ポベディテル (駆逐艦)
ナビゲーションに移動
検索に移動
ポベディテル(Победитель)は、オルフェイ級駆逐艦の一番艦である。なお、オルフェイ級駆逐艦はノヴィーク級駆逐艦に属する。
概要[編集]
艦名のポベディテルはロシア語で「勝者」という意味である。本艦は、サンクトペテルブルクの造船所で1913年11月に起工、1915年10月25日にバルチック艦隊で運用が開始され、1941年8月27日に沈没した。
兵装[編集]
主な記録[編集]
- 第一次世界大戦では、1915年12月からバルト海での機雷敷設作戦や港湾襲撃、対潜任務、船団護衛などで使用され、1917年にはドイツの戦艦「カイザー」とも交戦した。なお、これらの作戦では同バルチック艦隊の駆逐艦「ノヴィーク」や、同型艦の「グロム」「オルフェイ」などと共に行動することが多かった。
- 1929年9月6日、駆逐艦「ヴォイコフ」と衝突し、艦首に大きな損傷を受けた為、艦首部分がオルフェイから切り出されたものに交換された。
- 1934年から1937年にかけて、ポーランド、グディニャの造船所で上部構造を中心に大改装を受けた。艦橋とマストが改良され、45mm単装砲が2基増設された。
- 第二次世界大戦では、冬戦争の最中、1939年12月にフィンランドのキルピサーリ島(Kilpisaari)の沿岸砲を破壊するための任務に駆り出されたが、失敗に終わった。
独ソ戦が勃発し、1941年6月からタリンとリガへの掃海作戦に参加した。7月1〜2日にはタリンからクロンシュタットへ移動する戦艦「ガングート」を護衛した。
1941年8月28日、タリン撤退の最中、付近を航行していた駆逐艦カリーニンが機雷に触雷した直後、続いて本艦も触雷し、弾薬に誘爆して大爆発を起こし沈没した。当時、乗組員約75人の他に兵士や民間人多数が乗っていたが、数十人しか救助できずに大半が死亡した。