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ベラルーシ鉄道
ベラルーシ鉄道(ベラルーシ語:Беларуская чыгунка (БЧ)、ロシア語:Белорусская железная дорога (БЖД))とはベラルーシで鉄道事業を行う国有鉄道である。
歴史[編集]
現在のベラルーシ内における最初の鉄道路線は1851年から1862年にかけて建設されたサンクトペテルブルクからワルシャワへの路線の一部区間である。この区間は1862年12月27日に開業した。 1871年にはモスクワからミンスクを経由してブレストに至る路線(ミンスク=シュハウツィ線、ミンスク=バラーナヴィチ線、バラーナヴィチ=ブレスト線)が開通した。そして1917年までに4000㎞以上の線路が建設され、第二次世界大戦までに5700㎞が建設された。そのうち大半が独ソ戦で破壊された。
ソ連崩壊後、ベラルーシ内の鉄道はБЧに引き継がれた。
2022年にロシアによるウクライナ侵攻に伴い制裁を受けた。これはロシアの軍需品の輸送に加担したからである。
鉄道網[編集]
一部の路線を除きベラルーシではロシア帝国やソ連の統治時代から受け継がれた1520㎜のロシア軌間を採用している。総延長は約5500㎞で中央に位置する首都ミンスクから放射状に各都市を結んでいる。他の主要都市はフロドナ、ブレスト、ホメリ、マヒリョウ、オルシャ、ヴィーツェプスクである。路線網の大部分は交流25㎸50Hzで電化されており、今現在も非電化路線の電化は進められている。
車両[編集]
既存の車両はソ連製のものを引き継いで用いている。またチェコスロバキア製の電気機関車とロシア製、ウクライナ製のディーゼル機関車もつかわれる。また新型車両の導入も進められている。
輸送[編集]
国内輸送[編集]
- 貨物輸送
ベラルーシの鉄道は国内貨物輸送の担い手であり、鉄道貨物輸送は国内貨物輸送の62%を占めている。
- 旅客輸送
国内旅客輸送では鉄道は旅客輸送の40%を占める。予約が必要な長距離列車と予約不要な地域列車が運行されている。旅客輸送の中心はミンスク中央駅である。ミンスク圏ではエレクリーチカといわれる通勤列車が走る。
国際輸送[編集]
- 貨物輸送
ベラルーシの輸出の約30%は鉄道で輸送されている。さらにベラルーシは重要な国と国をつなぐ通過国でもあり、16の国境駅があり1日約160本の貨物列車が通る。
またベラルーシはヨーロッパと東アジアを結ぶ大陸横断鉄道の重要な構成要素でもある。州に約30本の列車がヨーロッパと中国を行き来している。
- 旅客輸送
カザフスタン、ラトビア、リトアニア、モルドバ、ポーランド、ロシア、ウクライナへの国際列車がある。またロシア鉄道が運行する列車はドイツ、フランス、イタリア、モナコ、オーストリア、チェコへも乗り換えなしで行ける。