よみもの:悪意のあるウェブサイトの一覧

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おことわり
列挙しているURLのリストは、参考のために掲載しているものであり、フィッシング詐欺行為を助長するものではありません。決してURLにアクセスを試みないでください。また、この記事は、以下に掲載しているウェブサイトへの攻撃を意図するものではありません。

悪意のあるウェブサイトの一覧(あくいのあるウェブサイトのいちらん)では、無意味な内容のウェブサイト、情報収集の役に立たないウェブサイト、自動生成されたウェブサイトなどについてまとめる。また、参考のために見分け方も記載する。

この記事では、検索者が「問題解決・情報収集」に役立つ情報を探していることを前提として記述する。

検索結果に表示されるウェブサイト[編集]

これらのサイトには、ページがクロールされた時点ではページが残っているが、現在は削除されていて404状態となっているものも多い。

YouTubeダウンロードサイト[編集]

YouTube動画を「埋め込み」機能によって再生可能にしたと同時に、mp3mp4形式で保存することができるサイト。サイトの言語はほとんどが、アラビア語などの日本語や英語以外の言語である。実際にファイルとしてダウンロードできるウェブサイトもあるが、ほとんどは不審なサイトに飛ばされたり、画面の一部にポップアップのようなものが表示されたりする不正目的のウェブサイトである。

見分け方
  • サイトのタイトルに「mp3」「mp4」といった文字列が含まれている。

偽通販サイト[編集]

服や靴などのファッション通販サイトのようであるが、商品画像はウェブ上から無差別に自動収集した画像である上に、商品名もその画像の説明テキストとなっている。2021年ごろから確認されている。

また、すべての商品の価格が半額となっている。(2021年10月8日現在、67%OFFとなっているのも確認されている。)

商品を購入・発送するために、名前や住所、クレジットカード情報などの入力が求められるが、商品は発送されず、情報が悪用される可能性も十分に考えられる。

このサイトの不審な点を挙げると、サイト名や運営会社が明記されていない、.ru(ロシア)、.top、.shop(トップレベルドメイン)などの日本語のサイトとしてはあまり見かられないドメインである、日本語が不自然(「検索」が「サーチ!」になっていたり、一部のテキストのフォントが中国語用のフォントファミリーとなっていたり)などの点が挙げられる。広告は掲載されていないが、各種広告配信サービスのポリシーにも明らかに反するような内容である。

なお、該当サイトにはFAQ、会社情報、返品特約などの単体ページも用意されているが、これらにはフィッシング詐欺サイトの信憑性を高めるために作られた偽の情報が掲載されている。

ちなみに、該当サイトは3つの大きなサービスを提供しているそうである。ママ

  • 30日以内に戻る理由はありません[1]
  • 不良品、返品送料は弊社負担となります
  • 15:00までに購入していただくと、同日発送となります。

2021年10月9日現在、同一運営者かと思われる新たなサイトでは、サービス内容が変更された。ママ

全国一律送料無料

お届け日指定可。

発送日より3日前後、一部地域は3~5日前後となる場合がございます。

返品・交換について: 商品到着後21日以内。

画像素材自動収集[編集]

検索エンジンの画像検索結果などから画像を収集し、ダウンロードを可能にしたもの。検索エンジンに表示される画像のほとんどは、もちろん著作権フリーではなく、フリー素材であってもダウンロードを可能にすることは多くの素材サイトで禁止されている「再配布」に該当するため、ごく一部の画像を除いてこのような目的には使用不可(著作権侵害)である。

見分け方
  • ドメインが〇〇.web.appとなっている。
  • タイトルが「犬 イラスト 無料」「7月 といえば イラスト」といった主に画像やイラスト素材に関する検索ワードのような文章となっている。

自動収集ウェブサイト[編集]

検索エンジンの結果などから画像やテキストを自動収集し、そのまま掲載したもの。サイトの背景がピンクなど、通常のサイトには見られないような色になっていたり、一部のテキストが文字化けしていたりといった傾向もある。また、正常なウェブサイトを改ざんしてこのようなページを作成されることもある[2]。このようなサイトは大量に生成され、サイト側が検索エンジンを把握してしまっているため、検索結果から除外しにくい。

見分け方
  • ページの説明に、不自然な空白や、絵文字を使用している。
  • ドメインが.ruや.itなどの日本語のサイトではあまり見られないドメインとなっている。
  • 記事のタイトルが「usb mtp デバイス データ無効」「pdf サムネイル表示 フリーソフト」などの検索ワードのような文字列となっている。

