ステーションデパート

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ステーションデパートとは、鉄道駅 (一般駅旅客駅)の駅舎に入居している商業施設の形態である。日本語に直すと駅百貨店である。こちらの方がわかりやすく、字数が少ない。

概要[編集]

主に、駅構内の施設利用に制約のあった国鉄およびその後継のJRグループで使われる言葉である。

戦前より、駅ビルにテナントや系列の百貨店を備えた私鉄駅はあったが、国鉄でも1950年豊橋駅を皮切りに駅舎に商業施設を入居させた民衆駅を増加させた。

沿革[編集]

太平洋戦争日本本土空襲で被災した駅舎の再建には莫大な費用がかかり、運輸省日本国有鉄道はその費用の捻出に頭を抱えた。一方、やはり被災した商人商店の再建には莫大な費用を要した。
そこで、国鉄と民間が費用を出し合って駅構内に商業施設を備えて民衆駅を誕生させ、街区の再建に役立てた。

改称[編集]

1990年代から英語以外のよく意味のわからない他の名称に改称した例が多く、会社名として残っているに過ぎない例が多い。

施設の一例[編集]

  • 豊橋駅 - 民衆駅の元祖だが、当初は特定のビル名は無く、1970年の改築時に豊橋ステーションビルとなった。さらに、1997年の橋上駅化で駅舎をリニューアルし、ビル名も「カルミア」となった。
  • 明石駅の明石ステーションデパートは、リニューアル工事を経て、1996年にステーションプラザ明石、2016年にピオレ明石に改称された。
  • 池袋駅東口 - 所有者は(株)池袋ステーションビルだが、入居テナントの丸物パルコの方が知られる。2022年12月に隣接の西武百貨店にヨドバシカメラが進出表明し、量販店排除をしたい豊島区と対立している。
  • 盛岡駅 - 盛岡ステーションデパートを運営する盛岡ステーションビルとフェザンを運営する盛岡ターミナルビルが並立していたが、2004年に合併。

関連項目[編集]