お湯を沸かしてタービンを回す
ナビゲーションに移動
検索に移動
お湯を沸かしてタービンを回すことは、発電時に用いられる方法のひとつで、現代の電力の多くを作り上げている方法である。
概要[編集]
何らかの方法で湯を沸かし、水蒸気にすることで体積を増大させ、その勢いを発電機の羽根に吹付け回転運動を生じ、発電機に動力を伝えることで発電することができる。現在では様々な発電方法が用いられるが、結局はお湯を沸かしてタービン[1]を回すやり方は昔から変わらない。
これを揶揄し、「人類はいつまでもお湯を沸かしてタービンを回している」などと、その進歩のなさを批判されることもある。人類は現在も、核融合反応による全く新しいお湯の沸かし方を研究するなど、お湯を沸かしてタービンを回す行為に対する関心は強い。ただし、近年は太陽光発電などのお湯を沸かさない発電方法も存在し、人類はいつの日か、お湯を沸かしてタービンを回す事なく、大量の電力を得られる可能性が模索されている。
お湯を沸かしてタービンを回す発電方法[編集]
お湯を沸かしたりタービンを回したりすることで電力を得る発電方法は、以下のようなものがある。これらの発電方法を区別するものは、熱を生じさせる方法の相違のみである。
- 火力発電 - 石炭火力発電、現在は石油火力発電や天然ガス火力発電により、お湯を沸かしてタービンを回す 。
- 地熱発電 - 地球内部の高熱を利用して、お湯を沸かしてタービンを回す。
- バイオマス発電 - 木材などの有機物を燃やし、お湯を沸かしてタービンを回す。
- 原子力発電 - 放射性元素の核分裂反応を生じさせ、その熱でお湯を沸かしてタービンを回す。
- 核融合発電（熱核融合炉） - 核融合反応によってエネルギーを熱として回収し、お湯を沸かしてタービンを回す。現在研究が進められており、実用化には至っていない。
このように、いかに技術が進歩しても、結局のところ電力を得る大部分はお湯を沸かしてタービンを回している。
お湯以外の方法でタービンを回す発電方法[編集]
お湯を沸かさない発電方法も存在するが、結局タービンを回しているものが多い。ただし、現在のところ発電量は限定的で、お湯を沸かしてタービンを回す方法と併用されるのが精一杯のところである。
- 水力発電 - お湯を沸かすのではなく、水そのものをタービンにぶち当てることでタービンを回す。
- 風力発電 - 流体なら何でも良いということで、大気を利用し、風の力でタービンを回す。強風時にはさぞ発電できるだろうと思われるが、実際は破損防止のため停止させたり、風避けのため倒しておく（可倒式）場合も多い。せっかくの風なのに。また、騒音の問題も大きい。
タービンを回さない発電方法[編集]
運動エネルギーを介さない画期的な発電方法も存在はするが、面積当たり発電量等の問題から、他の発電方法を代替するまでには至っていない。
お湯を沸かしてタービンを回すことにより得られる効果[編集]
お湯を沸かしてタービンを回すことにより、電力が得られ、様々な効果が得られる。
- 電灯を点け、光と熱を得られる。
- 電磁波調理（電子レンジやIH調理器）によって、お湯を沸かすことができる。
- 電気ヒーターによって、熱を得られる。
- その他、様々な電化製品を動作させられる。
- タービンを回すこともできる。
脚注[編集]
- ↑ 特に、発電所では大出力の蒸気タービン発電機が用いられることが多い。