商品情報自動収集[編集]

前述の「検索結果自動収集」と似たようなものだが、こちらはウェブ上から「商品」に関する情報を自動収集している。検索結果にはページが表示されるが、アクセスすると不審なショッピングサイトにリダイレクトされる。

短縮URL[編集]

Bitlyなどといった短縮URLのウェブサイトが検索結果にヒットすることがある。サイトタイトルや説明は短縮元のページと同じ名前で表示されるため、検索結果に登録しないようにしている(noindex)サイトの代わりとして表示されることもある。

ミラーサイト[編集]

ウィキペディアなどのサイトのミラーサイトがヒットすることもある。noindexタグが指定されているサイト(削除依頼など)は、代わりとしてミラーサイトがヒットすることもある。ウィキペディアの完全なミラーサイト、多少機能やUIを変更されているもの、他言語版の記事を機械翻訳したものなど、複数の種類がある。このようなサイトは、編集などの操作が不可となっていて、なおかつ広告が掲載されていて営利目的となっているものも多い。

役に立たないウェブサイト[編集]

以下にあげるものは、検索結果に表示されるウェブサイトで、明らかにスパム内容であったり、詐欺サイトではないが、情報収集・問題解決に役に立たない、または迷惑と思われるようなサイトの一覧である。

求人・転職情報[編集]

この種類のサイトは、ただ情報収集を目的としており、仕事目的ではない人には役に立たない。例えば、学生や仕事をしていない人には必要のないサイトである。

クイズ・診断など娯楽系サイト[編集]

ユーザーが求めているのはまともな「情報」であり、クイズや診断などで「楽しむ」ことではない。そのため、これは役に立たないと思われるウェブサイトである。

便利ツール・無料ツールサイト[編集]

カレンダーや電卓などのさまざまな無料ツールを提供しているウェブサイト。しかし、ユーザーが求めているのは、人間の書いた「情報」であり、構造化されたデータを使って直接答えを返すことではないため、これは役に立たないと思われるウェブサイトである。

ゲーム攻略サービス[編集]

この種のサイトは通常の「ゲーム攻略サイト」ではなく「ゲーム攻略サービス」である。例えば、そのゲームのプレイヤーを検索できるサイトであったり、そのゲームの中で作成した作品を共有できるサイトであったりする。しかし、ユーザーがさがしているのは「情報」であり、データや作品ではないため、これは役に立たないと思われるサイトである。

ゴシップまとめブログ[編集]

この種のサイトは最近発生した事件や出来事についてまとめたブログで、「犯人の顔写真」「○○の疑いで逮捕」「現場の画像」などの興味を惹きつける単語が含まれていることが特徴である。しかし実際の記事内容は、Twitter上の反応と、ニュースサイトからの引用などのコンテンツから構成されており、実際にはタイトルで気になった訪問者からアフィリエイト収入を得る目的で作られたブログだと思われる。

ソフトダウンロード・アプリストアサイト[編集]

フリーソフトアプリなどを無料でダウンロードできるサイトだが、アプリの公式ウェブサイトからダウンロードするわけではなく、ソフトダウンロードサイトから直接ダウンロードする形となっている。また、ソフトダウンロードサイトは、アプリ開発者に許可を得ずに配布されていることもある。つまり、該当のサイトからダウンロードすると違法となってしまう恐れがある。また、ソフトをダウンロードすることは、検索者の求めている「情報」ではない。

有料素材[編集]

写真やイラスト、音楽といった素材を、有料で配布しているサイト。

ほとんどのウェブ検索エンジンは無料で使用できるため、「○○ 素材」と検索するユーザーは無料の素材を探していることが多いだろう。しかし、有料の素材がでてきていまうとそれを覆してしまう。

「○○ 素材 無料」と検索しても、素材のダウンロードに会員登録が必要なサイト、基本的には有料だが一部素材は無料でダウンロードできるサイトがヒットしてしまう。

一覧系サイト[編集]

特定のジャンルの商品・サービスを一覧として掲載したサイトだが、それぞれの商品・サービスのメリットとデメリットについては記載されているものも、サイト側としてどの商品・サービスをおすすめしたいとは書かれていないため、どの商品・サービスを利用するかを自分で選択しなければならない。どれをおすすめするかを書かないことによって、中立性が保たれているという意見もあるが、どの商品をサービスを選べばいいかが迷ってしまうという意見もある。

