オーソクレース

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オーソクレース
Orthoclase Kikukasyo 2021.jpg
欧字表記Orthoclase[1]
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色黒鹿毛[1]
生誕2018年1月19日[1]
抹消日2022年7月29日[2]
エピファネイア[1]
マリアライト[1]
母の父ディープインパクト[1]
生国日本国旗.png日本北海道安平町[1]
生産ノーザンファーム[1]
馬主(有)キャロットファーム[1]
調教師久保田貴士美浦[1]
競走成績
生涯成績6戦2勝[1]
獲得賞金1億2323万円[1]
勝ち鞍Listed:アイビーS(2020年)

オーソクレース(欧字名:Orthoclase2018年1月19日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2020年アイビーステークスリステッド)。ほか、2020年のホープフルステークス2着、2021年菊花賞2着の実績がある。

2015年エリザベス女王杯2016年宝塚記念の勝ち馬で2016年JRA賞最優秀4歳以上牝馬マリアライトの初仔で、母と同じ一口馬主クラブのキャロットクラブで20万円x400口の総額8000万円で募集された。馬名の由来は、英語で「不屈の精神」「目標の達成」の意味を持つパワーストーン[3]

戦績[編集]

2020年8月9日札幌競馬場第5競走の2歳新馬戦で、クリストフ・ルメール騎乗でデビュー。単勝2.1倍の1番人気に支持され、2着に1馬身3/4の差をつける快勝。続いてリステッド競走のアイビーステークスに池添謙一騎乗で2番人気で出走し、翌年にきさらぎ賞を制すラーゴムをクビ差退けて連勝を飾った。

2020年12月26日ホープフルステークスに再びルメールとタッグを組み出走し、3番人気に支持された。結果は1番人気のダノンザキッドの2着に入り、デビューから2連勝中のヨーホーレイク東スポ杯2歳Sの2着馬タイトルホルダーらの有力馬に先着した。

2021年は最初のレースとして皐月賞への出走を目指していたが、2週前追い切り後に右後肢に違和感が出て出走を断念。4月22日、放牧先のノーザンファーム天栄で右脛骨部の骨折が判明して秋まで休養した[4]

2021年9月20日セントライト記念で9か月ぶりに復帰、5番人気ながら3着と健闘した。続いて10月24日菊花賞に出走。父エピファネイアとの父子制覇の期待がかかり3番人気に支持されたが、逃げ切りを決めたタイトルホルダーに大きく突き放された2着となる。2021年はこのレースを最後に出走しなかった。

2022年1月23日アメリカジョッキークラブカップより始動。1番人気に支持されたが、期待を裏切る6着に敗れる。レース後に右前脚の屈腱炎を発症、休養に入った[5]が、現役復帰が難しいことから、同年4月6日、馬主のキャロットファームはオーソクレースを引退させることを発表した[6]

4月30日、前年に同じキャロットクラブ所有のメールドグラーストルコへの輸入を手がけた[7]ターキッシュ・ブラッドストックがオーソクレースをトルコで種牡馬入りさせる計画を進めていることをTwitterで明らかにしたが[8][9]、トルコ側の輸入計画は頓挫したとみられ、日本側から乗馬となることが改めて発表された[10]

7月29日付で競走馬登録が抹消され、引退した[11]

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[12]、netkeiba.com[13]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2020.08.09 札幌 2歳新馬 芝1800m(良) 8 1 1 002.10(1人) 1着 01:51.3(33.9) -0.3 0C.ルメール 54 (シティレインボー) 472
0000.10.24 東京 アイビーS L 芝1800m(良) 8 3 3 003.50(2人) 1着 01:48.1(34.2) -0.0 0池添謙一 55 ラーゴム 470
0000.12.26 中山 ホープフルS GI 芝2000m(良) 15 1 1 005.70(3人) 2着 02:03.0(36.7) -0.2 0C.ルメール 55 ダノンザキッド 480
2021.09.20 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 14 6 10 009.80(5人) 3着 02:12.7(35.3) -0.4 0C.ルメール 56 アサマノイタズラ 476
0000.10.24 阪神 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 8 18 005.40(3人) 2着 03:05.4(34.8) -0.8 0C.ルメール 57 タイトルホルダー 474
2022.01.23 中山 AJCC GII 芝2200m(良) 14 7 11 002.00(1人) 6着 02:13.1(35.8) -0.4 0C.ルメール 55 キングオブコージ 484

