ギンブナ

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ギンブナ
分類
コイ目
コイ科
亜科コイ亜科
フナ属
ギンブナ
名称
学名Carassius langsdorfii
Temminck & Schlegel, 1846
和名ギンブナ (銀鮒)
英名Ginbuna
Japanese Silver Crucian Carp
Silver Crucian Carp
保全状況


ギンブナとは、コイ目コイ科に属する淡水魚の一種である。

概要[編集]

全長15~30cm。

体色はオリーブ色で、背側は褐色、腹側は銀白色である[1]

背鰭分岐軟条数は、13~21。鰓耙数は37~47。キンブナよりも体高が高い。

生態[編集]

日本全国の川の下流や沼地に生息する。

底生動物やプランクトンを食べる。

繁殖[編集]

本種には、2倍数、3倍数、4倍数の染色体を持つ3種類の自然発生個体群がいる。4倍数個体は稀である。

繁殖方法は2種類ある。2倍体個体群は有性生殖である。

3・4倍体個体群は雌性生殖で、フナ類の精子で受精する。ドジョウウグイなどの精子でも受精する事が出来る。

4月~6月の大雨の後に、水草が生い茂っている所に集まって、水面に浮いている水草の葉や茎に産卵する[1][2]

ギンフナの卵は、水温20℃以下だと1週間程度で孵化する。

仔魚は5mm前後で、孵化して1年たつと体長8~10cmになり、成熟する。孵化して2年たつと13~15cm程度になる[2]

分類[編集]

ギンブナは、1846年コンラート・テミングヘルマン・シュレーゲルより「日本動物誌」内で記載された。

独立種ではなく、金魚ギベリオブナCarassius buergeriの亜種とする説もある。

沖縄県のフナは、ギンブナとされていたが、遺伝子解析から別種とされた。

人間との関係[編集]

ギンブナは、日本各地で、食用になる。

脚注[編集]

出典
  1. a b ギンブナ”. 侵入生物DB. 2023年10月29日確認。
  2. a b ギンブナ”. 東京都島しょ農林水産総合センター. 2023年10月29日確認。