ネット上の反応まとめ[編集]

とある出来事や事件について、「インターネット上の反応」を複数掲載しただけの記事。記述のソース(出典)は記事上に書かれていないため不明だが、おそらく2chやTwitterなどの信頼性の低い情報源を元にしていると考えられる。

こうした記事の問題点は、信頼性や独自の価値がない、無断転載などが挙げられる。

例文・翻訳サイト[編集]

あらゆる単語の例文を記載しているウェブサイト。例文は、別の単語の例のための文章であり、その文章の意味について、解説しているわけではない。そのため、問題解決に役立つ情報を収集するという目的に合致しない。

また、翻訳サイトは、質問が内包する検索キーワードの回答ではなく、検索キーワードの単なる別の言語での翻訳となってしまう。

通販サイト[編集]

検索者が求めているのは、問題解決に役立つウェブ上の「情報」であり、商品を探したり注文したりすることではない。書籍を購入して発送されるのを待つより、無料でウェブ上の文献を探すほうが時間やお金がかからない。[3]

YouTube検索サイト[編集]

ログインなしでも、YouTubeの動画が再生・検索できる外部サイト。YouTubeのコメントや概要欄も、独自に収集することによりサイトで表示できるようにしている。ニコニコ動画などの別のサイトの、動画が再生できることもある。YouTubeの疑似的なミラーサイトともいえる。

このようなサイトは独自のコンテンツを持たないため、サイトの内容が重複してしまう。

アプリ情報自動収集[編集]

iOSアプリの評価、概要、アップデートなどの情報を自動収集し、まとめて掲載したウェブサイト。記事の「アプリ概要」のセクションに、アプリの説明が書いてあるように見えるが、これはアプリ開発元が提供しているApp Store用の説明テキストをコピペしたものである。

機械翻訳質問サイト[編集]

プログラミングやPCに関する、Q&Aサイトのような見た目のウェブサイト。質問の内容は、機械翻訳をしたような、不自然な日本語となっている。質問はカテゴリ別に並んでいるが、新たに質問を投稿したり、質問に返信することはできない。複数の種類が確認されている。

データベース[編集]

これは、飲食店やホテルの予約や、映画情報サイトなど、「レビュー・口コミサイトや情報の無差別な収集を目的としているサイト」があてはまる。データベースは情報の無差別な収集を目的としているため、問題解決に役に立たない。

YouTube埋め込みサイト[編集]

YouTubeの動画を埋め込み、説明欄や動画タイトルをコピー&ペーストし作成された記事。自動で作成されている可能性もある。

掲示板サイトや、それの転載[編集]

ブログなどと違い、情報がまとまっていなかったり、信頼できなかったりすることも多い。また、見たい情報よりも、他の情報の量が多かったりすることもある。

スマホ・PCの解説まとめ系[編集]

最新のオペレーティングシステムの機能が利用できないなど、解決することが難しいような不具合やバグについて調べると表示されることがある。記事の構成としては、まず、「○○の機能が利用できないといった問題が慢性的に発生しているそうです」といった文章から始まり、次に通常の機能の使用方法の解説を書く。それから、「これで解決できない場合は以下を試してみてください」といった文章を書き、端末の再起動や、最新バージョンにする、といった誰でも思いつくような典型的な方法を書いている。つまり、他のサイトと違い、誰でも書けるような記事であり、記事内の情報は内容があまり意味のない典型的な情報だけである。

企業系Wiki[編集]

誰でも編集できるという意味である「Wiki」とサイトタイトルに名乗っていながら、特定の企業が運営する閉鎖的な攻略サイトとなっているウェブサイト。ここうしたサイトは、編集することができないので、最新情報が載っていなかったり、間違いがあっても修正されなかったりなどのこともある。また、個人サイトなどから、情報が盗用されても対応されていなかったり、といった問題を起こしていることもある。

ブックマークサイト[編集]

このようなサイトの内容は、他のサイトのタイトルを複製して保存したものに過ぎない。このようなサイトは、ブックマークサイトのトップぺージから、他の人のブックマークを見つけて、新たなサイトに出会うのが本来の目的であると思われる。だが、情報収集・問題解決を目的として検索した人は、二重に同じ内容のサイトが検索結果に表示されてしまう。

