ジャガイモ

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蒸したジャガイモ

ジャガイモ: potato)は、植物界種子植物門被子植物亜門双子葉植物綱ナス科多年草である。

名称[編集]

古くはジャガタライモ(インドネシアのジャカルタ経由で入ってきたという)、ジャワイモ(こちらはジャワ島経由である)、馬鈴薯(ばれいしょ)などの別名がある。

概要[編集]

夏にナスに似た薄紫色の花を咲かせる。

生態[編集]

冷涼地を好む。

原産[編集]

南アメリカ大陸原産、ヨーロッパに移入された。

生産[編集]

  中華人民共和国国旗.png 中国 (24.8%)
  インド国旗.png インド (13.5%)
  ロシア国旗.png ロシア (6.0%)
  ウクライナ国旗.png ウクライナ (5.5%)
  その他 (45%)

2019年統計による生産量世界ランキング[1]

No 生産量(トン) 比率
1 中国 91,818,950 24.8%
2 インド 50,190,000 13.5%
3 ロシア 22,074,874 6.0%
4 ウクライナ 20,269,190 5.5%
5 アメリカ 19,181,970 5.2%
6 ドイツ 10,602,200 2.9%
7 バングラディッシュ 9,655,082 2.6%
31 日本 2,173,246 0.6%

歴史[編集]

南アメリカ大陸からヨーロッパに広がった。アイルランドではイギリス貴族小麦を年貢として収奪されたため、ジャガイモは農民の常食になっていたが、19世紀にジャガイモの飢饉で農民の餓死者が続出し、アメリカ合衆国への移民が増えた[2]。日本には江戸時代に渡来した。

利用[編集]

食用として主食物や料理に使われるほか、菓子の原料になる。デンプンアルコールの原料。このほかに、寒天培地が登場するまで細菌培地として使われた。アレクサンダー・フレミングがペニシリンを発見したのもジャガイモ培地上で、フレミングはスコットランド出身である。

品種[編集]

  • ノーザンルビー
  • キタムラサキ
  • とうや
  • メイクイーン
  • ホッカイコガネ
  • はるか
  • 男爵薯
  • インカのめざめ

毒性[編集]

全草にアルカロイド系のソラニンを含むが、加熱すると分解するので、食用にする場合は必ず加熱しなければならない。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. FAO(国際連合食糧農業機関)による生産量統計
  2. アラン・ラッド主演の映画『シェーン』の背景となっている。「シェーン」「ショーン」はアイルランドに多い名前である。