金魚

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金魚
分類
コイ目
コイ科
亜科コイ亜科
フナ属
キンギョ
名称
学名Carassius auratus
和名キンギョ (金魚)
英名Goldfish
保全状況
IUCNレッドリスト低危険種 (IUCN 3.0)

金魚(きんぎょ)とは、フナの改良品種である。

形状[編集]

体長は120 - 220mm。

体が細長く、ずんぐりする。野生の個体は金色からオリーブグリーン、あるいはクリームがかった白色など。

背鰭は長く、15 - 21本の軟条がある。オスの臀鰭は凹むが、メスは凸状。口髭は無い。コイのように大きくはならない。

生態[編集]

寿命は6 -7年で、最大30年という記録もある。

歴史[編集]

宋朝時代の中国浙江省江西省付近に現れた (チィ) と呼ばれるフナの中に突然変異で生まれたオレンジ色の個体 (ヒブナ) を、交配し続けて、金魚が生まれた。

日本には、室町時代1502年(文亀2年)にから渡来した。当時は貴族などの上層階級の間で飼われていた。江戸中期から明治になると一般人にも広がった。

17世紀から18世紀にはフランスなどのヨーロッパアメリカにも渡来した。

分類[編集]

金魚は、カール・フォン・リンネにより記載された。

金魚の原種は、長らくヨーロッパブナギベリオブナとされていた。

2008年の研究によると、遺伝子解析から金魚の原種はギベリオブナとされた。

2013年の研究では、中国南部のCarassius auratus auratusが金魚の祖先であるとしている[1]

金魚には、亜種を認める説がある。例えば、アジアに生息するC. a. auratusと、東ヨーロッパに生息するギベリオブナ(C. a. gibelio)の2亜種とする説が上がっている。またニゴロブナオオキンブナキンブナギンブナを金魚の亜種と見做す説もある。

近年の研究で、金魚はヨーロッパフナの4倍体派生種であるとされた。

脚注[編集]

  1. Shu-Yan Wang; Jing Luo; Robert W. Murphy; Shi-Fang Wu; Chun-Ling Zhu; Yun Gao; Ya-Ping Zhang (2013). “Origin of Chinese Goldfish and Sequential Loss of Genetic Diversity Accompanies New Breeds”. PLOS ONE 2013 (3). doi:10.1371/journal.pone.0059571.