TwitterのようなSNS[編集]

誰でも投稿できるということもあり、信頼性は低い。また、投稿によっては、情報収集・問題解決に参考になるような、有意な記述がないこともある。

Yahoo!の「リアルタイムツイート検索」や、TogetterなどのTwitterキュレーションサイトなども入る。

口コミ系サイト[編集]

この系統のサイトは、誰でもレビューを投稿することができるので情報が信頼できなかったり、対象のサービス・商品のどのようなメリット・デメリットがあるか全体的にまとまっていないので、結局どのサービス・商品を選べばいいのかが理解することができない。

犬系サイト[編集]

一部のユーザーからは悪質、危険などの評判があるにもかかわらず、危険性などを無視して対象のメリットや長所などしか記載していない、対象が飼いならしている「」のような存在の記事。悪質なサービス・商品にはいわゆる「サクラレビュー」がついていることが多く、そのレビューを引用して、あたかも正常な商品・サービスのように見せかける記事もある。

ポップアップ[編集]

記事の内容自体には問題はないが、「最新の記事をすぐに見れるようにブラウザに通知を許可する」ように促すようなものであったり、「サイトの運営側が提供するサービス(例えば、パソコンの修理屋が運営するサイトであれば、パソコンの修理や回収といったサービス)」の宣伝のためのポップアップのようなものが、記事の閲覧中に突然表示されることがある。別のウインドウを開くようなポップアップではないため、最近多くのブラウザで機能している「ポップアップブロック」は使用できない。

機械翻訳[編集]

日本語以外の言語版の記事から機械翻訳をした記事で、サイトの内容としては独自の内容となっているが、日本語として内容が理解できないといった内容のサイト。

有料記事[編集]

ネットニュースなどを見ていると、途中まで無料で見れたのが、「この先は有料会員限定です」と表示される場合がある。もちろん、無料で見れる記事もあるが、無料記事よりも有料記事の記事のほうが多い場合もある。

この方法の問題点は、時間が無駄になってしまうというところである。記事の冒頭には「有料記事である」という旨の告知があるが、これが目立ちにくく、「無料記事である」と誤解して読んでしまう。それから、途中で記事が切れてしまい、記事の最後に書いてあるであろう著者の要点が理解できず、結局読んだ時間が無駄になってしまう。

もちろん、記事を購読すればいいのだろうが、インターネットを使用している人は、あまり金持ちではない人も多いだろう。


改ざんされたウェブサイト(SEOポイズニング)[編集]

無意味な内容のウェブサイト、自動生成されたウェブサイトなどには、セキュリティに脆弱性があることが多く、何者かに改ざんされてしまうことがある。改ざんされたウェブサイトにアクセスすると、以下のようなサイトにリダイレクトされる。これらのサイトには、定期的にURLを変更するものもある。 また、不正目的で作成され、悪意のあるウェブサイトに転送されるようにしたウェブサイトが検索結果にヒットすることもある。

プレゼントの当選[編集]

最新型のiPhoneのProモデルなど、スマートフォンの新品が、100~300円で買えるというもの。商品を受け取るためにクレジットカードやメールアドレスなどの情報の入力を促されるが、それらを入力してももちろん商品は届かない。入力された個人情報は悪用され、ダークウェブで取引されたり迷惑メールに利用されたりなどとさまざまなリスクが考えられる。クイズ形式のものや、くじ引きのような形式のものもある。また、サイトの仕組みやデザインはGoogleAppleといった大手サイトに酷似しているため、「Google(Apple)なら信頼できる」と判断してしまい、個人情報を入力してしまう人も少なくないとも考えられる。

サイトには当選した人のコメントが記載されていることがあるが、これはフィッシング詐欺用に作られた偽のコメントである。

見分け方[編集]

  • 日付のフォーマットが、「3 10月 2021」のように(日、月、年)の形式になっている。
  • GoogleやAppleの公式サイトであるかURLを確認する。
  • コメントの、画像と名前がマッチしていない。

