「第2回エンペディア大賞」が2月いっぱい開催中です。2024年に作成された記事の中から、お気に入りの記事に投票しましょう!
ニゴロブナ
ナビゲーションに移動
検索に移動
ニゴロブナ | |
---|---|
分類 | |
ドメイン | 真核生物 |
界 | 動物界 |
門 | 脊椎動物門 |
綱 | 条鰭綱 |
目 | コイ目 |
科 | コイ科 |
属 | フナ属 |
種 |
C. buergeri C. auratus |
亜種 | ニゴロブナ |
名称 | |
学名 |
Carassius buergeri grandoculis Carassius auratus grandoculis Temminck et Schlegel, 1846 |
和名 | ニゴロブナ (似五郎鮒) |
英名 | Nigoeo buna |
保全状況 |
ニゴロブナとは、コイ目コイ科に属するフナの一種、C.buergeriの亜種である。
形状[編集]
全長20~35 cm。頭部が大きく、腹縁が角ばっている。
体高は低い。目は大きい。
背鰭条数はI+15~18本で、臀鰭条数はI+5本。
鰓耙数は50~74本。
生態[編集]
琵琶湖水系に生態する。琵琶湖では底層に住む。
動物プランクトンやユスリカの幼虫を食べる。
4〜6月の雨の後に増水した内湖やヨシ帯で産卵する。
稚魚はヨシ帯で過ごし、2〜3年で全長が25〜35cmになる。成長と共に深場に行く。
稚魚は、カイアシ や Claderaを好んで、これが多いときは食べる量が多くなる。
分類[編集]
ニゴロブナは、コンラート・テミングとヘルマン・シュレーゲルによりCarassius grandoculisとして記載された。
現在は、Carassius buergeriやCarassius auratusの亜種とされる。
RAPD分析では、ゲンゴロウブナ及びギンブナと区別することが出来るとされる[1]。
人との関係[編集]
ニゴロブナは、ふなずしの材料になり、特に子持ちの雌は高価である[2]。
湖岸堤の建設と圃場整備により産卵場所が少なくなったことと、オオクチバスやブルーギルによる仔稚魚・未成魚の捕食で、数が減っている[2]。
種苗が琵琶湖に放流されていたが、ニゴロブナの漁獲量は増えなかった。
出典[編集]
- ↑ 鈴木誉士、永野元、小林徹、上野紘一「RAPD 分析による琵琶湖産フナ属魚類の種・亜種判別およびヨシ帯に出現するフナ仔稚魚の季節変化」、『日本水産学会誌』第71巻第1号、日本水産学、2005年、 10-15頁、 。
- ↑ 以下の位置に戻る: a b 藤岡 康弘「琵琶湖固有(亜)種ホンモロコおよびニゴロブナ・ゲンゴロウブナ激減の 現状と回復への課題」、『魚類学雑誌』第60巻第1号、日本魚類学会、2013年4月25日、 57-63頁、 。