引退後[編集]

2022年8月24日、岡山県真庭市の引退競走馬繋養施設オールド・フレンズ・ジャパンに入厩[14]。同施設で繋養されている[15]

血統表[編集]

オーソクレース血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 Roberto系
[§ 2]

エピファネイア
2010 鹿毛
父の父
*シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Key Gold Meridian
Tri Argo
父の母
シーザリオ
2002 青毛
スペシャルウィーク サンデーサイレンス
キャンペンガール
キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida

マリアライト
2011 黒鹿毛
ディープインパクト
2002 鹿毛
サンデーサイレンス Halo
Wishing well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
母の母
クリソプレーズ
2002 黒鹿毛
エルコンドルパサー Kingmambo
Saddlers Gal
*キャサリーンパー Riverman
Regal Exception
母系(F-No.) キャサリーンパー(USA)系(FN:F16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 サンデーサイレンス(USA) M3×S4Sadler's Wells S4×M5、Hail to Reason S5×M5 [§ 4]
出典


脚注[編集]

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  1. a b c d e f g h i j k l m n o p q r オーソクレース”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年4月6日確認。
  2. “【先週のJRA抹消馬】4月に引退が報じられたオーソクレース、2020年フィリーズレビュー2着馬ヤマカツマーメイド、青葉賞馬の全弟セントレオナードなど”. 株式会社ネットドリーマーズ. https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=205871 2022年8月1日閲覧。 
  3. オーソクレース Orthoclase | キャロットクラブ”. carrotclub.net. キャロットクラブ. 2022年4月6日確認。
  4. ホープフルS2着馬、オーソクレース骨折 - ウマニティ、2022年5月23日閲覧。
  5. “昨年菊花賞2着オーソクレースが屈腱炎で休養へ 久保田師「復帰を願うしかない」”. 日刊スポーツ. (2022年2月16日). オリジナル2022年4月6日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220406155130/https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202202160000448&year=2022&month=02&day=16 2022年4月7日閲覧。 
  6. “昨年の菊花賞2着馬のオーソクレースが現役引退 右前浅屈腱炎からの復帰難しく”. スポーツ報知. (2022年4月6日). オリジナル2022年4月6日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220406154719/https://hochi.news/articles/20220406-OHT1T51103.html?page=1 2022年4月6日閲覧。 
  7. “乗馬予定のメールドグラースがトルコで種牡馬入り”. 日刊スポーツ. https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202103310000038&year=2021&month=03&day=31 2023年9月28日閲覧。 
  8. 菊花賞2着馬オーソクレースがトルコで種牡馬入りへ 母はG1・2勝馬マリアライト”. netkeiba (2022年4月30日). 2022年8月25日確認。
  9. オーソクレース トルコで種牡馬入り「支援してくれた日本の友人に感謝します」”. スポニチアネックス (2022年5月1日). 2022年8月25日確認。
  10. 【今週の登録抹消馬】8月10日”. サンスポZBAT (2022年8月10日). 2022年8月25日確認。
  11. オーソクレース Orthoclase(JPN)”. 日本中央競馬会. 2022年8月25日確認。
  12. 競走成績:全競走成績|オーソクレース|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年4月6日確認。
  13. オーソクレースの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年4月6日確認。
  14. Old Friends Japan オールド・フレンズ・ジャパンのツイート”. Twitter (2022年8月24日). 2022年8月25日確認。
  15. Orthoclase”. Old Friends Japan. 2023年10月31日確認。
  16. オーソクレースの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年4月6日確認。

外部リンク[編集]