.; Goto, A. (2000). “Breeding season and nesting assemblages in two forms of Lethenteron reissneri, with reference to reproductive isolating mechanisms”. Ichthyological Research 47 (3): 271-276. doi:10.1007/BF02674250.