人体検証[編集]

reCAPTCHAのようなロボットではないことを確認するためのシステムに似せて作られた画面で、「ロボットではない場合は通知を許可する」ように促される。サイトの画面には、ロボットのキャラクターのイラストと、「reCAPTCHA」に酷似したロゴが表示される。しかし、この方法は有用な手段ではなく、むしろ迷惑な通知を表示されるために作られている。通知を許可すると本来のサイトにアクセスできるわけではなく、ブラウザの通知機能を利用してスパム通知が次々と表示されるようになっている。通知を許可しないと、ページのURLが変更され同じ画面が表示される(再度通知を許可するように促される)。iOSの場合は、ブラウザの通知機能がないため後述する「カレンダースパム」が利用される。表示されるメッセージから「ロボットではない場合は[許可]をクリックします」と呼ばれることもある。

カレンダースパム[編集]

本来は他社とスケジュールを共有するための「カレンダー照会」機能を利用して、ウェブサイトにアクセスしたユーザーにカレンダーを登録させる。イベントの名前には「ウイルスに感染している可能性があります」「スマートフォンは保護されていません」などの文面が書かれており、該当時間になるとそのタイトルで通知が表示されるため、あたかもウイルス対策ソフトからの通知であるとユーザーに誤解させる。イベントに記載されているURLをクリックすると、不審なアプリをインストールするように促されたり個人情報を入力させたりする。

セキュリティ警告[編集]

偽物のセキュリティ警告を表示させ、不審なアプリをインストールするように促される。アプリの見た目は、セキュリティやVPNのアプリに似せてあるが、それらが本当にウイルス対策の機能があるかは不明瞭である。ただし、いずれのアプリにも、インストールは無料だが、サブスクリプション契約をしないとアプリが使用できず、金額が高額であることは共通している。

iOSのアプリはすべて「サンドボックス化」されているので、他のアプリや端末に影響を与えたりすることはできない。つまり、他のアプリやデバイスがウイルスに感染しているかチェックすることはできないということである。ただし、これは、iOSのことをよく知っている人にしか気づけないようなことであり、ほとんどのiOSユーザーは警告にだまされてアプリをインストールしてしまうと思われる。

偽質問サイト[編集]

Yahoo!知恵袋教えて!gooのようなQ&Aサイトに見せかけたサイト。サイトのデザインやつくりは、ロゴ以外はほとんど質問サイトと同じとなっている。

質問の内容を要約すると、質問の内容はソフトをダウンロードするためのURLを求める質問で、GoogleやYahooで検索しても見つからなかったこととなっている。だが、質問の「補足」欄には通常の質問サイトとは違い、大きく「ダウンロード」ボタンが表示されており、またサイト内に表示されるハイパーリンクは、すべて同じサイトへのリンクとなっている。

ソフトをダウンロードするためにメールアドレスやパスワードの入力を求められるが、悪用される可能性もある。

見分け方
  • サイトアイコンが赤と白のピンのようなマークとなっている。
  • サイトロゴが隠されていたり、「Ask Anything Today」といった日本語のサイトには存在しないサイト名となっている。
  • 更新すると、サイトロゴやサイト名が入れ替わる。

マイクロソフトセキュリティアラーム[編集]

マイクロソフトによるセキュリティ警告のように見せかけたウェブサイト。ウイルスを削除するために050からはじまる電話番号にかけるよう促されるが、電話をかけると、不審なウェブサイトにアクセスするように求められたりといったさまざまなリスクが考えられる。

必要以上に恐怖心を煽ったり、公式なドメインではない、などで偽物のウェブサイトと判断することはできる。

複数の種類があり、表示されるメッセージが多少異なっている。

小遣い稼ぎ・アフィリエイト系サイト[編集]

これには、2種類のサイトがある。

億万長者になりませんか[編集]

オンライン上で素晴らしいキャリアを築き、2022年までに億万長者になりませんか?/Would You Make A great Career Online And Become A Millionaire By 2022?[4]と画面に表示され、アンケートに答えることを求められる。最初の質問は「あなたの性別は何ですか?」である。

アンケートにたいして何かしらの操作をすると、すぐに悪意のあるウェブサイトに誘導されるようになっている。

有名人がお金をかせぎました[編集]

大手新聞サイトに見せかけたウェブサイトで、タレントや有名人などの写真を使用していることが特徴。内容は、有名人が、とあるウェブサイトやツールを使用し、お金を大量に稼いだという内容。

記事内にあるハイパーリンクはお金を稼ぐために、会員登録をするための外部サイトへのリンクとなっているが、情報を盗まれる可能性は十分にある。

あなたの年齢と性別は何ですか?[編集]

年齢と性別を尋ねられ、アンケートに答えることを求められるサイト。最後までアンケートを進めたり、15歳以下の年齢を選択したりすると、質問は終わる。アンケートの情報の利用目的については、現在判明していない。

