スナヤツメ南方種

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スナヤツメ南方種
分類
ヤツメウナギ目
ヤツメウナギ科
カワヤツメ属
スナヤツメ南方種
名称
学名Lethenteron sp. 2
Lethenteron sp. S
和名スナヤツメ南方種
保全状況
環境省レッドリスト絶滅危惧II類 (VU)

スナヤツメ南方種( - なんぽうしゅ)とは、ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科に分類される広義の魚類である。

概要[編集]

秋田県以南の本州四国宮崎県以外の九州朝鮮半島で見られる。北海道には分布しない。東北地方中部地方で北方種と生息域が重なる。

長崎県鹿児島県では、絶滅したとされていたが、前者は2023年に、後者は2007年に再発見された[1][2]

分類[編集]

本種は、北方種と共に「スナヤツメ」とされていたが、1998年の研究で、ミトコンドリアDNA分析により北方種(Lethenteron sp. N)と南方種に分けることが判明した。現在どちらも未記載種となっており、学名が定まっていない。

北方種と同所的に生息している場所もあり、生殖的隔離があるとされる。北方種との外見上の違いは無く、同定するには遺伝子解析を行う必要がある。

脚注[編集]

  1. 松井彰子、乾隆帝、深川元太郎、中島淳「長崎県から 100 年ぶりに再発見されたスナヤツメ南方種の記録」、『Ichthy, Natural History of Fishes of Japan』第33巻、2023年6月19日、 23-27頁、 doi:10.34583/ichthy.33.0_27
  2. 松沼瑞樹、米沢俊彦、四宮明彦、鈴木康志、大木公彦、本村浩之「絶滅危慎種スナヤツメ南方型の鹿児島県からの 70年ぶりの記録」、『日本生物地理学会会報』第62巻、2007年、 23-28頁。