アルフォンス・デーケン
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アルフォンス・デーケン(独:Alfons Deeken, 1932年8月3日[1] - 2020年9月6日[2])は、ドイツ・オルデンブルク生まれのイエズス会司祭、哲学者。上智大学名誉教授[2]。専門は、死生学。
経歴[編集]
ドイツ生まれ。1959年に来日し、上智大学で教壇に立つ傍ら、「死への準備教育」の必要性を提唱し、死と正面から向き合う意義を訴えて死生学の考え方を広めたことで知られている。1991年に菊池寛賞を受賞。著書も多数ある。
2020年9月6日午前3時、肺炎のため、東京都練馬区の修道院で死去した。88歳没。
年表[編集]
- 1952年 - イエズス会に入会
- 1959年 - 東ヨーロッパ、西ヨーロッパ各地での活動を経て来日
- 1965年 - 司祭叙階
- 1973年 - フォーダム大学で哲学博士(Ph.D.)の学位を取得し上智大学文学部教授に就任
- 1982年 - この頃から「死生観・死の準備教育」を提唱している
特に、癌などによって死期が迫っている人々のための施設(ホスピス)や、より良い生を送るための支援活動・講演活動に熱心に取り組んでいる。 - 1989年 - 第3回グローバル社会福祉・医療賞を受賞
- 1998年 - 「死への準備教育」普及の功績によりドイツ政府からドイツ連邦共和国功労勲章を受章
- 1999年 - 第15回東京都文化賞、第8回若月賞を受賞
著作[編集]
単著[編集]
- 『第三の人生 あなたも老人になる』松本たま訳(南窓社、1982
- 『デーケン教授の東西見聞録』騎西潤訳(中央出版社、1988年)
- 『中高年の危機と挑戦』女子パウロ会 1990
- 『人間性の価値を求めて マックス・シェーラーの倫理思想』阿内正弘訳(春秋社、1995年)
- 『キリスト教と私』(聖母の騎士社・聖母文庫、1995年)
- 『ユーモアは老いと死の妙薬 死生学のすすめ』(講談社、1995年)
- 『死とどう向き合うか』(NHKライブラリー、1996年)
- 『生と死の教育』(岩波書店、2001年)
- 『光のダイアローグ』岡田昇写真(三五館、2002年)
- 『よく生きよく笑いよき死と出会う』(新潮社、2003年)
- 『あなたの人生を愛するノート』(フィルムアート社、2007年)
- 『心を癒す言葉の花束』2012 集英社新書
共編著[編集]
- 『未来の人間学』中村友太郎共編 理想社、1981(春秋社、1993年
- 『生と死を考える』曽野綾子共編(春秋社、1984年)
- 『旅立ちの朝に 愛と死を語る往復書簡』曽野綾子共著(角川書店、1985年)のち新潮文庫
- 『身近な死の経験に学ぶ』(春秋社、1986年)
- 『死を教える 死への準備教育』メヂカルフレンド社編集部共編(メジカルフレンド社、1986年)
- 『死を考える 死への準備教育』メヂカルフレンド社編集部共編(メジカルフレンド社、1986年)
- 『死を看取る 死への準備教育』メヂカルフレンド社編集部共編(メジカルフレンド社、1986年)
- 『身近な死の経験に学ぶ』平山正実共編 春秋社 1986
- 『いのちの終末 死の準備と希望』共著(同朋舎出版、1988年)
- 『伴侶に先立たれた時』重兼芳子共編(春秋社、1988年)
- 『老いと死をみつめて 老いの生き方Q&A』編著(同文書院、1989年
- 『日本のホスピスと終末医療』飯塚真之共編(春秋社、1991年)
- 『死への準備教育のための120冊』梅原優毅共編著(吾妻書房、1993年)
- 『新しい死の文化をめざして』飯塚真之共編(春秋社、1995年)
- 『三人寄ればニッポンが見える エレガンス・老いと死・ユーモア』フランソワーズ・モレシャン,フィリップ・グロード共著(旬報社、1997年)
- 『<突然の死>とグリーフケア』柳田邦男共編 春秋社 1997
- 『愛と死を見つめる対話 旅立ちの朝に 魂を揺さぶる往復書簡』曽野綾子共著 青萠堂 2006
- 『おとなのいのちの教育』水野治太郎,日野原重明共編著 河出書房新社 2006
- 『いのちを語る』日野原重明,木村利人共著 集英社 2009
- 『人生の終わりをしなやかに 連続授業』清水哲郎,浅見昇吾共編 三省堂 2012
CD[編集]
- アルフォンス・デーケン~死とどう向き合うか~CD6枚組~(日本音声保存)