アダルト・出会い[編集]

悪意のあるサイトの中には、性的な内容を含んでいるものも存在する。そのほとんどが男性向けに女性の写真が掲載されているが、男性のヌード写真が掲載されていることもある。

  • 女性と性交等をするために、住所などの情報を入力することを求められる。
  • 女性と性交等をするために、質問に答えたりすることを求められる。
  • いくつかの情報を入力した後、メールアドレスを入力しようとすると、「メールアドレスが正しくない可能性がありますので、お確かめください。すでに当サイトにご登録の方は、ログイン画面からお願いします。」と表示され、入力した情報がフィッシング詐欺側に盗まれてしまうという結果になる。

ビットコインを配るYouTube配信[編集]

筆者は英語に詳しくないため詳細は分からないが、どうやらビットコインのキャンペーンを行うYouTubeライブ配信のようである。 これらの動画には、他のユーザーに書き込みされないようにコメントやチャットをオフ(無効)に設定しているものも多い。

そのほかのサイト[編集]

  • カジノ・ギャンブルなど18歳未満は利用できないサイトに誘導されることもある。
  • 悪意のあるウェブサイトではないが、PCゲームのダウンロード等、単に広告のサイトに誘導されることもある。

その他[編集]

サイトにアクセスする前にブラウザを確認してください。[編集]

悪意のあるウェブサイトにリダイレクトされる前に、表示される画面。少しの間待つと、自動的にサイトに転送される。

読み込み中と思わせるようなグルグル回るマークが表示されたりもする。

実際に表示されるメッセージは「サイトにアクセスする前にブラウザを確認してください。

このプロセスは自動です。ブラウザーは要求されたコンテンツにまもなくリダイレクトされます。」である。

「ブラウザを確認してください。」という文章から、「ブラウザがサイトに対応していない」と思われるかもしれないが、これは誤りである。

仕掛け[編集]

フィッシング詐欺サイトや、役に立たないウェブサイトには、以下のような「仕掛け」が施されていることがある。

コピープロテクション[編集]

ウェブサイトには、記事を簡単に盗用されないよう、「コピープロテクション」がされていることがある。特に、歌の歌詞などの著作権で保護されている情報などを掲載しているサイトなどにされることが多い。

具体的な機能の例としては以下のようなものである。

  • テキスト・画像のコピーや右クリックの防止(コピーをしようとした際は、エラーメッセージを表示するようになっているサイトもある)
  • 印刷を防止
  • 開発ツールの表示、ページのソースを表示などのショートカットキーを無効化

このような機能をウェブサイトに導入する際は、WordPressの場合は専用のプラグインをインストールすることで簡単にできる。

ほとんどのサイトはスクリプトにJavaScriptを使用しているため、ブラウザの設定で無効化すればコピーが可能になるが、2020年ごろにJavaScript無効時にサイトの内容を全非表示にするWordPressプラグインが登場したため、それを導入しているサイトも少なくない。

ただし、文章中の単語の意味を検索したい時などに、ユーザーの利便性を損なう場合もあるため、デメリットもある。

アンチアドブロック[編集]

アドブロッカーの中には、広告に限らず、フィッシングサイトやウイルスサイトへのアクセスを遮断するものも多いため、それを無効化して詐欺サイトへのリダイレクトをするために「アンチアドブロック」を有効化する。「アンチアドブロック」は、アドブロッカーを無効にしないとサイトの内容にアクセスできないようにすることである。

ロボットチェック[編集]

検索結果自動収集サイトやフィッシングサイトの中には、ロボットに内容を閲覧されないように「ロボットチェック」がされていることがある。人体検証とは異なり、お題の色と最も似た色の「ボタン」をクリックして判定するものや、JavaScriptによってロボットかどうかを判定するものがある。 「ロボットチェック」は、主にアカウント作成やコメント投稿の際、スパム防止のためにも利用されている技術である。

脚注[編集]

  1. おそらく、商品が届いた後、30日間は返品を保証するということであると思われる。
  2. 特に、ヘアサロンやクリニック系のウェブサイトには古いウェブサーバを使用していることもあるため、改ざんがされやすい。
  3. 図書館で探すこともできる。
  4. 実際にはメッセージは英語のみで表示され、日本語は機械翻訳によるものである。

関連項目[編集]